息子の死亡保険金を風俗に使った夫が許せない
テレフォン人生相談 2015年2月11日 水曜日
相談者: 女66歳 夫66歳
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 塩谷崇之(弁護士)
相談者:
はい、一人息子がですね。
今井通子:
はい。
相談者:
病気で、
今井通子:
ええ。
相談者:
亡くなりました。
今井通子:
あなたお幾つですか?
相談者:
66歳です。
今井通子:
66歳。
息子さんはお幾つだったんですか?
相談者:
39歳で亡くなりました。
今井通子:
39歳で。
それは、亡くなったばかり?、今。
相談者:
あのお、もうすぐ、3年になります。
今井通子:
あ、3年ですね。
相談者:
はい。
今井通子:
そのお、息子さんは、何で亡くなったの?
相談者:
あ、末期癌です。
今井通子:
あ、そうだったんですか?
相談者:
はい。
今井通子:
はい。
じゃあ、息子さん、これ、お一人でした?
相談者:
そうです。
今井通子:
未婚でらしたのね?
相談者:
はい。
今井通子:
でえ、癌になられてからは、どれくらいでした?
相談者:
一ヶ月半です。
今井通子:
ああ、やっぱりねえ、
相談者:
ええ。
今井通子:
お若いと早いんですよねえ。
そうですか。
ご主人いらっしゃいますか?
相談者:
はい。
66歳です。
今井通子:
66歳。
はい。
それで?、どうなさいました?
相談者:
はい、あのお、息子が亡くなって、保険金が、下りたんですね。
今井通子:
はい。
相談者:
その、お金を下ろして、
今井通子:
はい。
相談者:
主人がですね、
今井通子:
はい。
相談者:
風俗・・に、使っていたのが、8ヶ月後くらいに分かったんですね。
今井通子:
はい。
相談者:
あのお、すごい、ま、ショックでね。
今井通子:
うん。
相談者:
息子の、命のお金ですから、
今井通子:
そうですよね。
相談者:
すごい、ショックを受けました。
今井通子:
それは、おいくらくらいでした?
相談者:
全部で下りたのが6千万、7千万近いですね。
今井通子:
7千万近く。
相談者:
はい。
今井通子:
ところが?
ご主人が、風俗に使われちゃった?
相談者:
そうです。
今井通子:
どれくらい?
相談者:
その中には、生活費も含まれてますけど、
今井通子:
はい。
相談者:
2千500万くらいは使ってると思うんですね。
今井通子:
2千500万。
相談者:
はい。
今井通子:
使われた。
はい。
相談者:
それでもわたし・・も悪いとこあるんですね。
息子亡くなってから、
今井通子:
はい。
相談者:
あの銀行も何も行けなくなってしまって、毎日苦しくて、
今井通子:
ええ。
相談者:
外にも出させないような状態でいたから、
今井通子:
ええ。
あの、家事とかはやってらしたの?
相談者:
え、あの、朝起きて、買い物だけは出来なくて、
今井通子:
ふうん。
相談者:
家事はしました。
今井通子:
で、ご主人は?
そのとき、お家に一緒にいらしたの?
相談者:
いえ、あのお、仕事に行くって出掛けて、
今井通子:
ええ。
相談者:
あの、毎日。
朝から、夕方まで、風俗の人に会って、外で会ってたみたいですね。
今井通子:
あ、
相談者:
デートって言うんですか?
今井通子:
ああ、なるほどね。
で、あちらこちらに遊びに行っちゃったんですね。
相談者:
そう。
ですから、使う金額もかなり・・1日、50万くらい下ろしてました。
今井通子:
あーん。
なるほど。
それで?
ま、3年前のことですよね?
相談者:
はい。
今井通子:
今、お電話いただいたのは、なぜかしら?
相談者:
あのお、本人はもう、2度としないから、このまま、やり直したいって言ってるんですけども、
今井通子:
はい。
相談者:
わたしは、あの、その、一番、頭にあるのは、その、息子の命のお金だから、許せない。
今井通子:
うん。
相談者:
それがありました。
それで、あのお、もし、また同じことを繰り返したときに、
今井通子:
ええ。
相談者:
今残りのお金がありますよね?
今井通子:
ええ。
相談者:
そういうのが無くなってしまったときに、大変だから、今、決断しておいた方が、信用出来ないというかね。
今井通子:
はい。
相談者:
どうしたらいいかな?
今井通子:
で、そのお、決断っていうのは、
相談者:
ええ。
今井通子:
どういう意味ですか?
相談者:
離婚する・・か、このままいるか、どちらか、っていう意味です。
今井通子:
なるほどねえ。
相談者:
はい。
今井通子:
ちなみに、今は、そのお、保険金としては、どれくらいお持ちなの?
相談者:
あの、保険金が母親と父親に、半分、半分に下りてますので、
今井通子:
はい。
相談者:
わたしの方にあるだけで、主人の方の、保険金の方のお金は、一千万くらいしかないですね。
今井通子:
そうすると、始めから、全額が7千万くらいで、
相談者:
はい。
今井通子:
それが、半額づつの3千500万づつ、
相談者:
そうです。
今井通子:
下りてるうち、
相談者:
ええ。
今井通子:
ご主人は、2千500万を、
相談者:
ええ。
今井通子:
先に使われちゃい・・風俗に使われちゃいました。
相談者:
はい。
今井通子:
今、一千万くらいお持ちですということ?
相談者:
あ、主人の方はですね。
今井通子:
で、あなたの方は、じゃ、その、息子さんの保険金は、
相談者:
丸々残ってます。
今井通子:
あ、丸々、あ、なるほどねえ。
相談者:
はい。
今井通子:
あなたはもう、命のお金ですからって使えないのよねえ。
相談者:
使えないですからね。
今井通子:
はい、はい。
分かりました。
相談者:
はい。
だから、兄は、そのお金が使われて、無くなってしまわないうちに、離婚した方がいいんじゃないか?、って言われました。
今井通子:
あ、あなたのお兄様?
相談者:
はい。
何にしても頼りに出来る、兄で、
今井通子:
はい。
で、その、
相談者:
一番始めにその兄に、電話しました。
今井通子:
はい。
そうすると、今日のご相談はなんですか?
相談者:
あのお、最終的には、老人ホームに・・入ろうかなって思っていますから、ま、離婚するとなると、この家は処分しなくちゃいけないんですよねえ。
それも、決断がつかないんですね。
今井通子:
この家は、って仰ってるお家はどなたの名義ですか?
相談者:
あ、2人の名義です。
今井通子:
2人の名義。
相談者:
はい。
今井通子:
そうすると、もし、離婚された場合、
相談者:
はい。
今井通子:
あなたは出て行きたいの?
それとも、ここの家に居たいの?
相談者:
心の中はここに居たいんですけども、
かといって一人で、居るのも、
今井通子:
嫌だし?
相談者:
辛いっていうか、まあ、わたし、ちょっと、息子亡くしてから、鬱(ウツ)病になってしまってね、
今井通子:
ええ。
相談者:
ちょっと、あの、薬飲んでます。
今井通子:
はい。
相談者:
ええ。
今井通子:
なるほど。
相談者:
だから、こう、ほんとに決断が・・思うようにつかないんですよね。
今井通子:
なるほどねえ。
それで、あなたの、ご相談ってのは、どっちにしたらいいんでしょう?、ってこと?
相談者:
そうですね。
今井通子:
はい、分かりました。
(回答者に交代)
私も12年前に娘を事故で亡くしました。
その5年後に、夫が特定の風俗嬢とメールを交わし、その風俗に通っていたことが最近わかりました。誰にも優しい夫ですが、まさかそんなことをするとは信じられませんでした。
未だに苦しいですが、話し合いを重ねるうちにお互いの気持ちが理解出来るようになって来ました。
このご主人の気持ちも奥さんの気持ちもよくわかります。
この相談を見つけて私は助けられました。ありがとうございました。