農業を手伝う弟が悩む作付けしないのに権利は主張する兄が相続する農地
テレフォン人生相談 2018年12月24日 月曜日
会社に勤めながら家の農業を手伝う。
兄は他府県に住み手伝おうとしない。
父親が亡くなったときに兄は権利を主張し、相談者の4分の一ほどの農地を相続したものの、耕作はせず、草取りをする程度。
将来、母の相続のときに母名義の農地を分けることになるが、兄が耕作しないのであれば相続を放棄すべきだと思う。
母にそのような話をして遺言を頼んだら断られた。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 坂井眞(弁護士)
相談者: 関西なまりの男51歳 妻52歳 娘2人 4人暮らし 農家を営む母81歳 他府県に住む兄56歳 父は他界している
今日の一言: なし
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい
加藤諦三:
最初に、年齢教えて下さい。
相談者:
(咳払い)年齢は、51歳です。
加藤諦三:
51歳。結婚してます?
相談者:
はい・・結婚してます。
加藤諦三:
えー奥さん何歳ですか?
相談者:
えー1個上で52歳です。
加藤諦三:
50う、2歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
・・で、お子さんは?
相談者:
えーと、娘が2人いて。
加藤諦三:
お嬢さん2人。
相談者:
はい
加藤諦三:
と、今家族4人で暮らしてんですか?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
はい、分かりました。で、どんな相談でしょうか?
相談者:
えーとですね、ま、わたし、家族4人なんですけれども、わたくしの母親が・・え、家の、すぐ近くに、別う、で家に住んでるんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
えー・・
加藤諦三:
お母さん何歳ですか?
相談者:
母親はあ、えー、現在80、1歳です。
加藤諦三:
80、はい
相談者:
はい
加藤諦三:
え、で?
相談者:
まあ、あの、わたくし、兄い・・が、ま5つ、離れた兄がいてるんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
その兄は、ま、他府県でえ、あのお、結婚して・・生活してるんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、それでですね、以ぜーんに、えー何年か前に・・父親の方がな、ま、亡くなりまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、ま、その時の相続でですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
現在は、(咳払い)、わたしい、ま、社会人になって・・数十年経つんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、ま、社会人になってから・・今日(こんにち)に至るまで・・勤めをしながら、ま、農業も一緒に、母親、父親の農業を手伝って来たんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、ま、兄の方は、えー、子どもの頃お、農業を手伝って、ま、それが嫌で、もう社会人になってからは・・一切農業を手伝わずに、ま、家を出たっちゅう形になるんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、そういう状況でですね・・
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお・・ここ数年来い、もでして、えー、農業の方が忙しいんで・・
「家の方に帰って来て手伝ってくれ」と言っても、全く・・手伝ってもらえず、
加藤諦三:
はい
相談者:
えー父親が亡くなって、相続になると、まあ、自分の権利を主張したわけなんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
ええ。でま、その時に、わたくしは、まあ、あのお・・相続は、もう、わたくしい、が全部相続、しなあ、ければならないちゅう頭で・・
加藤諦三:
うん
相談者:
話し合いになったんですけど、兄は、もう権利だけを主張するんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、まあ、それをお・・母親の方がですね・・少ない農地い、を、相続させて、んで、その、他の農地はわたくしが、まあ、あのお・・母親の名義のとか、父親の名義の・・農地を全部、あの、管理してる状態なんですけれども。
加藤諦三:
「管理してる」というのは、名義は、どうなってんですか?
相談者:
名義はまだ、あの・・えー母親あ、の・・生きてますんで、そのままになってます。
加藤諦三:
あ、そうですか。
相談者:
父親が亡くなった、ところは、ま、兄と、わたくしで、えー、相続、してます。
加藤諦三:
あ、そうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすっと・・
相談者:
で、ま、兄も・・あの、小さい農地を一筆・・相続してます。
加藤諦三:
お兄さんの相続したその、あなたが言う小さい農地と、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたが、相続した、農地とは、どっ・・どーおのぐらい、違いがあるんですか?
相談者:
4倍ぐらい違います。
・・面積◆#$%・・
加藤諦三:
・・4倍、あなたの方が大きい?
相談者:
大きいです。
加藤諦三:
あなたの方が4倍ぐらい大きい。はい
相談者:
はい
加藤諦三:
・・それで?、はい
相談者:
現在ですね・・あのお、その農地を管理するにも、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ま、費用・・あの農機具とか・・
加藤諦三:
うん
相談者:
色んなあ・・費用がかさむわけなんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、ま、兄の方は相続したといっても、
加藤諦三:
はい
相談者:
ただ相続しただけで、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、維持管理ちゅうのはほとんどやってない状態です。
加藤諦三:
要するに、あなたが言ってる小さい、&%$#その農地は、あの、放置されてるわけですか?
相談者:
ま、わたしい、たちがやってるのは、父親母親がやってたように物・・あーの、作物を、栽培して、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、荒らさぬように・・く、雑草を生やさぬように管理は、あの、してます。
加藤諦三:
はい、はい、はい
相談者:
で兄は、あのお、伸びて来た・・雑草を・・ただ草、を、刈ってる状態なんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
何も栽培せずに。
加藤諦三:
はい、はい、はい
相談者:
はい
加藤諦三:
それで・・今日の相談というのは、どういう事ですか?
相談者:
えーとですね、ま、母親あ、も、高齢になりまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
次の相続、になった場合に、
加藤諦三:
はい
相談者:
兄は以前と同じように・・あの兄弟だから同じ、分の・・権利を主張、して来ると思うんですね。
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
でま、母親の名義の、土地も、あの今度相続するなら、してもらってもいいんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
それに対して、あの、管理をきちんとね?・・やってもらわないと、
加藤諦三:
はい
相談者:
耕作放棄で、雑草ばっかり生えさせられると・・ま、あの地元にい、残ってるわたしにい、が、近所の・・顔がありまして、迷惑掛かるんですね。
加藤諦三:
色んな事、きちんと管理しない。
相談者:
はい
加藤諦三:
だから、それを止めさせるのにはどうしたらいいか?という事ですか?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
そういう事・・
相談者:
でま、それえ、に対して母親はですね・・
加藤諦三:
はい
相談者:
「すべて、わたくしが農地」い・・あの「管理しなさい」と。
加藤諦三:
・・はい
相談者:
母親は言うんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、現金は、わたくしが・・あの、母親が死んでから・・あのお・・
加藤諦三:
すと、や、あの今日の相談・・
相談者:
「2人で相談しなさい」という風に言うんです。
加藤諦三:
・・はい
相談者:
あの、相続す、するなら、責任を持ってね・・
加藤諦三:
はい
相談者:
相続してもらいたい。で・・出来ないんであれば、放棄してもらいたいという事です。
加藤諦三:
そう、それをさすにはどうしたらいいか?という事ですね?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
はい分かりました。
今日はスタジオに・・
相談者:
はい
加藤諦三:
弁護士の坂井眞先生がいらしてんので・・
相談者:
はい
加藤諦三:
うらわ、伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)
相続で悩んでいるようですがその前に・・・
81歳のお母さん、今はまだ元気だけどそのうち必ず介護が必要になってくる。介護施設のお世話になる時が来る。施設費用は国民年金では賄いきれない。農地や貯金はその時のために使えば?
ホームはお金がかかります。
もっともこの人が自宅で介護するって言うなら財産は減らない。
けど、自宅介護後に亡くなっても相続は法定相続だから。介護の寄与分なんてほとんど認められんし。
人生100年時代と言われているから、あと20年近くは母が生きる可能性がある。その時、兄弟で費用を手出しして母を養える?
最後の、「はいはい~」
が全て物語る