後悔が怖くて決めきれず母の遺骨は家に在る。坂井眞「欲張り」今井「マザコン」
テレフォン人生相談 2019年4月30日 火曜日
後悔ばかりしてる。
家はハウスメーカーで建てたかったのに、母が知り合いの工務店に依頼して、裁判沙汰のトラブルに。
医者の言うことを鵜呑みにし、母を癌で逝かせた。
亡くなって三年経つ母の遺骨はお墓が決まらないので自宅に置いてある。
同居の父は無感心。
妹弟も特にこだわりがなく、相談者の思い通りにできるハズが、後悔するのが怖くて決められないと言うのだが・・
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 坂井眞(弁護士)
相談者: 女55歳バツイチ 長女30歳 次女28歳 同居の父81歳 二人暮らし 母は3年前に77歳で他界 妹53歳 弟49歳
今井通子:
もしもし、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
今井通子:
今日はどういったご相談ですか?
相談者:
わたしはちょっと今まで、後悔をする人生を送っていて、
今井通子:
はい
相談者:
例えば家を建てて、その、わたしは、ハウスメーカーで建てたかったんですが・・母の知り合いの工務所で建てたんです。そしたら・・こう、あまり良くなくて・・で、今まで、あのお、こ、ちゃんと、お金も現金でこう払ってたんですが、
「こういうところを直して下さい」っていう事を伝えたら、もうそこから、なんかもう、裁判とかに起こされちゃって、
で、まあ、それはもう解決したんですけど、ずっとこう、母を、責めたり、自分も、こう、「あー、なんで、そんなとこで建てたんだろ」っていう、そういう後悔をした、ことも、ありました。
で、母の病気で、ま、母はガンになったんです。
血液の方にガンが転移してしまって、
今井通子:
はい
相談者:
ほんとは、放射線治療とかを、受けなくちゃいけないんだろうと思って先生に聞いたところ、
「まだだよ」っていう言葉を信じていて、そしたら、ガンがこう、他のところに転移してしまって、ま、最後にはちょっと亡くなってしまったんです。
で、その時に、わたしはもっとちゃんと・・自分がこう、病気の事に、こう、こう、もっと・・調べて、あの・・おっきな病院連れてってあげれば良かったかな?なんていう事を・・もう、ずっと、いつも思っています。
今井通子:
はい
相談者:
母が最後亡くなる時も、もう、「あなたは」こう、「後悔するばっかりの人生だったね」って、こう、「だからもう後悔しないように」って事は、言われて・・来ました。
今井通子:
はい
相談者:
実は、あの、母は亡くなって、3年ぐらい経つんですけど、今まだ、お骨が、お家に置いてあるんです。
お墓を建てるにあたっても、後悔しちゃいけないかな、なんて思って、でも・・どういう風に、したらいいのかな?、って思っています。
今井通子:
お母さまのお骨をどうなさるかを・・
相談者:
はい
今井通子:
また後悔するといけないから・・
相談者:
はい
今井通子:
相談して・・
相談者:
どうするかを決めようと、して下さったって事?
今井通子:
ま、お墓、ばかりではなく、自分が、こう、後悔しない、人生を送るには、どうしたらいいか?っていう事をお聞きしたいと思いました。はい
相談者:
あなたおいくつ?
相談者:
と、55です。
今井通子:
55歳
相談者:
はい
今井通子:
お母さまは、亡くなってから4年でしたっけ?
相談者:
えっと、3年です。
今井通子:
あ、3年でしたね。
相談者:
はい
今井通子:
3年経たれたんけど・・おいくつだったんですか?、なく・・
相談者:
77です。
今井通子:
77歳
相談者:
はい
今井通子:
はい、で・・あなた今、お一人?
相談者:
えーと、父が居ます。
今井通子:
あ、お父さまはいらっしゃんのね?
相談者:
はい
今井通子:
あ、お、ご存命なんですね?
相談者:
はい
今井通子:
はい・・お父さまは何歳?
相談者:
80う、1です。
今井通子:
はい、81歳。
そうすると今はお父さまとお二人で?・・
相談者:
はい
今井通子:
暮らしてらっしゃるの?
相談者:
はい
今井通子:
はい
ご結婚はされた事あります?
相談者:
はい
今井通子:
で、離婚された?それとも死別?
相談者:
あ、離婚です。
今井通子:
あ、離婚された。
相談者:
はい
今井通子:
で、ちなみにい、何歳の時結婚されて、何歳の時に離婚されたの?
相談者:
えーと、23で結婚してえ・・
今井通子:
はい
相談者:
33ぐらいで、別れました。はい
今井通子:
んで、離婚された?
相談者:
はい
今井通子:
お子さんはいらっ、しゃいました?
相談者:
はい、2人います。
今井通子:
え、お子さん上から男女と、お年を・・
相談者:
あ、はい。えっと両方女の子で・・
今井通子:
はい
相談者:
30と28です。
今井通子:
はい
で今、お子さまはどうしてらっしゃんの?
相談者:
あ、と、1人は結婚して、
今井通子:
はい
相談者:
で、1人は・・仕事の関係で、あの、外に出て・・
今井通子:
あ、なるほど。
相談者:
はい
今井通子:
・・とお、若い時、何か後悔した事ある?
相談者:
・・実は、この、自分が結婚した時に、
今井通子:
うん
相談者:
ま、ほんとは好きな人がいたんですけどお・・
今井通子:
あら!
相談者:
いたんです。
今井通子:
はい
相談者:
でも・・こう・・ちょっと、母とかに、
今井通子:
はい
相談者:
反対されて・・
今井通子:
はい
相談者:
で・・その人とは・・あの・・結婚しないでいて、
今井通子:
はい
相談者:
で・・でも、あー、ちょっと・・母をそれでまた責めちゃってて・・
今井通子:
はい
相談者:
ま、結局、別れてしまったんですけど、
今井通子:
その、結婚はじゃお見合い?
相談者:
・・あ、そうですね、はい
今井通子:
お見合い結婚ね?
相談者:
はい
今井通子:
はい
で、その、離婚理由は何だったの?
相談者:
えっとその・・前の主人が、ちょっとあの・・借金をしてしまって・・
今井通子:
この事については後悔してないんですね?
相談者:
・・あ・・あー、離婚した事についてって事ですよね?
今井通子:
うん・・うん
相談者:
うーん、最初は、すごい悩んでいて、どうしたらいいか?って、自分の中で、それは自分で決めました。
今井通子:
なるほど。
相談者:
それだけは、はい。この、答えだけは自分で決めました。
今井通子:
はい
相談者:
はい
今井通子:
という事で、ずっと後悔をして来た人生だった。
相談者:
はい
今井通子:
今回は、
相談者:
はい
今井通子:
お母さまの、
相談者:
はい
今井通子:
お骨を・・
相談者:
はい
今井通子:
これなんで3年間持ってらっしゃんの?
相談者:
・・いや、あのお、お墓をまだ・・買ってなくて。
今井通子:
これって、だけどさ、
相談者:
はい
今井通子:
あなただけの物じゃなくてお父さまの物でもあるでしょ(苦笑)
相談者:
あ・・はい
今井通子:
うん。あの、ちなみにお父さまはご健在?
相談者:
はい
今井通子:
あの・・お元気?
相談者:
はい
今井通子:
認知障害とかではないのね?
相談者:
ないです。
今井通子:
あ・・そうするとお父さまとは、お骨う、をどうするか?については、相談、な、なさってないの?
相談者:
うん、父は・・
今井通子:
はい
相談者:
あのお、無関心です。
今井通子:
・・無関心っていうことは・・例えば、あの、命日に・・ちょっと、お焼香するも何もしない?
相談者:
うん
今井通子:
お母さまとは仲悪かったのかな?
相談者:
うん、仲が悪かったっていうか・・父は自分勝手で、いましたので、
今井通子:
はい
相談者:
んで、それに対して、母は、こう・・なんていうのかな、それについて行っていたんですけど・・わたしと・・かあ、から見ると・・「別れちゃえばいいのに」ってこう・・
今井通子:
んなるほど(苦笑)
相談者:
いつも言ってたんですけど、
今井通子:
うん
相談者:
やっぱそういう事もしなかった、大切にしてなかったんじゃないかな・・っていう風に思・・っていて、
今井通子:
うん
相談者:
ま・・で・・兄弟もいるんですけど、
今井通子:
はい、ご兄弟は?
相談者:
あ、妹と弟です。
今井通子:
あはい
相談者:
で、わたし、長女なんですけど、
今井通子:
ええ、ええ、ええ
相談者:
ま、自分・・
今井通子:
妹さん、おいくつ?
相談者:
えーと、妹は53です。
今井通子:
はい。弟さんは?
相談者:
弟が49。
今井通子:
はい、ま、あのお・・えーと、お父さまと一緒に住んでらっしゃるからご実家にお骨があんの当たり前なんだけど、
相談者:
はい、そうです。
今井通子:
それもあって、あなたがご長女なので、
相談者:
はい
今井通子:
あなたがどうするか?を決めるという事?
相談者:
はい
今井通子:
妹さん達とは相談されたの?
相談者:
はい、して、はいしてます。
今井通子:
で、妹さん達はなんておっしゃったの?
相談者:
・・例えば「ここに建てたい」って言えば、それに対して、いい「いいんじゃないの」って言うし、
今井通子:
うん
相談者:
こう、わたしい、の、ことには、別に、特に反対もしないので・・はい
今井通子:
・・なるほど。
で、そのあなたの優柔不断さについてえ・・
相談者:
はい
今井通子:
どうしたらいいか?みたいなお話もありましたよね?
相談者:
はい
今井通子:
今後の人生。
相談者:
はい
今井通子:
これもご質問の一つですよね?
相談者:
はい
今井通子:
じゃ、まとめてちょっとご質問言ってみてくれます?
相談者:
あ、はい。えーと、今、家にあるお骨を、早く、おは、あの、は、お墓を探して・・あ、お墓探すっていうか、お墓を作ってあげた方がいい・・早く、した方がいいのか?っていうのと、
あと・・こ・・これからの、自分の人生で、後悔しない生き方を教えていただきたいって事です。
今井通子:
分かりました。
相談者:
はい
今井通子:
今日は弁護士の坂井眞先生がいらしてますので伺ってみようと思います。
相談者:
はい
今井通子:
先生よろしくお願い致します。
(回答者に交代)
「決める」ことが負担なのね。
生活する中で慣れてることは決められる。
例えば、今日はどのスーパー行こうか。
どの牛乳買おうか。とか。
でも、人生でそう何度もないことでは、決められない。
切羽詰まらないことには決められない。
なら、ギリギリまで決めなきゃいいと思う。
骨は別に自宅に置いておいても法律違反じゃないしね。
まぁ、でも頼りない人だね。。。55歳でねぇ
義母の納骨で家から運ぶ時、夫は助手席にシートベルトで固定したので呆れました。それを義父に言ったら「そうだよね〜しっかり固定させないと骨散らばっちゃうから」と真顔で答えました。
どちらもドクターなので骨は骨と思っているんだと気付かされました。もちろん私が膝の上に乗せ移動しました。
7年後義父が亡くなりました。2箇所に分骨するのが決まっていたので普通の骨壷ともう一つ小さな
骨壷に納めてもらいました。さすがにおぼえていたらしく、「おっきい方よろしく」と持たされましたが小さいのはドリンクホルダーに入れてました!しかもピッタリ!だったのでそのまま帰宅しました。
祖母が元気に生きている時「死んだ後お化けになって出てきてほしい」とお願いしては嫌な顔されてました。
7年前亡くなり葬式終わったその日の夜真っ暗の中子供に授乳してたら急にぱっとテレビがつきました!ばあちゃんだ〜死後の世界ってあるんだ〜と
泣きました。(泣きながら歩かなければ届かない所にあるリモコンで消しました)
すみません!色々思い出して連休ヒマで関係ない事まで書いてしまいました。
連休も書き起こし感謝しております。
お話、おもしろいです。
ドリンクホルダーに入れたんですね。
それくらいドライな方が幸せに生きていけるような気もする。
うらやましい。
決めないことを決める→母親に丸投げ→意図しない結果→母親を責める、のループな人生。「決めないことを決める」のは、万が一自分で決めた選択が失敗したとき責任取りたくないから。母親も母親なりに頑張ったのだろうが、判断力に欠けてると言わざるを得ないし、相談者のイネーブラーな面も否定できない。「家を建てる際に知り合いの工務店」は、概ね地雷が多い。母親の最期の言葉は、相談者と自分に対する皮肉と、母親自身が後悔してるためかと。遺骨の行く末。今度ばかりは遺骨に話し掛けても責めても返事は無い。今頃は、「決めないことを決めてる割りに決定権は自分にある」と思い込む相談者から、他の家族が遺骨を取り上げて納骨してるのでは。