【日曜に読む傑作選】基本の相続。生き別れた母への恨みから来る男の杞憂
テレフォン人生相談 2014年5月15日 木曜日
(2019年6月23日アップ)
特に財産があるわけでもない未婚の男。
まだ51歳の若さだというのに、自分自身の相続が心配らしいのだが・・
記事タイトルの杞憂(きゆう)とは、心配するに足らない事に気を揉むこと、取り越し苦労。
相続順序、遺言、遺留分、遺贈、相続の基本が学べる回。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)
相談者: 男51歳 独身 父は20年以上前に他界 幼少の頃に別れた母80歳 養子に出された弟がいる
今日の一言: なし
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願い致します。
加藤諦三:
はい、最初に年齢教えて下さい。
相談者:
えー、51歳です。
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
ずっと独身です。
加藤諦三:
ずっと独身ですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
すと今は、1人で住んでるわけですね?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
はい、分かりま、どんな相談ですか?
相談者:
実はですね、もう実質的に縁の切れている母親が1人おりまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、それから、弟が・・おります。
加藤諦三:
はい
相談者:
子どもの頃に、
加藤諦三:
はい
相談者:
他の家に養子に行っているんですが。
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、母親の方はもう80なんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
それからあ、わたくしも51なんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
事故とか病気でですね・・
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、いつ亡くなるかも分かりませんので、
加藤諦三:
はい
相談者:
そういった場合にそのお、ま、実質的に縁の切れてる親子で・・
加藤諦三:
はい
相談者:
相続の関係?
加藤諦三:
はい
相談者:
などはどうなってしまうのか?と(ため息)。
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、そのためにい、何かですね、今のうちにしておかなければいけないようなことがあるのか?と、いうようなことでご相談を差し上げてます。
加藤諦三:
はあい。
「実質的に縁の切れてる」っていうことは、もうほとんど、会ってはいないていう?
相談者:
ま、20年以上前に、
加藤諦三:
はい
相談者:
父が亡くなっておりまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、その・・時以降、数回会いました。
加藤諦三:
で、なんかあなた・・「事故が」あ、とか「病気」とかってえ、言われてますけれども、51歳とお、いうと、今のお・・あんまり気にするっていうのは昔に比べれば少ないと思うんですけれども、なんか・・すごい財産が、あるわけ?
相談者:
いえ、特にそういうことはありませんが、ただ、まあ、あのお、わたくしがいなくなったあとに、どうされてしまうのかな?と。
加藤諦三:
うん
相談者:
例えばその母親があ・・こちらに来てですね・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
えー、わたしのまあ、残した物をこう、引っ掻き回すとかですね。
加藤諦三:
あーあ
相談者:
そういうことをされてしまうのが・・
加藤諦三:
嫌なわけね?
相談者:
はあい(苦笑)
実は母の方は、
加藤諦三:
はい
相談者:
わたくしが4歳の時に、家を出たというか、父親と離婚は・・成立してません。
加藤諦三:
はい
相談者:
しないうちに父がもう亡くなっておりますが、
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、ですから、4歳の時に別れて以来ですね、あとはその父親が亡くなった時に、連絡を取りまして・・
加藤諦三:
うんんーんー
相談者:
以降数回、会う程度と。
加藤諦三:
で、あなたのが、ほうからすると・・4歳以降はお父さんと一緒に暮らしてたわけですね?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
あー、そうすっと、お母さんの方に対して・・あんまりいい感情はない・・
相談者:
はい
加藤諦三:
わけですよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
それはね?
相談者:
はい、そうですね・・
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、一切関係ない状態にしたいと。
加藤諦三:
うーん、要するに母親との関係はもう・・実質的にも・・法律的にも・・
相談者:
はい
加藤諦三:
出来れば切っておきたいという。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、それが可能かどうか?ということですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はあのスタジオに・・弁護士の、中川潤先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい、よろしくお願い致しますう。
(回答者に交代)