常に誰とも主従関係になってしまって生きづらい36歳独身女性
テレフォン人生相談 2015年3月12日 木曜日
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)
相談者: 女36歳 派遣・独身 両親と同居
今井通子:
今日はどんな相談ですか?
相談者:
私自身の生き辛さ・・です。
今井通子:
はい。
あなたお幾つ?
相談者:
現在36歳です。
今井通子:
36歳。
お父さま、お母さま、いらっしゃいます?
相談者:
はい。
父が66歳で、
今井通子:
はい。
相談者:
母が64歳です。
今井通子:
ご兄弟は?
相談者:
下に妹がいるんですけれども、
今井通子:
はい。
相談者:
今、現在は一緒に暮らしてはおりません。
今井通子:
何歳でらっしゃる?
相談者:
32歳です。
今井通子:
32歳。
あなたは、ご結婚されてる?
相談者:
してないです。
今井通子:
あ、独身でらっしゃる?
相談者:
はい。
今井通子:
はい。
でえ、お住まいは、そうすると、お父さま、お母さまとご一緒?
相談者:
そうです。
今井通子:
あ、ご一緒ですね。
妹さんは、結婚してらっしゃるの?
相談者:
いえ、してないです。
今井通子:
結婚しない?、独身でらっしゃる。
相談者:
はい。
今井通子:
はい。
でえ、今、現在、あなたは、お家にいらっしゃるけどお、
相談者:
はい。
今井通子:
たとえば、会社か何かに勤めてらっしゃる?
相談者:
はい。
えーと、派遣で、短期や単発の仕事をしております。
今井通子:
派遣でやってらっしゃるのねえ。
相談者:
はい。
今井通子:
はい。
主にどんな仕事ですかね?
相談者:
事務職です。
今井通子:
あ、事務職で。
相談者:
はい。
今井通子:
はい。
で・・行き辛い。
相談者:
はい。
今井通子:
どおーんな感じですかね?
相談者:
ええっと、いつも人と関わるとお、
今井通子:
はい。
相談者:
必ず上下関係・・だとか、主従関係になってしまいまして、
まあ、あたしはいつも下になってしまうんですけれども。
今井通子:
はい。
相談者:
人とお、こう、対等な関係を築けたことがないと思います。
今井通子:
はい。
相談者:
それによって、私自身がすごく苦しくて、
今井通子:
ええ。
相談者:
仕事・・にも、結構影響が出てしまっております。
今井通子:
要は相手の方に非常に気を使われて、
相談者:
はい。
今井通子:
相手の言いなりに動いてしまうってこと?
相談者:
そうです。
相手の言いなりになってしまってえ、
今井通子:
ええ。
相談者:
それが度が過ぎてるって自分でも自覚しているんですけれどもお、
今井通子:
はい。
相談者:
もう、ずっとそういう性格でやってきてしま・・ったこともあって、なかなか直せないんです。
今井通子:
なるほど。
で、それを直したいと思うようになったのはどうして?
相談者:
えーと、20代後半の頃にい、
今井通子:
はい。
相談者:
やはり、生きづらいというのを抱えていましてえ、
今井通子:
はい。
相談者:
それで、この生きづらさは何なんだろう?・・っていうふうに考え始めましてえ、
今井通子:
はい。
相談者:
それで、色々本を読み漁ったりですとかあ、
今井通子:
はい。
相談者:
ちょっと、保健所・・などの相談機関に通いましてえ、
今井通子:
はい。
相談者:
で、わたしの性格にい、ちょっと問題があるってことが分ってきてえ。
で、その性格は、なんか、やっぱり、幼少期の、親子関係が原因になってるんじゃないかということまでは分かってきました。
今井通子:
それ、どういうことだった?
相談者:
親子関係でもお、今思うと、支配と虐待を受けていたんだと思います。
今井通子:
実際に、あのお、虐待を覚えてらっしゃるの?
相談者:
結構、身体的暴力も激しかったです。
今井通子:
これはお父さん、お母さん、どっち?
相談者:
両方からです。
今井通子:
あ、両方から。
相談者:
はい。
今井通子:
妹さんに対してはどうだった?
相談者:
あ、ほとんど無かったです。
今井通子:
あなたに対してだけ?
相談者:
はい。
今井通子:
例えば、じゃあ、お父さんとお母さんの間は?
相談者:
いえ、ほとんど喧嘩はしなかったです、夫婦間では。
今井通子:
あ、夫婦間の喧嘩は無かった?
相談者:
はあい。
今井通子:
あなたに対する虐待が主だった?
相談者:
そうです。
今井通子:
それ、どういうときだったんでしょう?
相談者:
わたしがちょっとでも、話したいことがあると、ウルサイ!ってなって、それで、虐待が始まるという感じです。
今井通子:
あなたがなんか、話そうとしたら、そこで、もう、
相談者:
はい。
今井通子:
ウルサイ!、と、
相談者:
そうです。
今井通子:
言われてしまう。
相談者:
そうです。
今井通子:
ふうん・・
相談者:
ただ当時は、わたしが悪いから怒られるんだと思っていました。
今井通子:
で、その後、あなたはそうすると?
お父さん、お母さんに話をしなくなったの?
相談者:
そうです。
ほとんど話さなくなりました。
今井通子:
ふうん・・
ていうことは、お家に居るより、例えば学校に行ってたり、友達と一緒に居る方が楽しかった?
相談者:
ところが学校でもお、またそういう・・両親と似たような性格の人ばっかりと関わってしまいましてえ・・
今井通子:
うん。
相談者:
なんかいつも支配されてるような、操られてしまっているような・・使われてしまっているような、関係・・にばっかりなっていました。
今井通子:
なるほど。
それで、例えば小学校から、中学校、高校って行きますよね?
相談者:
はい。
今井通子:
ずうーっと、そう?
相談者:
ずうーっとそうです。
今井通子:
例えば小学校・・もしくはまあ、中、高・・でもいいんだけど、親友とか、友達とかっていないの?
相談者:
そのとき、そのときで、ま、一緒にいた人はいましたけれどもお、
結局・・みんな上下関係はありました。
今井通子:
要するにあなたの方が奉仕してるって感じ。
相談者:
そうです。
今井通子:
それが友達だった?
相談者:
そうです。
当時はそれが友達だと思ってました。
今井通子:
なるほど。
相談者:
そうすると、でも、えー、小学校から高校・・大学もいらした?
今井通子:
そうです。
相談者:
これ全部、そうやって通しちゃった?
今井通子:
ええ、ずっとそんな感じでした。
相談者:
もちろん、あの、個人差はあってえ、
今井通子:
ええ。
相談者:
ま、相手にもよって、そこまで酷くないって人も、いたりとか、
すごい酷い人もいましたけれでも、たいてい上下関係でした。
今井通子:
なるほど。
相談者:
はあい。
今井通子:
それで、そのことが、どうも、自分が生き難いというふうに、気がついたのは、
相談者:
はあい。
今井通子:
何歳くらいのとき?
相談者:
20代後半くらいのときに、なんとなく気づき始めました。
今井通子:
後半になってから気づいたわけね?
相談者:
はあい。
その当時も仕事をしょっちゅう変わってたんでえ。
今井通子:
ええ。
相談者:
それも、仕事自体が出来ないとか、うん、仕事自体・・に対して嫌だとか、そういうことではなくて、やっぱり、いつも人間関係でした。
今井通子:
ふうーん・・
なんか、具体的に何かありますかね?
その、わりと、近々のことが・・いいんですけど。
相談者:
例えば同じ立場の同僚とかでも、仕事・・上司から割り振られるときにい、人が嫌がる仕事だとか、
今井通子:
はい。
相談者:
負担の大きい仕事だとか、
今井通子:
はい。
相談者:
あとは、まあ、雑用だとか、みんなわたしに丸投げされてしまうような感じでした。
今井通子:
で、そのときに、あなたは、なんか、反論したりせずに、
相談者:
はい。
今井通子:
それを受けてしまうのね?
相談者:
はい、受けてしまっていて、ほんとにもう無理、ってなったときに、初めて主張します。
今井通子:
はい。
相談者:
はい、あ、
今井通子:
で、その主張してるときは、淡々と?、
それとも、わー!ダメ、もう!、みたいな・・
相談者:
あ、なるべく感情押えて、淡々と言うようにはしてたんですけれどもお、
うーん、でも、切羽詰った感じは、伝わってはいたと思います。
今井通子:
で、そういう場合に、
相談者:
はい。
今井通子:
切羽詰ってるっていうのが、相手に伝わったとして、
相談者:
はい。
今井通子:
そのときに、そのお、待遇は変えてもらえてたの?
相談者:
ほとんど変えてもらったことは無かったです。
今井通子:
ああ、そうなんですか。
相談者:
はあい、なんであなたが主張するの?みたいな感じで鼻で笑われてしまったりとかあ・・
今井通子:
なあるほどお・・
で、例えば、このお、今、独身でお一人のようですがあ、
相談者:
はい。
今井通子:
恋人とかいました?
相談者:
ま、形の上での恋愛関係はありました。
今井通子:
ありました。
相談者:
はあい。
今井通子:
今は進行中じゃない?
相談者:
今は無いです。
今井通子:
無い?
相談者:
はあい。
今井通子:
何人くらい?
相談者:
4人ほど・・です。
今井通子:
でえ、皆さんそうすると、別れてしまったわけ?
相談者:
はい、みんなやっぱり、支配と虐待(笑)するような感じになって、結構、最後は泥沼のようになってしまって。
今井通子:
で、その恋人に対しても主従関係になっちゃうの?
相談者:
そうです。
あの、男女問わずみんなそうです。
今井通子:
はあん・・
で、その虐待も受けちゃったの?
相談者:
はい。
今井通子:
それは何?、何かで喧嘩して叩かれたとか?
相談者:
まあ、八つ当たりのような感じで身体的暴力をする人がほとんどでした。
今井通子:
どんな理由で?
相談者:
あの、例えば外で仕事で嫌なことがあったっていうと、私を虐待して、喜んで、いたりとか・・
今井通子:
その虐待っていのは、叩かれたあ・・とかっていう話?
相談者:
まあ、身体的な暴力です、はい。
今井通子:
なるほど。
で、あなたはどの辺でえ、この人やーめた、になるわけ?
相談者:
いや、もう、泥沼になった・・もうこれ以上、一緒にいたら破滅だなって、たときに、やっと別れられます。
今井通子:
で、それはあなたの方から別れてる?
相談者:
そうです。
今井通子:
相手からじゃあ、無いのね?
相談者:
そうです。
今井通子:
わかりました。
そうすると、今日のご質問は何ですか?
相談者:
わたしがそういうふうに、上下関係とか主従関係になるんではなくて、今後は対等な付き合いをしていきたいんですけどもお、
今井通子:
どうすりゃいいか?
相談者:
はい。
今井通子:
はい、わかりました。
(回答者に交代)
人生相談は参考になるけど追記の意地の悪い見方はあんまり好きじゃない
対等に愛し合える人が見つかって幸せな人生が歩めます様に。
追記はちょっと相談者にあんまり寄り添ってないようにな感じる、同じような境遇でしたが家事をしたところで母親のマイルールが強く「味付けが濃すぎてまずい(レシピ通り作っただけ)。父親には出せないからお前はつくるな」と母は父に私が家事が出来ることがバレたくない様子(そもそも大体やらせてくれない)で、父は母の家事を手伝えと私に叱りつけるだけで地獄みたいな環境でした。