対象喪失からの4ステップの2。家庭持ちの娘が突然逝って涙にくれる母の半年
テレフォン人生相談 2020年6月8日 月曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)
相談者: 女74歳 夫75歳 二人暮らし 息子46歳 娘44歳は半年前に他界 娘婿と暮らす孫娘二十歳 孫息子中学3年生
今日の一言: 感情は表現することで処理できます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい、お願いします。
加藤諦三:
最初に年齢教えてください。
相談者:
74歳です。
加藤諦三:
74歳、結婚しています?
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
75歳です。
加藤諦三:
75歳
で、お子さんは?
相談者:
子供があ・・男の子、46歳・・と、
加藤諦三:
はい
相談者:
えっと44歳の娘です。
加藤諦三:
で、今あ・・あなたは・・ご主人と2人で暮らしてんですか?
相談者:
あ2人で、2人・・
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どんな相談ですか?
相談者:
44歳の、
加藤諦三:
はい
相談者:
娘が、
加藤諦三:
はい
相談者:
半年前に亡くなったんです。
加藤諦三:
はい
で44歳のお嬢さんは結婚していたの?独身?
相談者:
あ、結婚してました。
加藤諦三:
結婚していたの?
相談者:
はい
加藤諦三:
すとあなたお孫さん・・
相談者:
はい
加藤諦三:
も、い・・
相談者:
はい、娘の孫がいます。
加藤諦三:
い、いたんですね、はい
ほいで40、さんかた、亡くなられた、はい、ほいで?
相談者:
はい、それで、それからずうっと、寂しく寂しくて(涙声)。
加藤諦三:
ああー
相談者:
はい(涙声)・・これからどうして行けばいいかなと思って先生に・・
加藤諦三:
うーん
相談者:
相談したいと思って電話しました。
加藤諦三:
はい
相談者:
(ため息)
加藤諦三:
お嬢さんとの心の繋がりが深かったのかな?
相談者:
はい(鼻をすする)
加藤諦三:
うーん、お嬢さんは・・結婚したのは、何歳ですか?
相談者:
23歳です。
加藤諦三:
23歳のとき。
亡くなられたのはいつって言いましたっけ?
相談者:
半年前です。
加藤諦三:
半年前ですか。
まだ悲しみは、癒えないですよね。
相談者:
はい、それからもう・・
加藤諦三:
うん
相談者:
苦しくて苦しくて(鼻をすする)
加藤諦三:
うん
相談者:
(泣)
加藤諦三:
うん
お孫さんのほう・・は、何歳ですか?
相談者:
上の子が女の子で二十歳です。
加藤諦三:
はい
相談者:
で下の子が男の子で、中学3年生です。
加藤諦三:
中学3年生・・住んでるところは別だったわけですね?
相談者:
はいそうです。今は、お父さんと孫と3人で・・暮らしてるんです。
加藤諦三:
ふうん、そうすっとずっと、ご主人と2人の生、活は、長かったん・・ですよね?
相談者:
1年ほど前、から2人です。
息子が結婚して出て行ったので。
加藤諦三:
あ、それまで、息子さんがいて・・
相談者:
はい
加藤諦三:
3人だったわけですか。
相談者:
そうです。
加藤諦三:
ふうーん。そうすっと今はあれですか?何をやってもお嬢さんのことが出て来るわけね?
相談者:
そうです、もう、1日何回も出て来て、そのたびに(鼻をすする)、泣いてしまうんです(すすり泣き)。
加藤諦三:
うーん。お嬢さんが亡くなったということが、信じ、られない・・
相談者:
ええ、そうです。
加藤諦三:
んですよね?
相談者:
はい、あの、家にね?
加藤諦三:
うん
相談者:
遺骨があるんですけどね?
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしとこに。
加藤諦三:
はい
相談者:
それを見るんですけどね?
加藤諦三:
ええ
相談者:
信じられないんです。
加藤諦三:
信じられないよね。
相談者:
急に亡くなったからね。
加藤諦三:
ええ
相談者:
脳内出血でもう、夜寝てる間に、朝気づいたら、も息してないっていう・・ので、
加藤諦三:
あー
相談者:
もう信じられない。夢みたいな感じでね。
加藤諦三:
ええ、じゃあ、今はもう・・悲しみ・・
相談者:
そうです。
加藤諦三:
と、絶望の・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
ときですよね?
相談者:
そうです。
だから(鼻をすする)・・まだ仕事してるんですけどね、主人が。
加藤諦三:
うん
相談者:
仕事にして、1人になったとき、1人で泣いてるんですね(涙声)。
加藤諦三:
うん
主人・・
相談者:
だから・・
加藤諦三:
はい
相談者:
主人の前では泣けないです(涙声)。
加藤諦三:
あー
相談者:
1人になったとき、思い切り大声出して泣いてるんですけどね(泣)。
加藤諦三:
あー大声出してね。
相談者:
ええ
加藤諦三:
あ、それ大声出して、思い切り・・泣いたほうがいいって言い方、ちょっとおかしいですけれども、
相談者:
ええ
加藤諦三:
大声出して泣いたほうがいいですよね。
相談者:
ええ
加藤諦三:
こういう、もう、ものってのは、我慢してえ、
相談者:
ええ
加藤諦三:
耐えられるもんじゃないですからね。
相談者:
ええ
加藤諦三:
むしろこの悲しみを・・表現することのほうが、
相談者:
はい
加藤諦三:
悲しみの気持ちを、
相談者:
ええ
加藤諦三:
癒してくれるんですよ。
相談者:
ええ
加藤諦三:
で、思い切り泣いたほ、ほうが、気持ちが、すっきりしますよね。
相談者:
そうですねえ。だけど、主人の前ではね・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
主人も辛いので可哀想だから、泣けないんです。
加藤諦三:
ええ
相談者:
だから(鼻をすする)主人の前では・・廊下のとか行って、涙拭いて来て帰って来るんですけどね。
加藤諦三:
ええ
相談者:
ええ、わたしだけえ、苦しんじゃないし、主人もね、
加藤諦三:
ええ
相談者:
辛いんだしね。
加藤諦三:
ええ
相談者:
うん、1人になったらもう思い切り泣くんですけどね。
加藤諦三:
うん
相談者:
1日何回も。
加藤諦三:
何回もね。
相談者:
えええ(涙声)
加藤諦三:
でも、「半年」って言いましたよね?
相談者:
はい(鼻をすする)
加藤諦三:
まだ半年ですから、悲しみと絶望は深いですけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
そんだけ大声出して泣いてれば・・
相談者:
はい
加藤諦三:
最初のうちに比べれば少しずつ、どっかで・・現実を受け入れるっていうような気持ちっていうのは、今出て来て、います、出て来ていませんか?
相談者:
(鼻をすする)・・最初と比べれば楽になりまし・・たけど・・
加藤諦三:
楽になりましたよね?
相談者:
夜も最初は寝られなくて、
加藤諦三:
うーん
相談者:
あれしたんですけど、この頃ちょっと楽になって、
加藤諦三:
うん
相談者:
ちょっと寝られるようになったんですけど。
加藤諦三:
それはやっぱり大声出して泣いてるからですよね。
相談者:
あ、そうですか。
加藤諦三:
うん、悲しみの感情っていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
抑えちゃうよりも、
相談者:
はい
加藤諦三:
表現すれば表現するほど、
相談者:
はい
加藤諦三:
癒されて行くんですよ。
相談者:
あ、そうですか。
加藤諦三:
ええ、で、これはあの、離婚の研究なんかでもあるんですけどね、
相談者:
はい
加藤諦三:
離婚して・・苦しいっていうほうの、
相談者:
はい
加藤諦三:
人で・・悲しみを表現しない人と表現、しちゃう人とで・・
相談者:
はい
加藤諦三:
1年後にどういうふうになってるかっていうようなの、調査もあるんですけどね、
相談者:
ええ、え
加藤諦三:
やっぱり、悲しいときには大きな声で、表現しちゃうっていうほうが、
相談者:
はい
加藤諦三:
少しずつに、楽になって行くんですよね。
相談者:
あー
急に亡くなったのでね?
加藤諦三:
うん
相談者:
娘が・・あっちで・・辛い思いしてるんじゃないかとか・・
加藤諦三:
うん
相談者:
そういうこと考えるから、
加藤諦三:
うん
相談者:
も、辛くて辛くてね。
加藤諦三:
ええ
相談者:
可哀想で。
加藤諦三:
ええ
相談者:
うん
加藤諦三:
小さい頃から・・関わりが深ければ深いほどね?
相談者:
はい
加藤諦三:
そういう悲しみも深いわけですよね。
相談者:
ええ(鼻をすする)
加藤諦三:
でも、ご主人が・・もいるし、お孫さんもいるし。
相談者:
ええ
加藤諦三:
泣けるときには泣けるし。
相談者:
ええ
加藤諦三:
ほいで、今日のご相談というのはあ、もう、それで44歳のお嬢さんがそういう形で亡くなって今、悲しくてどうしようもないと。
相談者:
(鼻をすする)・・ええ
加藤諦三:
どうしたらいいんでしょう?っていうことですか?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
はい、分かりました。
今日はあの、スタジオに弁護士の中川潤先生がいらしてんので、伺って見たいと思います。
(回答者に交代)
なるほどね…加藤さんの心理的な観点からの
アドバイス、あと助言ですね
喪失感って人間生きている間は人と出逢うことでまた別れや失う事は当然だよね
コレは宿命なんでしょうね?
今日の相談者は事実よりも「どう受け入れるか」感情の処理の仕方を学んだと思いますね
悲嘆―絶望―未練―再生って言われる
心理的なプロセスがあります
相談者はどの辺に当たるんでしょうか?
誰しも経験して乗り越える力強くなっているリスナーさんやその他沢山の人達が
体験していることです
よく加藤先生が「バケツ一杯涙を流して欲しい」って表現します
まさに…その通りだと思います
よく「男は涙を流すな」って言われた世代がありました…感情の動物ですので人間は…
相談者さんは速く切り替えて
亡くなった娘さんよりも長く生きる姿勢で
人生を過ごして欲しいと強く望みます
あまりにも(ある意味シンプルに)悲しい、気の毒な相談だから、あえてちょっとユーモラスな軽みのある中川先生になったのかな。
大原先生で泣きの涙の回にしても、相談者さんの癒しになったと思うけど。
他の事が考えられないような状態なら、ひたすら菩提を弔うことに熱中するのはどうだろう(いつまでも納骨しないのは良くないなんて説もあるし)
私もつい最近母を亡くしたんだけど、仏壇やら仏具やらを誂えて、それらしくやってたら、すごく気持ちが救われた。
逆縁の辛さは想像を絶するものがあるけれど。
実母は全く、私が死んでも笑う薄情女です。自殺未遂して入院した時には同情するふりをしてましたが。先日は自分のボーイフレンドの自慢話を延々1時間半でした。私の話は一切聞かない自己中ババア。私は今年、44になりますが、実母に仕返しするために、生きます!
すごい人だ…
旦那さんに八つ当たりせず、甘えず、旦那さんも辛いんだって思いやりで泣くのを我慢…
何より娘が亡くなってこんなに悲しむなんて…
この自己愛の時代に、こんなに共感能力のある人がいるのか!?
私が自殺したとしてもこんなに悲しむ人居ないよ! 実際自殺未遂しても無視されてむしろ説教されてお祓いされたよ!
このお母さんは真の意味で心が優れてるよ! 娘さんはちゃんと育てられて幸せだったに違いないよ!