正社員登用にガラスの壁。末期がんの娘抱えて休暇制度を使えば嫌がらせ
テレフォン人生相談 2021年11月20日 土曜日
ガラスの壁: 昇進における属性差別をガラスの天井と呼ぶ。
性別や人種など業務とは関係のない特定の属性について、昇進実績がない、あるいは明らかに昇進率が低い状況。
正社員の登用は昇進ではないので入り口の壁。
ご主人とは再婚かしら。
それも娘が大人になってからの。
だって話を聞いていると振る舞いが母子家庭のそれ。
仕事へのこだわりと家族との時間。
平時ならこんなこと訊かないけど、
どっちが大切?
相談者にとっての不幸は、正社員登用のあきらかな不公平と不利な勤務評定がごちゃまぜになってしまったこと。
介護休暇制度の利用は堂々としてればいいと思うんだけど、最初に事情を会社に告げてからの8ヶ月間はもう少しどうにかできなかったのかなって。
仕事には、突然の代替に対応し易い仕事とそうでない仕事があって、トラックドライバーは後者。
で、後に配置転換された倉庫業務は前者。
ま、ココらへんは双方の言い分を聞いてみないと分かんない。
だけど会社との話し合いを録音してたとはねえ・・
相談者: 関西なまりの女51歳 トラック運転手 夫56歳 娘26歳
今井通子:
もしもしい?テレフォン人生相談です。
相談者:
はい、もしもし?お願いします。
今井通子:
はい
今日はどういったご相談ですか?
相談者:
えーっと、今勤めている、会社の件で、えーっとお伺いしたいことがあります。
今井通子:
はい
あなたおいくつ?
相談者:
えー、51歳です。
今井通子:
51歳?
相談者:
はい
今井通子:
えー、ご家族は?
相談者:
えーっと、主人と、長女、です。
今井通子:
ご主人おいくつ?
相談者:
56です。
今井通子:
56歳
相談者:
はい
今井通子:
ご長女は?
相談者:
26です。
今井通子:
26歳
相談者:
はい
今井通子:
はい、それでえ・・
相談者:
えーっと、今勤めている会社なんですけれども、
今井通子:
はい
相談者:
えーっと、今、一緒に住んでいる長女が、
今井通子:
はい
相談者:
えーと、2年半ほど前に、
今井通子:
うん
相談者:
えーっと、末期ガン、ていうことが突然分かって。
今井通子:
あらあ、はい
相談者:
で、
今井通子:
はい
相談者:
えーと会社のほうに、連絡をして、
今井通子:
はい
相談者:
えーと、「これから」・・と、「少し休むことが多くなるんですが」、
今井通子:
はい
相談者:
えー、「申し訳ないですがよろしくお願いします」ということで、
今井通子:
はい
相談者:
えー、そのまま、その会社には勤めてたのですが、
今井通子:
はあい
相談者:
えーと、病院のお話では、ま、あまり長くないと・・
今井通子:
ふうん
相談者:
いうお話だったので。えー、その旨も・・えー、会社の上司の方にお伝えして、
今井通子:
はい
相談者:
結局、ま、休むことが多々ありましたが、
今井通子:
はい
相談者:
で、半年・・か、8ヶ月後に、契約の更新があったんです。契約社員なので。
今井通子:
あ、契約社員だ&#、はい
相談者:
はい
で、えーっとそのときに、えっとお、面談があったんですが、
今井通子:
はい
相談者:
えーっと、ま、娘の病気が・・
今井通子:
うん
相談者:
「なんか、長引いてるみたいやけど」
今井通子:
うん
相談者:
という、お話をもらったんです。
今井通子:
うん
相談者:
ま、それでも、「今度、たぶん、長くお休みいただくときは、たぶんなんかあったときだとは思います」というお話で、そのまま契約は・・更新されたんですけれども。
今井通子:
あー、なるほど、はい
相談者:
で、とうとうその・・4月に契約を更新したのつ、のちの9月の末に・・転移が6カ所転移してるので、
今井通子:
はい
相談者:
のうまく(脳膜?)はんしゅ(播種 はしゅ?)という形で脳・・の腫瘍がちょっと・・
今井通子:
うんうん、うん
相談者:
あれしてしまって。
今井通子:
はい
相談者:
その・・のうまく(脳膜?)はんしゅ(播種 はしゅ?)になったときに、えーっと、介護休業をいただきました。
今井通子:
はい
相談者:
はい・・はい
今井通子:
3ヶ月。
相談者:
で、そのときに会社と・・大きく揉めたんです。
今井通子:
はい
相談者:
とりあえず、あの、こちらが思うには、向こうは辞めて・・欲しいという意思が、もう、だいぶ伝わってたんですけど、
今井通子:
はい
相談者:
会社自体がちょっと・・ま、世間で言うブラック、的な感じで、
今井通子:
うん
相談者:
必要な書類を出したのですが、
今井通子:
はい
相談者:
その連絡が次長にちゃんと届いていなくて。わたしは無断欠勤になっているという話だったんです。
今井通子:
はい
相談者:
で、そいで、ま、揉めたというか、わたしは会社、の事務、の方と連絡を取り合ってそのまんま言われた通りやってるのですがってなったんですが、
今井通子:
うん
相談者:
で、そのやり取りで呼び出されて、
今井通子:
はい
相談者:
ま、恫喝的な感じですね。
今井通子:
はあー
相談者:
「介護休業あと何日あるんですか!?」、「取りたかったら取ったらいいじゃないですか」みたいな。
今井通子:
うーん
相談者:
で、それも我慢して、とりあえず介護休業終えて、
今井通子:
うん
相談者:
戻ったんですけど、そこからがもう嫌がらせの・・(苦笑)も、ずっと嫌がらせ・・という感じで。
今井通子:
・・
相談者:
えー、わたしとは喋るなとか。
今井通子:
あーあーあ
相談者:
休んでる間に「こんだけ休んでね、また会社戻って来よる」とか。
今井通子:
はい
相談者:
ていうのは、まあ、ま、管理職の方や、主任の方々が、ま・・わたしの顔も知らない人たち、にも
今井通子:
うん
相談者:
ま、ま、いっ・・言ってたって感じですね。
今井通子:
はい
相談者:
で・・ま、戻ったんですけど、
今井通子:
はい
相談者:
そのことを、えー、ハラスメントとかの窓口である・・新しく来た部長に、
今井通子:
はい
相談者:
お伝えしたんです。
今井通子:
はい
相談者:
少しはマシになったんですけど。
で、そのときに、契約社員、もう5年で・・
今井通子:
はい
相談者:
えーと、わたしより後に、来られた男性の方々はみんな社員になるのですが。
今井通子:
あー、はいはい
相談者:
わたしは、えーっと(苦笑)「社員にはなれないのでしょうか?」と・・
今井通子:
うん
相談者:
お伺いしたところ・・えーと
「社員になる気はありますか?」と。
今井通子:
はい
相談者:
で「はい、あります」とお答えしたんです。
今井通子:
はい
相談者:
で、えーっと、社員の方々がお持ちでない、国家試験の、運行管理という試験を・・えーと、まだ娘が病気なる前に、会社の印鑑をもらってわたしは持ってるんですけど、(*)
(*)運行管理者として法令による乗務前の点呼記録等に社印を捺印していたと思われる。
今井通子:
はい
相談者:
それを介護休業のときにつき返されてるんです。
今井通子:
・・はあ?
相談者:
「ほかで・・雇ってもらったらどうや」と・・
今井通子:
・・ほお
相談者:
いうことで、返してもらったりとかしてて。
もう、戻ったら、運行管理を今まで・・ほかの社員に取らせたこともないのに・・みんなに行かせるんです。
今井通子:
うん
相談者:
とりあえずわたしにはその仕事もさせたくない、
今井通子:
・・
相談者:
社員にもしたくない、
今井通子:
うーん
相談者:
(苦笑)ていうのがもう、目に見えて分かる・・
今井通子:
はい
相談者:
この状況を、(苦笑)を、どういうふうにしたらいいかってことです◆#。
今井通子:
・・なるほど。
まず、ですね。
相談者:
はい
今井通子:
契約社員になられたのは、5年前になられたの?
相談者:
・・えーと6回目の契約更新です。
今井通子:
・・あ、なるほど。じゃ、ん
相談者:
6度目の、はい
今井通子:
だから、そうするとほかの人は5年目で正社員になっているのに、あなたはもう6年経ってるってこ・・
相談者:
いえ違います。
男性の方は1年半とか・・2年半とか・・で、どんどん社員になられ&#△
今井通子:
あ、(苦笑)そこなんです、◇■、男女の・・違いでの話が、1つあるわけね?じゃ。
相談者:
そうです。女性がわたしだけなんです。その・・
今井通子:
あー、そうなんだ。
相談者:
現場、が、事務職の方はいらっしゃいますけど。
今井通子:
あー、なるほど、なるほど。
相談者:
はい、はい
今井通子:
じゃあ、その、要するに、男性女性だからっていうことではなくう、
相談者:
はい
今井通子:
ひょっとしてあなた自身が、お嬢さまの、
相談者:
はい・・はい
今井通子:
介護もあるので、
相談者:
はい
今井通子:
休みが多いからあ、ていうことで、辞めさせたいって思ってるっていうほうが大きいわけ?
相談者:
ん、どちらもだと思ってます。
今井通子:
あーあ
相談者:
うん
今井通子:
・・そうすると・・今日のご相談は、
相談者:
はい
今井通子:
どういうことになります?
今までその状況の、ご説明は伺ったんですが・・
相談者:
はい
結局は正社員になりたい・・なりたいというか・・
今井通子:
あ、なるほど。
相談者:
それを目指して来てるんですけれども、
今井通子:
ええ
相談者:
今までのその・・ハラスメント的なこととか、
今井通子:
はい
相談者:
を、どうにかすることはできないのか?ってことです。
今井通子:
あ、正社員になりたいということと、
相談者:
はい
今井通子:
その、ハラスメントの恨みを晴らしたいっていうのは、別なの?
相談者:
・・別、ですね。
う、それ、も、
今井通子:
もっと、ちょ・・
相談者:
も、引っくるめてですね。はい
今井通子:
分かりました。
相談者:
ま、許せないっていうか・・
今井通子:
そこら辺はうまく、じゃあ・・
相談者:
はい
今井通子:
今日はですね、弁護士の
相談者:
はい
今井通子:
坂井眞先生がいらしてますので、
相談者:
はい
今井通子:
伺っ、てみたいと思います。
相談者:
はい
今井通子:
先生、よろしくお願いいたしまあす。
(回答者に交代)
女性の社会進出が長らく叫ばれている中、トラック運転手ですかあ。コロナ禍の中、本当にご苦労様ですと、心から言いたいなあと思っています。
さて、土曜日では珍しく今井さんが担当でしたが、娘さんとはいえ、介護問題がらみでしたよねえ。今回の相談、今に直結する問題だと思います。
介護休業問題はもちろんそうですが、産前産後休業問題も積み残したままですよねえ。多くの会社の就業規則、時代の変化に合っていないのでは?
休業自体を取ることに自体にアレルギーを持っている経営者や社員、多いです。暗に退社や施設永住を促すメッセージ、出てしまいがちでしょう。
バブル崩壊以降、ギリギリの数の社員で運営されている会社も多いでしょうから、仕方ない部分もありますが、時代の変化に対応して欲しいです。
高年齢者雇用安定に向けては少しずつ定着してきているところですが、介護休業や産前産後休業適用も、ぜひ就業規則に入れてあげて欲しいです。
ちなみに、放送局については、介護休業は今のところ聞いたことがありませんが、産前産後休業に関しては行使した話をスポーツ紙でよく見ます。
余談ですが、アナウンサーベースでは男女問わず(産前産後休業は)行使される方が多いです。SDGsがらみだけに、何とか就業規則に追加を!
管理人さんはご存知で相談者さんが話したままを書き起こしているのだと思いますが、播種は「はしゅ」と読み、はんしゅは誤りです。少し気になりましたので老婆心ながらすみません。
アリガト
書き方を直しました。