抑圧された怒りの捌け口。恵まれた育児に甘えた八つ当たりは甘え方が足りない
テレフォン人生相談 2022年8月31日 水曜日
テープ起こしでは、話し手がセリフを再現している箇所をカギ括弧で囲むのがお約束だが、平坦な喋り方だと聞き逃がしてしまい、戻らされることも多い。
今日の相談者はトーンのコントラストが素晴らしい。
ぐらいかしら。
褒めるとこ。
パーソナリティ: 玉置妙憂
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 女30歳 夫31歳 長女2歳 次女ゼロ歳 19歳の時に父は他界 向かいに住む母71歳
玉置妙憂:
もしもしい?
相談者:
もしもし?
玉置妙憂:
テレフォン人生相談です。
相談者:
こんにちは
玉置妙憂:
こんにちは
今日は、どのようなご相談、なのか、最初に簡単に教えていただいてもいいですか?
相談者:
はい。毎日・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
こう、家族に対して、
玉置妙憂:
はい
相談者:
あの、イライラして、
玉置妙憂:
うん
相談者:
当たってしまう、ことが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
増えて。で・・最終的にその、当たってしまう、自分も・・苦しくて。
玉置妙憂:
ふうん
相談者:
で、家族にも申し訳ないなっていう気持ちがあって。
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんとか、その、自分が、変わって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
こう、家族に優しくできるようになりたい。
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、その怒りい・・の、コントロールが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
できるようになりたいと思っています。
玉置妙憂:
ふんふん、はい
相談者:
はい
玉置妙憂:
分かりました。
えー、では詳しくお伺いしていきますけれども、
相談者:
あ、はい
玉置妙憂:
今、おいくつですか?
相談者:
30歳です。
玉置妙憂:
30歳
相談者:
結婚して子どもがおりまして。
玉置妙憂:
うん
相談者:
えっと、主人、と、
玉置妙憂:
うん
相談者:
と、娘2人と同居していて、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
で、家の向かい側に母が住んでいます。
玉置妙憂:
ふん、ふん
お父さんはもう?
相談者:
あ、父は、あの、自分が19歳のときに亡くなっていて、
玉置妙憂:
はい
相談者:
今、あの、いません。
玉置妙憂:
うん
え、旦那さんはおいくつなんですか?
相談者:
あ、主人は31歳です。
玉置妙憂:
31歳、娘さんお2人っておっしゃいましたっけ?
相談者:
あ、はい
玉置妙憂:
うん。おいくつとおいくつ?
相談者:
あ、2歳と、
玉置妙憂:
うん
相談者:
ゼロ歳、です。
で、わたしと主人が今、育児休業中で、
玉置妙憂:
うん
相談者:
2人共家にいるっていう・・&#△%
玉置妙憂:
あ、2人共家にいてね
相談者:
はい
玉置妙憂:
じゃあ、今は、2人で、子育てしている、うーん
相談者:
はい
玉置妙憂:
状態ですね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
じゃあ、先ほど・・うんと「家族に、当たっちゃう」って言ってた家族というのは、ま、今一緒にいる・・
相談者:
はい
玉置妙憂:
ご主人と娘さん2人?
相談者:
あ、えーと、主人と、母に・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
すごく怒りの、矛先が向いてしまう。
玉置妙憂:
あーあ、ご主人とお母さんに、娘さん達には、まあ、大丈夫?
相談者:
娘たちには、
玉置妙憂:
うん
相談者:
ま、子どもだから、
玉置妙憂:
うん
相談者:
困ることはあるんですけど、なんか、今は寝てほしいなとか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
ま、困っても、そこまでイライラはしないです。
玉置妙憂:
あー、そ、イライラしない。
相談者:
はい
玉置妙憂:
でも、ご主人と、お母さんにはイライラするんだ。
お母さんは、
相談者:
はい
玉置妙憂:
近くに住んでらっしゃるから、
相談者:
はい
玉置妙憂:
お2人の子育てを、いつも手伝ってくれてるのかしら?
相談者:
あの、母も・・仕事をしているので、
玉置妙憂:
うん
相談者:
夜、ご飯のときに来てくれて、
玉置妙憂:
うん
相談者:
一緒に、みんなでご飯食べるんですけど。
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
ご飯、食べさすのちょっと手伝ってくれたり、
玉置妙憂:
うん
相談者:
一緒に遊んでくれたり。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
あの、休日も、上の子お・・は、ま、あの、こう、外に行きたがったときとかに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
一緒に、行ってくれたりとか、
玉置妙憂:
あーあー
相談者:
その、子どもにも・・優しくしてくれてます。
玉置妙憂:
うん
じゃあ、随分、お手伝いしてもらってるんですね?
相談者:
あ、そうです。
玉置妙憂:
うん
相談者:
はい
玉置妙憂:
で・・何がイライラするんですか?
相談者:
なんか、自分の、思った通りに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
こう、やってもらえない?
玉置妙憂:
うん
相談者:
ときに、すごく、「!なんでそんなやり方するの?」みたいな、言い方に、になったりとか。
玉置妙憂:
うん・・うん
相談者:
なんか、「!そういえば、わたしにだってやってもらってなかった。」みたい、な・・言い方に、なっ、たり。
玉置妙憂:
お母さんの?おか・・
相談者:
あとは・・あ、母に、
玉置妙憂:
お母さんにね?
相談者:
あーすいません、そうです、母に。
玉置妙憂:
あーあ
相談者:
で、あとは、その、「!昔はできてやん」みたいな、「わたしにはこうしてくれてたやん」とか。
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんか、以前、母ができてたことが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
今・・できてないところとかも気になってしまってえ。
お母さん・・
玉置妙憂:
ふうーん、今お母さん・・
相談者:
はい
玉置妙憂:
おいくつでしたっけ?
相談者:
あ、母は、年が離れてて71です。
玉置妙憂:
ふん、ふん
相談者:
&#△
玉置妙憂:
で、お母さん、いろいろ手伝ってくれてるけれどもお、
相談者:
あ、&#
玉置妙憂:
あなた様が思うようにはやってくれなかったり。
相談者:
&#△%
玉置妙憂:
昔は、お母さん・・チャキチャキとできてたことが・・
相談者:
うん
玉置妙憂:
なんでできないの?って・・
相談者:
そうなんです。
玉置妙憂:
イライラしちゃうの?
相談者:
そうなんです。
玉置妙憂:
で、旦那さんには?
相談者:
自分がやってる家事とか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんか、掃除のやり方とかを、
玉置妙憂:
うん
相談者:
こう、「こういうふうに、わたししてるから、またやってくれる?」て言って見せて。
玉置妙憂:
うん
相談者:
お願いしてたこととかが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
こう・・されてなかったりとかしたときに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
な「!前言ってたやん」みたいな。
玉置妙憂:
・・うーん
相談者:
同じように、その、母、に、対して言うような感じで・・
玉置妙憂:
言っちゃう?
相談者:
責めてしまって。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
言ってしまいます。
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、結局また言ったあとに・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんで言ってしまったんやろ。
我慢すれば良かったのに。
自分が嫌になっ・・て、ていう
玉置妙憂:
自分が嫌になっちゃうの?
相談者:
はい
玉置妙憂:
ああ
で、それ言っちゃったときに、お、
相談者:
はい
玉置妙憂:
あの、旦那さんとかお母さんとかはどうされてるんですか?
相談者:
あ、母は、
玉置妙憂:
うん
相談者:
「そんなこと言わんでもいいやん」みたい、「あんたこそ、なんでそんな言い方すんの?」みたいな。
玉置妙憂:
うん
相談者:
「お母さんバカにしてるやろ」みたいな、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
切り返しをされます。
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
で、主人は、
玉置妙憂:
うん
相談者:
基本的には「ごめん」「ごめん」みたいな、そんなに、わたしが言ったことに対しても、
玉置妙憂:
うん
相談者:
ま、「ごめんね」って後で行ったら、「あ、いいよいいよ」みたいな。
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
ま、「優しく言ってくださいねえ?」みたいな・・
玉置妙憂:
ふうーん・・
相談者:
ことを釘を刺されるぐらいです。
玉置妙憂:
うーん
前から?
相談者:
・・うん、いや・・学生時代には、ほんとに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
その、あの、父にも母にも・・ま、一人っ子だったっていうのもあって。
玉置妙憂:
うん
相談者:
甘やかせ・・されてたというか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
その、できないことがあっても・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
「いいよ」って言ってもらってて。
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、社会に出て働き出したときに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あ、「わたしって人より、できないんだ」、と思って。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
あ、あの、家事とか生活・・で、そこで・・なんか、ちゃんとしなけれ・・ればいけないな・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
ていうのは、思うようにはな、ったんですけど。
玉置妙憂:
うん
相談者:
元々は、そんな、なんか1つ1つに・・やり方とかあ?
玉置妙憂:
うん
相談者:
順番を求めるタイプではなかったように思います。
玉置妙憂:
うん
イライラもしなかった感じ?
相談者:
イライラもお、家の中に持ち込むようなこと、ほぼなかったです。
玉置妙憂:
うん
相談者:
学生のときは。
玉置妙憂:
うーん、そうか、そういうふうにして過ぎて来て、
相談者:
はい
玉置妙憂:
今・・ね?2歳とゼロ歳がいると、
相談者:
うん
玉置妙憂:
ま、そりゃ大変だと思いますよ?子育てね。
相談者:
あー
玉置妙憂:
うん。だからそれで、
相談者:
うん
玉置妙憂:
キャパシティオーバーなのかなあ?
相談者:
あー・・え、そうかも?
玉置妙憂:
ご自分ではどう思います?いっぱいいっぱいな感じします?
相談者:
いっぱいいっぱい、なんか一息つける、時間があんまりない気がします、そう、思うと。
玉置妙憂:
そうなんだ・・でもね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
ま、1つだけ、共通に認識しておきたいことがあるんだけど。
相談者:
はい
玉置妙憂:
だって旦那さん育休とってくれてるんでしょう?
相談者:
・・そうです。
玉置妙憂:
それで、お母さんは夜ご飯は食べさせるわ、休日は面倒看てくれるわ。
相談者:
うん、うん
玉置妙憂:
物凄く恵まれてますよ?
相談者:
あ、そうですよね?
玉置妙憂:
んだよ。
相談者:
うん
玉置妙憂:
よく見るのはワンオペとか言ってるじゃない、みんな。
相談者:
うん・・言ってます。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
そうです。
玉置妙憂:
あの、すごおく恵まれている環境で、
相談者:
うん、うん・・はい
玉置妙憂:
お2人をね?、育ててると、
相談者:
うん
玉置妙憂:
思う。
相談者:
うん
玉置妙憂:
だ、そこは、やっぱり、自分の中に、
相談者:
うん
玉置妙憂:
しっ、っかり認識しとかないとね?
相談者:
うん
玉置妙憂:
うーん
相談者:
あー、ほんとですね。
玉置妙憂:
ほんとそう
相談者:
ほんとだ。うん
玉置妙憂:
ほんと、そうだよ、そこはね?
相談者:
うん、うん
玉置妙憂:
ただその環境の中にあって・・非常にま、いつもイライラしちゃうのが、ご自分でも分かってるんだよね?
相談者:
・・はい
玉置妙憂:
「相手が悪い」っていう、ご相談じゃないもんね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
ぶちまけたあと・・「んー、しまった!」と思って、
相談者:
はい
玉置妙憂:
でも、「それが抑え切れなくて、どうしようか?」っていう・・ご相談ですもんね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
だからその怒りの感情をどういうふうに、
相談者:
はい
玉置妙憂:
コントロールしてくか?って、いうことを、ま、今日、先生に・・
相談者:
はい
玉置妙憂:
お知恵を拝借してみましょう。
相談者:
はい
玉置妙憂:
今日お答えいただきますのは、心についてのエッセイストとしてお馴染み、マドモアゼル愛先生です。
では先生、よろしくお願いいたします。
(回答者に交代)
長年、仕事柄 大勢の人と関わってきましたが、人柄や精神年齢はその人の口調や声に現れることが多いと思います。この女性はまだ幼いですね。個人的にはこの声は苦手です。😆男の人には受けそうですけれど。
今は夫婦揃って育休とる時代なんですね。いいなあ。
人に仕事を任せたら 文句を言わない覚悟はいる。100%のできを期待してはいけない。← 結婚してこれを学びました。
私はいつも思うのです。自分がもうひとりいればいいのに…と。😁
お母さん、いいですねえ。娘さんの言いなりになってはいけません。ガンガン言い返しましょう。
管理人さんのコメント、プッと吹き出しちゃいました👍
昭和気質な会社に新卒で入社して本当に大変だった私はやっと辞められたはいいが、家族に物申す時に元上司らの言い方にそっくりになっていて我ながら恐ろしくなった。相談者さんの抑圧された怒り、というのがリアルに想像できた。
優しい家族には甘えたらいいけれどあくまでも可愛らしく、を心がけたらいいと思う。
あと家事なんて死なない程度にこなせばオッケー。マイルールで人も自分もしばっても良いこと一つもないYO!
夫婦揃って育児休暇取っているんですね。珍しいですね。相談者さんのお母さんも手伝ってくれてるみたいなのでかなり恵まれた環境だと思いますよ。初めての子育てでこうしなければならないという思い込みが強そうですね。職場では色々ストレスが多かったようなのでその分家では優しいお母さんや旦那さんに甘えているんでしょうね。いずれ職場復帰したら仕事と子育ての両立で又悩みが増えそうですね。
2.3年前から夫婦揃って育休は多いですよ。
正社員雇用だけですよね〜
相談者が「自分は一人っ子だったっていうのもあって…」と言っていましたが、きょうだいがいても同じですよ。自分には欠けてるものが沢山あるのだと思い込みすぎて頑張りすぎているのではないでしょうか。
30歳でもまだ子供だわ。
確かにワンオペ育児より恵まれた環境だけど相談者にとってはそれでも大変ってことなんじゃないのかなあ。育児って向き不向きあるし。人よりキャパシティが狭いことを気にしてる相談者に「あなたは恵まれてる」を連発するのは「こんなに恵まれてるのに出来ない自分」を余計に刺激しないだろうか。
他責は止めるにせよ、キャパシティも育児関係も人それぞれなんだからそこを気にする必要はないと感じる。
私も同じこと思いました。
最近まで寝れなかったとのこと、それだけでツラいと思いますし、上の子が2歳ならイヤイヤ期の真っ最中ですからね。
夫もどこまで子育てできてるのか、この情報だけだとわからないです。少なくとも授乳はできないわけで、夫は横ですやすや寝てる可能性は大です。
親に甘えるのも案外面倒で、教育方針が違ったりすると介入してくることもあり、その辺の調整が意外と面倒。
私も相談者夫婦と似たような境遇ですが、私なら、「一度全部自分でやってみ?」ってアドバイスすると思います。
できるなら、今後も全部自分でこなせば、ストレスフリーです。私はこのタイプでした。
もちろん、「恵まれた環境」を失って初めて気づくこともあります。やっぱり一人ではできないと知ったときに優しくなれるのではないかなぁ。
夫もお母さんも優しすぎる。「だったらお前がやれ!」でいいと思いますよ。
育休取得して、ちゃんと育児諸々してくれる夫、それが羨ましい!
もし、今自分が産後で、夫が育休取ると言い出したら、絶対拒否だー。
余計な手間とストレスが増えるだけ、が目に見える(笑)
相談聞きながら、羨ましかったわ〰。
妙憂さんとマド愛先生が余すところなくおっしゃってくださった
相談者、ありていに言えば身の程知らず
2歳と0歳の子育てなんて誰でも大変なのに、「自分はこの程度じゃないはずだ!」って勝手に強がって、結果思い通りにいかなくて優しい周囲に当たり散らしてるだけ
お母さん41歳の時の子供だそうで、そりゃあ大事に育てられたんだろうけど、そのせいか、相談者はまだまだ中二病的な全能感が抜けてない
だから、社会に出た際の挫折感をまだ引きずってるし、自分自身の限界も全然わかってないし、むしろ限界を認めることを拒んではいないか?
その結果が「攻撃性は弱いところに向かいます」(by加藤先生)だ
この相談者に必要なのは、自分の弱さや至らなさ、足りない部分をしっかり認めて、できない部分は他人にお願いして、そこに感謝の気持ちを持つことだろうと思う
そうしないと、いずれ自分の怒りの矛先が子どもたちに向かっていく
周囲に誰か「いいよいいよ」だけじゃなくて、本気で諫めて叱ってくれる人がいればいいんだが・・・