痛い?皮膚移植でヨシ!‥まだ痛い?切ればヨシ!森田「幻肢痛って知ってる?」

テレフォン人生相談 2023年12月11日 月曜日

現場猫(*)みたいな医者やな。

(*)現場猫:げんばねこ。建設現場や工場などのお調子者を模したネットで人気のネコキャラ。
全然良しじゃない状況でも「ヨシ!」の掛け声で事故を起こす。

 

火鉢で手を火傷した野口英世@千円札が、回復手術の成功に感激して医者を志したのが今から130年前。
相談者の事故から数えても80年前も前。

外科手術って相変わらず職人スキルに依るのかしら。

 

どうでもいいけど、伊藤博文@千円札と面識があったって話が面白い。

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 森田豊(医師)

相談者: 男58歳バツイチ 母87歳 弟54歳 三人暮らし

今日の一言: 苦悩能力、苦しむことに意味を見つけること、そういう人が最も強いと言います。

加藤諦三:
もしもしい?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
あっ、お忙しいとこ、すいません。よろしくお願いします。

加藤諦三:
は・・はいはい。
最初に、年齢を教えてください。

相談者:
ええと、わたくし、58歳・・

加藤諦三:
58歳。
結婚してます?

相談者:
ええっと、バツイチい、で、

加藤諦三:
あはい

相談者:
15年くらい前にいい、離婚いたしました。

加藤諦三:
(吸って)

相談者:
で、今・・

加藤諦三:
はい

相談者:
母親と、弟の、三人暮らしい、です。

加藤諦三:
お母さん、何歳ぐらいですか?

相談者:
えっと、87ですか・・

加藤諦三:
はい。
弟は?

相談者:
50、4・・だ・・

加藤諦三:
54、はい。

相談者:
ええ

加藤諦三:
三人暮らしですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、どんなことでしょうか?

相談者:
ええっと、わたくし、実はあのう、1歳の時にですねえ、

加藤諦三:
はい

相談者:
やけどおおお、

加藤諦三:
はいはい。

相談者:
で、あの・・右足いい、の、甲からあ、指を失いまして。

加藤諦三:
はい

相談者:
障害者・・となったんですよ。

加藤諦三:
火傷は、なにで火傷したの?

相談者:
ええと、昔のこたつっで、母親から、聞きました。

加藤諦三:
お母さんが?

相談者:
ええ、ええ、ええ。

加藤諦三:
と、一緒に入ってたわけですね?

相談者:
(吸って)私は、記憶ないんですけどもお、

加藤諦三:
はい

相談者:
母親が、目を離した隙に、私が、その、火鉢っていうのが・・ある、こたつ・・中を、転んじゃったみたいな感じだったらしいんですけども。

加藤諦三:
あああ・・はい。

相談者:
そして・・小学校一年生に上がる時に、

加藤諦三:
はい

相談者:
足の、手術をしましてえ。

加藤諦三:
はい

相談者:
それからあの、義足の生活う、を、送るようになったんですよ。

加藤諦三:
はい

相談者:
それで、火傷の、傷跡は、

加藤諦三:
うん

相談者:
今も、あります。

加藤諦三:
傷跡は残ってるけれども、別に・・痛いとかなんか、そういうことではないわけです?

相談者:
いや、痛みは、あります。

加藤諦三:
それはきついねえ、

相談者:
ええ

加藤諦三:
ちょっとねえ。

相談者:
ちょっと、痛みも抱えながら、今まで・・やってきたんですけども。

加藤諦三:
ということは、何?、もう、ずうーっと、痛かったわけですか?

相談者:
そおう、ですね。ま・・全然我慢できない、ほどではなく。

加藤諦三:
うん

相談者:
まあ、日常生活は・・できたのでえ。

加藤諦三:
うん

相談者:
◆#$%□&でずっと・・小1の時だからあ・・50年、くらい、

加藤諦三:
うん

相談者:
そういう生活を送ってきました。

加藤諦三:
えええ・・

相談者:
そしてえ、あのうう、半年ほど前にいい、

加藤諦三:
はい

相談者:
退職しまして。

加藤諦三:
凄い、頑張って、58までとにかく・・立派に生きてきたんだね?

相談者:
あ、は、は、は、ありがとうございます。
それであの・・職場でも、ちょっとあの・・足の痛みにも、あって。あと・・前職での、パワハラとか、ストレスを・・感じるようになりまして。

加藤諦三:
(吸って)

相談者:
まあ、わたくし自身がそう感じた、だけなのかもしれませんけども。

加藤諦三:
うん・・

相談者:
神経内科の薬をもらいながら、仕事してたんです。

加藤諦三:
うん

相談者:
今も、それは、服用・・中です。

加藤諦三:
・・はい

相談者:
それでたまに、吃音とかも、出ちゃう、かもしれないんですよね。

加藤諦三:
その、パワハラということの、

相談者:
ええ

加藤諦三:
内容は、どういうことだったんですか?

相談者:
あ・・ええとお、パワハラっていうのは、その・・例えばあの、私はこううう、進めたいのに、向こうは「こっちを先にやれ」とかっていうことなんですけども。

加藤諦三:
ああ、ああ、ああ・・

相談者:
ええ。◆#$・・

加藤諦三:
ということは、あなたからすればですねえ、

相談者:
ええ、ええ。

加藤諦三:
職場で、周りの人が、

相談者:
ええ、ええ。

加藤諦三:
自分の、体の、困難なことについて、

相談者:
ええ、ええ。

加藤諦三:
理解がないというふうに、感じること、多かったの?

相談者:
あ・・いや、あのう、障害に関しては、ほとんど、あの・・差別は、ありませんでした。

加藤諦三:
そうですか。

相談者:
ええ。
それでえええ、職場あああ、も、あの、半年くらい前にいい・・やめまして。

加藤諦三:
ええ

相談者:
それであの、今回は、あのうう、足が痛いものですから、

加藤諦三:
ええ

相談者:
50代後半にもなってええ、いるので。

加藤諦三:
はい

相談者:
ちょっと足いいい、も、今まであの、ちゃんとしっかりい、診てもらえなかったなぁと思って。小学一年生以来、

加藤諦三:
はい

相談者:
秋の治療、を、しに行ったんですよ。

加藤諦三:
ええ

相談者:
そしたらばあの・・皮膚移植う、を、勧められまして。

加藤諦三:
ええ

相談者:
それ、を、3・・ヶ月ほど前に、やったんですけども。

加藤諦三:
はい

相談者:
うまく いかなくて・・

加藤諦三:
はい

相談者:
病院の先生からは、「このまま、痛みを、我慢して、薬塗ったり、治療を続けていくか?」

加藤諦三:
うん

相談者:
「思い切って、あのう、右足の、膝から下。まあ、真ん中あたりから・・切断して、取ってしまえば、もう、足の痛みはない」・・っていう、ことで。

加藤諦三:
・・

相談者:
右下肢切断の・・選択をしまして。

加藤諦三:
あ・・もう、決めてあるわけですか?

相談者:
ええ。
地元のお、装具やさんというか、義足作るところとかあ、にも、相談に、行ったりしてえ。

加藤諦三:
うん

相談者:
あと、他に、あの、義足の方、いらっしゃいまして。その方からいろいろ、助言とか聞いて。

加藤諦三:
うん

相談者:
せ・・生活・・◆#$%あっ、そう、すみません。(涙声)

加藤諦三:
・・うん・・

相談者:
あとか・・ここの、その・・右下肢切断っていう決断を、し・・しましてえ。

加藤諦三:
うん

相談者:
その後の、生活う、とか、将来とか、

加藤諦三:
うん

相談者:
を、考えると。

加藤諦三:
うん

相談者:
なんか、前向きに・・なれないというか。まあ、母親も今後・・歳取っていく、ばかりだし。

加藤諦三:
うん

相談者:
結婚とかも、わたくしも、弟も、一応まだ、予定がな・・無いので。

加藤諦三:
うん・・

相談者:
どのようにしたら?と思ってえ、あのうう・・今日、お電話いたしました。

加藤諦三:
ああ、どうも、ありがとう。
はい、わかりました。
今日はですねえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
医師で、医療ジャーナリストの、森田豊先生が、いらしてるので、

相談者:
はい

加藤諦三:
伺ってみたいと思います。

(回答者に交代)

「痛い?皮膚移植でヨシ!‥まだ痛い?切ればヨシ!森田「幻肢痛って知ってる?」」への5件のフィードバック

  1. 身体障害があっても頭は障害ない方とたくさん
    接してきました。
    物事を捉え方は本当に人それぞれで。障害の度合いとは全く比例しないと側から見て感じています。

    この相談者さんは家族を含めてなんでも重くメロドラマ風に考えてしまうタイプなんだろうなと感じました。真面目できっと良い方なんでしょうが障害があって暗い顔をしてたら誰も寄ってこないですよね。
    痛みが取れれば前向きな気持ちになって明るい顔になればお母さんも心安らぐし。人生いい方向に繋がる可能性高くなりますよね。

    確かに幻肢痛の話は意地悪く聞こえるかもしれませんがが、この相談者さんの場合、言いたくなる森田先生の気持ちがわかりました。

    1. 大きな病院で
      診て貰ったのかしら?
      複数の病院で診察を受けてみたら?

      1. 本当に難しいですよねえ、障害を抱えることは。個人的には切断なしを希望ですが、無理かなあ?

  2. 長年の苦しみを考えると泣けてきました。なんとか痛みが治まって、これからいいことありますように願っています。

  3. 久々のホッコリ回でした。
    きっと今まで健常者には想像できないような辛いことたくさんあったんだろうなと想像します。
    知り合いも視覚障害があって妻から「あなたの介護で老後を過ごしたくない」と言われたそうで熟年離婚していました。
    歩行困難が伴う障害とあらばなおさらでしょう。
    差別は感じたことないと気丈に答えてましたがおそらく見えない差別的な眼差しとか感じていたと思います。
    最後の森田先生の涙がすべてを物語っていました。
    今回ばかりは同情する他ありませんでした。
    思わずこちらも涙ぐんでしまった。

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