弟の実効支配からの奪還。母を看たいのか?母のマンションに住みたいのか?
テレフォン人生相談 2023年12月27日 水曜日
話し始めに「えっと」をつけないと気がすまない相談者。
相談者 「どうしても、こう、成年後見人をつけたはいいけど、母のお金が・・減ってしまうとかっていうと、ちょっと心配・・」
親切に説明してやったつもりの成年後見人制度に尚不安を口にした相談者に説明を打ち切る坂井”イラち”眞弁護士。
「まず申し立てて」
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もちろん成年後見人にフィーは必要。
兄弟の仲が悪いだけで被後見人からムダな現金が流出するわけだ。
でも相談者が気にしてるのはそういうことでもなさそう。
就いた後見人は母親を施設に入れることを検討するに違いない。
主のいなくなったマンションに身内がタダで住んでも母親に経済的メリットは何もない。
売却して現金化するのが母親の生活の質の向上につながる。
相談者が心配しているのはこういうストーリー。
自分たちがマンションに移り住むどころか、物件そのものが失くなってしまう。
保佐人までなら、何事も被後見人の意向を尊重するので弟は安泰だろう。
だがもし最上位の後見人なら、かなりの強制力を持って事に当たる。
こんな感じ。
「一番危険なのはあなたです」 54歳の未婚息子から母親を守った成年後見人制度
相談者: 男41歳 妻38歳 長男7歳 長女5歳 4人家族 母68歳(父とは離婚) 母と住む弟38歳
玉置妙憂:
もしもしい。
相談者:
はい、もしもしい。
玉置妙憂:
テレフォン人生相談でえす。よろしくお願いします。
相談者:
よろしくお願いいたします。
玉置妙憂:
ええ、早速ですが、今日はどのようなご相談ですか?
相談者:
あ・・えっと、家族う、のことなんですがあ。
玉置妙憂:
うん。そうですか。
相談者:
はい
玉置妙憂:
えっと、じゃあ・・ちょっと、ずつ、詳しくお聞きしますね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
今、おいくつでいらっしゃるんですか?
相談者:
あ、今、えっと、41ですう。
玉置妙憂:
うん。奥様は?
相談者:
あ、えっと、38ですう。
玉置妙憂:
うん。お子さんは、何人いらっしゃるんですか?
相談者:
あ、えっと、二人い、おりますう。
玉置妙憂:
うん
相談者:
と、長男と、えっとおお、長女になります。
玉置妙憂:
うん。おいくつなんでしょう?
相談者:
あ、長男えっと7歳ですう。
玉置妙憂:
うん。長女さんは?
相談者:
あ、5歳ですう。
玉置妙憂:
ううん。で、四人で、今、暮らしていらっしゃるんですか?
相談者:
そうです。はい。
玉置妙憂:
ううん、そうですか。
で、あれかな?、奥様も、お仕事されているのかしら。
相談者:
あ、そうですね。はい。
玉置妙憂:
そう。じゃあ、二人で、一生懸命働きながらの、子育て中ということですねえ?
相談者:
あ、そうですね。はい。
玉置妙憂:
はい。で・・このご家族に、何が?
相談者:
あ、家族といいましても、えっと、わたくしの母、のことなんですが。
玉置妙憂:
ああ、そうでしたか、そうでしたか。
相談者:
あ、はい。はい。
玉置妙憂:
お母さんは、別に住んでらっしゃるんですよね?
相談者:
あ、そうですね、はい、別に住んでます。はい。
玉置妙憂:
うん。はいはいはい・・
相談者:
えっと、母が、えっと、だいたい電車でえ、40分ほどのところに住んでるんですがあ。
玉置妙憂:
うんうんうん。
相談者:
あの、その、ま、母があ、あの、ちょっと、病気になりましてえ。
玉置妙憂:
あそう・・おいくつなのかしら?
相談者:
はい。
えっと母は、えっと60うう、8です、ね。
玉置妙憂:
うん、うん。
相談者:
それであの、母が病気になったんですが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
母はそのお、実家というか、私にとって、実家。まあ、母のお、
玉置妙憂:
うん
相談者:
持ち家に住んでるんですが。
玉置妙憂:
うん
相談者:
あの、弟があ、おりまして。
玉置妙憂:
うん
相談者:
弟がずっと母と、住んでいる・・
玉置妙憂:
おお・・弟さんがね?
相談者:
じょ、はい、状態なんですが。
玉置妙憂:
はい
相談者:
弟、今、38歳なんですが。
玉置妙憂:
はい
相談者:
あの、仕事を、今まで、あのおお、してえ、おらずにい。
玉置妙憂:
うん
相談者:
母と一緒に住んでいて、母あ、の、まあ、あの、お金、で、まあ、生活をしているという感じでして。
玉置妙憂:
うん。はい。
相談者:
一年ほど前に、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あのお、母ああ、から、あの、「お金を貸してほしい」という、連絡を、あの、人生で初めて、その、お金を貸してほしいという、ことを、言われまして。
玉置妙憂:
うん、うん。
相談者:
電話を受けまして。ちょっと、びっくりしたんですが、まあ要は、自分の家の貯金が、あのう、底を着くということお、
玉置妙憂:
ああ、
相談者:
を、言われまして。
玉置妙憂:
うんうん。
相談者:
で、母は、あのう、一応、もう68なのもありまして、
玉置妙憂:
うん
相談者:
仕事はしておりませんで。
玉置妙憂:
うん
相談者:
一応、離婚しておりまして、今、母は、一人で、あと・・
玉置妙憂:
あ、そうなんですね。
相談者:
はい。
で、まあ、そういう、今で言うと、多分、収入は年金、だけええ、だったと思うんですが。
玉置妙憂:
うん。うん。
相談者:
その、弟の分も、まあ・・◆#$食費とかも出してやるという状態でして。
玉置妙憂:
うん・・うん。
相談者:
それ・・ああ、私にお金を貸してほしいと言われた時に、わたくしは、あのお、「貸せるけど、その、今の状態、と」、
玉置妙憂:
うん
相談者:
「あと、今後どうしていくかってことを、ちょっと知りたいんだけど」、というやりとりをさせてもらいまして。
玉置妙憂:
うん。うんうん。
相談者:
そうしました・・いわゆる弟に、ちょっと仕事をしてもらうように、働きかけるからあ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
「ちょっと頑張ってみるから」ということで、あの、連絡をその時に、切ったんですがあ。
玉置妙憂:
うんん。
相談者:
そうしましたら、やっぱり、しばらくその、連絡う、があ・・あの、なかったりですとか。あと、あのおお、子供の運動会とか、誘っても、「ちょっと体調が悪い」ということで、そういう返事は来ていたんですが。
玉置妙憂:
うん
相談者:
そこからあのう、二ヶ月ほどしましたら、その、まあ、弟の方から、いわゆる、「母が入院した」というふうに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
知らされましてえ。
玉置妙憂:
うん
相談者:
で、その病院に会いに行ったら、あの、
玉置妙憂:
うん
相談者:
もう、全く、別人のようになってましてえ。
玉置妙憂:
あああ、うん・・うん。
相談者:
ベットにですね、寝たきりになっていまして。
玉置妙憂:
うん
相談者:
その後も、記憶う、が、かなり、こう・・あの、飛んでしまっている状態でして。
玉置妙憂:
うん
相談者:
なので、会話が、そのう、前みたいにこう、続かない状態というんでしょうか。
玉置妙憂:
ふううんん・・
相談者:
まあ、後で、まあ、考えてみると、そこでその、弟が、あの、母に・・適切に、こう、◆入院とかを、させなかったっていう・・ことがまあ、わかりまして。
玉置妙憂:
うんん。
相談者:
それで、そのお、流れで、◆#三ヶ月ほど前に、その、退院してえ。
玉置妙憂:
ふううん。
相談者:
来たような形でしてえ。
玉置妙憂:
うん
相談者:
いわゆる、ケアマネえええ、ジャーと、こう、契約をするのを、あの、何日も、放置・・して、契約をしないで、
玉置妙憂:
うん・・
相談者:
その、母を、あのう、一人っきりにしてたりですとかあ。
玉置妙憂:
うん
相談者:
あと、そのうう、やっぱり、母が下血をしているというような、こう情報・・を、もら、ったり、したんですけど。
玉置妙憂:
うん
相談者:
それに対してこう・・病院に連れて行ったり、しばらくしないで、あの、あと、ケアマネージャーさんからの連絡とかも、こう、一ヶ月ぐらい、対応していなかったり、というような状態でして。
玉置妙憂:
うん
相談者:
それで・・ですが、やっぱり、その、わたくしがそれを、注意したり、ですとかあ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
こう、「ちゃんとやってくれよ」って言うと、こう、怒るようになってしまいましてえ。
玉置妙憂:
うんんん・・
相談者:
実家の方もだんだん、その・・ゴミ屋敷のようになってきてしまいましてえ。
玉置妙憂:
はいはいはい・・
相談者:
はい。それで、あのうう、
玉置妙憂:
うん
相談者:
母、孫に会うの、すごい楽しみにしていたんですけどお、
玉置妙憂:
はい
相談者:
それも、合わせようとしないというんでしょうか?
孫を、連れて行こうとすると、こう、「来るな」という感じで、
玉置妙憂:
あの・・お母様、今も、ご自宅に帰られても・・ベッドに寝てらっしゃることが多いような・・ご状況なんですか?
相談者:
あ、もう、そうです。
玉置妙憂:
んじゃあ、お母様は、今、ご自分自身ではね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
ケアマネさんと連絡をしたり、ご自身が食べるものを用意したりとか。
相談者:
はい
玉置妙憂:
要するに、自分自身のことっていうのは、なさるのは難しい感じなんですね?
相談者:
はい、もう、はい、難しいですね。もう、もう、
玉置妙憂:
じゃあ、もう、絶対的にケアマネさん・・が、入ってえ、
相談者:
はい
玉置妙憂:
介護さんが入んないとお、
相談者:
はい
玉置妙憂:
無理ってことですよね?
相談者:
あ、もう、無理ですね。そうですね。はい。
玉置妙憂:
うんん・・うん。
相談者:
それでえ、あのお、全部う、私たちが、キーパーソンでやって、実家に戻って。で、お金も全部、み、看るから、という話をしていたんですけどお。
玉置妙憂:
うん
相談者:
やっぱ、弟の方がその、「お金だけよこせ」と。
でえ・・「自分に、やらせろ」という・・ことでしてえ。
玉置妙憂:
うん・・
相談者:
ただ、いろいろちょっと調べてみたり、聞いたりすると、その、母の・・お金の費用というんでしょうか?
玉置妙憂:
うん
相談者:
それが、いわゆる、母の年金の額、よりも、高い、ものは、
玉置妙憂:
うん
相談者:
やっておりませんでえ。
玉置妙憂:
うん
相談者:
そんで、まあ、その、弟はまあ、自分の趣味とかに、なんかあ、行ってしまってる・・だから、その、家に、いなかったりい。
玉置妙憂:
うん、でも・・お兄様であるあなた・・様から、ご覧になってえ、お母さんはちゃんとした介護を受けている、とは、思えないということですよねえ?
相談者:
ま、そうですね。はい。
玉置妙憂:
うん
相談者:
はい
玉置妙憂:
弟さんに、「来るな」って言われたら、行けないんですか?
相談者:
子供おお、を、連れて行った場合に、
玉置妙憂:
うん
相談者:
万が一、子供に何かあったらというの、を、ちょっと考えますとお。
玉置妙憂:
あ、もちろんね。
相談者:
母には会いたいんですけどお、
玉置妙憂:
うん
相談者:
・・
玉置妙憂:
ちょっとね、今ね、お孫さんを連れてくっていうのは、ちょっと、別に考えた方がいいかもしれない。
相談者:
・・
玉置妙憂:
お兄さんの立場として、介入する時に、
相談者:
はい
玉置妙憂:
それは、子供は、
相談者:
はい
玉置妙憂:
置いてかないとね、当然。
相談者:
あ、はい、はい。
玉置妙憂:
うん。
そりゃ、そういう、段階じゃないですよ。
そこが整理されてから、お孫ちゃんを連れてって合わせるかどうかってことですから。
相談者:
あ、はいはいはい。
玉置妙憂:
うん。
あなた様、お一人だったら、行けるんじゃないですか?
相談者:
行くことによって、こう、状況が良くなると・・分かるのであれば、
玉置妙憂:
うん
相談者:
行きたいな、とは思うんですけどお。
玉置妙憂:
うん
相談者:
可能であれば、一番いいのは、あの、弟が、その実家からあ、出て行ってくれて。
玉置妙憂:
うん・・
相談者:
で、私たちがそのう、実家で、母を、看て、あげれたら一番、いいなと思っていましてえ。
玉置妙憂:
今日お聞きになりたかったのは、そこなんですね?、うん。
相談者:
一番はそこです。わた・・
玉置妙憂:
はいはいはい・・
相談者:
・・はい、そうですね、はい。
玉置妙憂:
弟さんを、
相談者:
はい
玉置妙憂:
追い出して。実家に、入って。
相談者:
はい・・
玉置妙憂:
お母様を、看たいと。
追い出す方法は、あるか?、ということですね。
相談者:
ま・・そう、です、ね。ま、はい。あの・・◆#、 そうですね、はい・・
玉置妙憂:
うん。わかりました。
今日お答えいただきますのは、弁護士の、坂井眞先生です。
では先生、よろしくお願いいたします。
(回答者に交代)
相談者さん、心配なことは、ほかにも色々あると思いますが、坂井さんが言われたように、家庭裁判所に「後見開始申立」の手続きを早めにされた方がいいと、私も思いました。
とりあえず弁護士に相談して、早めに手続きを取って欲しいところですが、ちょっと難しいのかなあ?
坂井さんのアドバイスいつも分かりやすい。
相談の方のお気持ち、よく分かります。
こんな兄弟がいたら苦労します。
お母さま、相談の方に感謝していらっしゃると思いますよ。
8050問題でもあり、これは家族全員がいずれこうなるであろう問題を先送りし続けた結果ではないかなとも感じました。
社会経験の乏しいこの弟が、母の財産管理や介護をキッチリやり通せるとは母も兄も思ってなかったんじゃ?
弟にとっては「母が許してくれていた唯一の居場所」を、外でうまいことやっている兄に奪われそうになる上に説教までされるわけですから、そりゃ今更手放すはずもないですし。後見人をつけて母の問題がある程度クリアになっても、弟の問題は残り続けそうです。
弟が働けば良いだけの話。
病気や障害で働けない場合もあるからそんな簡単な話じゃないと思うけど