親の成年後見人にもなれない姉と弟。弱ってきた両親の財産を争う
テレフォン人生相談
2015年8月6日 木曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者:坂井眞(弁護士)
相談者: 女65歳 夫70歳 独立している子どもが3人 父89歳 母87歳 弟63歳
今日の一言:
自分で自分をスゴイ、と思ってる人は、心の底でものすごく怯えています。
(年齢、家族構成のやり取りは省略)
加藤諦三:
と、今、お2人で暮らしてるんですね?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
はい、分りました。
で、どんな相談ですか?
相談者:
わたしの両親と、弟、との、あのお、人間関係、および、あのお、お金の関係、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、悩んでます、はい
加藤諦三:
具体的には、どういうこと・・
相談者:
親の財・・
加藤諦三:
要するに、あなたは、2人きょう、あの
相談者:
そうですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
2人兄弟ですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
今、弟が近くに住んでまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
父と母が介護2とか、3とかで、あの、足が悪かったりして、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、実際お金の管理をするっていうところの、力がない、状態で、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、弟が全部、実印から、印鑑から、通帳から、握り締めましてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、ものすごい金額を、もう、下ろしてるっていうのが、もう、分ってるんです。
加藤諦三:
ものすごい金額下ろしてるってのは、もう、銀行の通帳見ると分る、っていう・・
相談者:
はい、一度、はい、ちょっと確認したら、下ろしててえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、その後、どういうこと?って言って、わたしが問い詰めましたら、
加藤諦三:
はい
相談者:
通帳が、7つぐらい、ありましたから、2通は、ま、わたしに渡して、あと5通は、
加藤諦三:
はい
相談者:
自分がまあ、近くに居るからっていうことで、話し合いをしたんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの
加藤諦三:
7つの通帳があるって、随分たくさんありますねえ。
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
ええ
相談者:
他にもちょっと収入があるものですからあ。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、それをですね、
加藤諦三:
ええ
相談者:
1ヶ月ぐらい前にい、わたしが預かっていた2通の通帳も、紛失届けを、出しまして、弟が。
で、わたしにはまったく、
加藤諦三:
紛失届け・・
相談者:
はい
母は、痴呆が来てるんですけれども、字を書いたりとか、歩く、とかっていうことは出来るものですから、
加藤諦三:
はい
相談者:
本人を、あのお、銀行とかに、連れて行ってえ、実印を持って行ったりして、紛失届けを出したらしいんですね。
加藤諦三:
ふーん・・
相談者:
で、わたしに、まったく、タッチ出来ない状態にされて、しまってるんです。
加藤諦三:
ということは、もう、あなたと、弟との関係は、ごく普通に話が出来る状態では・・
相談者:
あ・・とても、会話が成り立ちません。
加藤諦三:
いつ頃からなんですか?、弟との関係が悪くなり出したっての。
相談者:
えーと、いや、ですから、退職して、ほんとは60なんですけども、1年前倒しで帰ってきましたからあ、
加藤諦三:
はい
相談者:
4年前に帰って来ましてからあ、えっと、親の、財産・・の通帳の調べ方が始まりましてえ、
加藤諦三:
退職してからあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
時間が出来てえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分の親の、
相談者:
はい
加藤諦三:
財産のことを色々調べ出してえ、
相談者:
そうです。
で、
加藤諦三:
それまではごく普通に、話が出来た・・
相談者:
ああ、そうです、いい弟だと思ってました、色んなことも、やってくれて、
加藤諦三:
ええ
相談者:
すごく仲良く出来てると思ってました。
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
で、帰って来てから、急に、もう、変わりだしてえ、お金のことをすごく、もう、言うようになりましてえ。
で、
加藤諦三:
急に変わりだしたっていうのは、目に見えて、態度も言葉遣い・・
相談者:
ええ、もう、はい、はい
加藤諦三:
ふうん・・
相談者:
主人も、話し・・ますけど、主人も、
「あんなに変わるもんかねえ」
って言ってます。
加藤諦三:
ふうん・・
相談者:
はい
加藤諦三:
そいで、この弟さんは、まあ、それ、以前は仲良かったということですけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
仲が良かった頃から、やっぱりお金のこと、については、
相談者:
そうですね、お金・・に関しては、ま、今思いますと、
加藤諦三:
はい
相談者:
ちょっとやっぱり、固執してるっていうところがありますかねえ・・
加藤諦三:
あー
相談者:
お金はものすごく持ってるんです。
平均よりもかなり、持ってる、方なんです。
で、あればあるほど、それを減らしたくない、っていうか、そこの目の前にお金があれば、それを全部自分が欲しい、っていう、そういうタイプでしょうね、って、ま、ある人が言いましたけれども。
加藤諦三:
うん、確かに貯蓄型のタイプってのは、いるから、ま、弟さんがどういう性格かは別として、要するに、あなたから見ると、仲の良いときも、
相談者:
はい
加藤諦三:
えー、4年前ぐらいから仲悪くなり出したときもお、
相談者:
はい
加藤諦三:
お金について、ていうか、
相談者:
そうです、お金です。
加藤諦三:
そういうことのつ・・
相談者:
わたし・・が、親のお金をいくら盗んだか、っていうところの言葉を、発するようになりましてえ、
加藤諦三:
ん?
相談者:
で、40年、ま、わたしが二十歳の・・
加藤諦三:
あ、あなたが、親から、お金を盗んでいると、いうことを、弟さんが言い出したと。
相談者:
そうなんです。
で、通帳全部、40年前ぐらいからの、調べ出して、銀行に行って、データを調べ出して、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、出し入れがありますよね、親の方はね。
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
出したお金がこれだけあると、そりゃあ、お前が盗ったんだろう?っていう・・もう、決めてかかってえ、
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
お話にならないというか・・
なので、
加藤諦三:
ま、4年前からの問題というよりも、性格的に、かなり、問題があったということですか。
相談者:
と思いますね。
あのお、親あ・・が、わたしをお姉ちゃんと、呼ばせ、なかったんですよね。
加藤諦三:
え
相談者:
弟の、方を、可愛がったっていうか・・
加藤諦三:
弟を可愛がって?、で、あなたをお姉ちゃんと呼ばせないっていうのは、どういうことですか?
相談者:
そ、お姉ちゃんと呼ばなくてもいいと。
わたしのことをバカだというふうに・・
加藤諦三:
ああ・・
相談者:
言い、続けられてきました。
◆△%&ずうっと、寂しい思いをしてきました。
加藤諦三:
そうすると、
相談者:
なので、いまだに、わたしをお姉ちゃんと言いません。
お前、って言います。
加藤諦三:
ふうん・・
すと、あなたは、まあ、仲良かった、良く出来たって言うけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
もう、長い間、関係は、基本的に悪かったと思った方が、いいんだね・・
相談者:
大学出るう・・頃から、も、ずっと遠くに、バラバラに住んでましたので、
加藤諦三:
ええ
相談者:
で、結婚して、主人がいたりすると、すごい、もう、愛嬌もいいし、いい言葉を言うし、
加藤諦三:
ええ
相談者:
なんですよね。
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
外面はいいっていうか・・
加藤諦三:
あ、外面いい・・
相談者:
で、わたしと2人になると、もう、ガアっと、もう、わたしを、◆△%&
加藤諦三:
攻撃し始める。
相談者:
そうですねえ。
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
だから、みんなで話し合いをしましょうって言うと、みんなでは絶対しないって、言うんですよね。
加藤諦三:
ふん、ふん、ふん
相談者:
だから、まったく、もう、話にならなくてえ、
加藤諦三:
で、親がね、あなたの弟にね、
相談者:
はい
加藤諦三:
向かって、お姉ちゃんと呼ばなくていいっていう、こと、ですけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
この、あなたの両親・・
相談者:
にも問題があると思います。
加藤諦三:
ですよねえ。
相談者:
はい、そっからが原因だと思います。
加藤諦三:
そうすると、小さい頃から、非常に問題のある家庭で、それで、その問題のある家庭で、弟が成長してえ、そして、あなたの言ってる、お金に非情にシビアな子になった。
どっかの段階で、成長が止まったというふうに、自然に考えられるんですけどねえ。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、まあ、今、あなた、とにかく今日の相談は、もう話が出来ていないと。
相談者:
はい
加藤諦三:
いうことですよね?
相談者:
はい、まったく出来ません。
なので、
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしとしては、もう、弟もいないと。
そして、両親も、もう、いないと。
加藤諦三:
はい
相談者:
思って、生きていった方がいいのかあ、
加藤諦三:
はい
相談者:
自分はどう考えて生きていけばいいのかあ、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、両親に会いに行きたいけども、行けない状態で、
ま、悲しいというか、虚しいというか、残念っていうかあ・・
加藤諦三:
はい、分りました。
今日はスタジオに弁護士の坂井眞先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)