突然届いた遺産分割協議書に不安。透けて見える姉夫婦のたくらみ
テレフォン人生相談
2015年10月1日 木曜日
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 塩谷崇之(弁護士)
相談者: 女54歳 2年前に離婚 娘2人(25歳、21歳)と3人暮らし 母84歳 姉57歳
ドリアン助川:
もしもし、テレフォン人生相談です。
相談者:
こんにちは
ドリアン助川:
こんにちは
相談者:
お願いします。
ドリアン助川:
よろしくお願いします。
ええ、今日はどんなご相談でしょうか?
相談者:
死んだ父の遺産分割についてえ、なんですけど。
ドリアン助川:
遺産というのは、たくさんあるんですか?
相談者:
いえ、大したことはないんですがあ。
ドリアン助川:
どなたかと、分けなければいけないとか。
相談者:
はい。
母、が、まだ存命で、兄弟は姉が一人おります。
ドリアン助川:
はい
えーと、あなた様の年齢はおいくつでしょうか?
相談者:
54歳です
ドリアン助川:
54歳
お父さんお亡くなりになったの何年前ですか?
相談者:
7年前です。
ドリアン助川:
7年前
あなたあ、様はご家族がおありなんですか?
相談者:
はい、娘2人、25歳と21歳の娘と3人で暮らしております。
ドリアン助川:
えーと、旦那様は?
相談者:
2年前に離婚しました。
ドリアン助川:
そうですかあ・・
お母さんは今おいくつでらっしゃるんですか?
相談者:
84です。
ドリアン助川:
84歳
相談者:
はい
ドリアン助川:
お姉様は、いくつ上なんでしょうか?
相談者:
57です。
ドリアン助川:
57歳
具体的には今、どんな問題が起きてるんでしょう?
相談者:
7年前、父が死んだときにはあ、土地とかそういうものの名義も変えることもなく、現金の通帳は母名義に自動的に変えて、何もしてなかったんですけどお、つい先週、いきなり遺産分割協議書っていうのが一枚送られてきまして、それで、ちょっと、慌ててるところです。
ドリアン助川:
えー、それはどなたが送ってきたんですか?
相談者:
差出人は母の名前になってるのですが、字はまったく、見ず知らずの人の字ですう。
ドリアン助川:
お母さんの字ではないことは確かなんですね?
相談者:
確かです、はい
母にも、確認したりするうちに、姉の夫が司法書士に頼んだという話を聞きまして、その司法書士の方の名前を母がやっと思い出したので、それで調べて、司法書士の方に、確認したら、自分が作ったのには間違いないと言われてえ、でも自分は送ってないと言われたんです。
ドリアン助川:
ということは、その、送ってきたのはお姉さん、あるいはお姉さんの旦那さんということですか?
相談者:
と思われるのですが、なに分、あの、そのお、遺産分割協議書の中には、あのお、色んな個人情報がかなり書かれてまして、その司法書士に聞くと、戸籍謄本を持ってるって司法書士の人が言いまして、で、わたしは離婚をして、両親の戸籍に戻っておりますのでえ、わたしのことも、全部、その戸籍で、ばれてしまったのかな、っていうのが分かりましてえ・・
ドリアン助川:
それはあのお、離婚されたこととか。
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
それは、これまでには皆さんには伝えてなかった?
相談者:
いえ、離婚したことは知ってはいると思いますけど、戸籍にはやっぱり、色んな個人情報が入っておりますので、
ドリアン助川:
はい
相談者:
そういうのを勝手にい、たぶん、姉の夫ではないかと思うんですけど、そういう人が取ったのかな?とか思ってえ、怖さを感じてるんですが・・
ドリアン助川:
えー、今、あのお、悩まれてることってのは、そういうことの不安と、
相談者:
父が7年間、死んだ後放っておいたことを、なぜ急に母の名義に全部変えるっていう書面を突然作ってわたしに送ってきたのかですね。
で、今後、母名義に財産を変えた後ってのは、私、色々心配事がありましてえ。
ドリアン助川:
どういう心配事ですか?
相談者:
姉夫婦は公務員で、母がとても姉夫婦のことを信頼しているんです。
で、わたしいは、離婚したような世間体の悪い娘っていうふうに、母が感じてるもので。
今後、兄夫婦の、思い通りに母が、色々なったりしないかっていうのを心配しておりますう。
ドリアン助川:
例えば、その、土地や通帳がすべて、お姉さん夫婦のものになってしまう・・
相談者:
あ、ええ、あの、もう、通帳とかは、もう渡してえ、おりますし、あと、ちょっと、身体の病気、健康とか、そういう面に関しても、その、医療に掛かる際も、姉たちがちゃんとしてくれるのかな?とか、そういう心配とかも、ちょっと考えたりするのでえ・・
ドリアン助川:
お姉さんとの仲というのは・・
相談者:
良くないです。
ドリアン助川:
子どもの頃からですか?
相談者:
は、いい時期もありましたけど、いい方ではなかったですね、ちょっとお・・
ドリアン助川:
今は・・
相談者:
今はまったくう、ひどい状態ですう、はい
ドリアン助川:
年1回会うとか、そいうこともない、状態ですか?
相談者:
そうですね、はい
ドリアン助川:
お姉さんとそういう関係なってしまったのはいつ頃からですか?
相談者:
母が、具合が悪くなってえ、どの病院に預けるとか、そういうことで揉めた、頃からだと思いますう。
ドリアン助川:
何年ぐらい前でしょう?
相談者:
3年ぐらい前、ではないかと思いますけどお。
ドリアン助川:
お母さんの身体の具合が悪いってのは、どういう症状なんですか?
相談者:
たぶん、体調が悪いのもあったし、父を亡くして一人暮らしで、精神的に不安定な時期、もあったと思うのですが、わたしがちょっと離れた場所に暮らしてるので、姉、夫婦からしたら、もう面倒掛けられるのは、わたしたちだから、手の掛からない、精神科系の病院に入院させようって手段をとることになってえ・・
わたしは、そのときに、色々考えの違いでもめ始めました。
ドリアン助川:
で、お互いに顔は合わせないという仲になってしまったわけですね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
今、お母さんというのは、その精神的な病というか、抱えてらっしゃる、そのままの状況でしょうか?
相談者:
いえ、もう、今は退院して、一人で、ちゃんともう、暮らしておりますし、一時的な、状態だったので、大丈夫です。
ドリアン助川:
例えば、認知症とかが進んで、
相談者:
ああ、そういうのでは全然なく、はい
ドリアン助川:
それは無いんですね?
相談者:
あのあ、ええ、もう、まったくう、何でもちゃんと自分で出来ますしい、介護認定とか何も受けておりませんしい。
生活の支援っていうんですか?、福祉の、あれも一番下の、一つ、認めて頂いている状況なので、ほとんど、自分で出来るようなような状態です。
ドリアン助川:
それで、あのお、ま、今日のその、問題を、も1回整理しますと、お父さんが7年前に亡くなって、ま、財産、があったわけですけども、それをお母さんの名義に、すべて変えようとしてるということですね?
相談者:
という書類が届いたっていうことです、はい
ドリアン助川:
はい
で、えー、あなたの個人情報も、
相談者:
はい
ドリアン助川:
戸籍を取り寄せるという形で、えー、知られてしまったと。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、そういう不安もあるし、名義がもし変わったとすると、今後のことも不安だということですね?
相談者:
はい、そうです。
ドリアン助川:
分かりました。
えー、それでは今日の先生に相談してみたいと思います。
弁護士の塩谷崇之先生です。
よろしくお願いしまあす。
(回答者に交代)
専門家が自筆で書いた協議書?字が違うもなにも、普通パソコンで書いて公正証書でしょ。いくら司法書士でも本人にかわって代筆したのが有効になるのか僕にはわからないな。そういう事務所もあるのかな。