大竹まこと:
どんどん、どんどん・・あそこでフラれたこと、
あそこで失敗したこと。
加藤諦三:
そう。みんなそれを、言い訳しちゃって。
その場その場を、来ちゃってますから。
借金がどんどん、どんどん増えてんです。
大竹まこと:
向き合わないで逃げる?
加藤諦三:
逃げる。で、借金が増えてる。
で、会社でいえば・・粉飾決算で倒産したみたいなもんですよ。
大竹まこと:
そうなりますね。
加藤諦三:
だから高齢者の鬱なんていうのは、そういうことです。
ずうっと偽って偽って偽って来て、最後に行き着いちゃったのがもう、どうにもこうにもできないっていうこと。
大竹まこと:
もうちょっと簡単に言うと、ダメな自分に早く気付けってことですか?(苦笑)
加藤諦三:
ダメな自分に気付いたらこれは物凄いことです。
大竹まこと:
ああ、そう(苦笑)
加藤諦三:
もうダメな自分に気がついて、それを認めたらもう・・空が・・パーッと
大竹まこと:
ハハハ(笑)
加藤諦三:
晴れて、明るい人生が始まったんです。
大竹まこと:
ああ、そう・・いつまであれができないとか、これができないと、「クソ!」とか思ってないで、
「俺は小石、この・・足(たる)を知った男だ」と。
「このくらいのことしか俺にはできないな」
「そんな男ですけども、どうでしょう?」と。そういうことですか?
加藤諦三:
ええ。
要するに、だってキリンは「わたし首が長いわ」って悩んでないんでしょう?
もぐらは空飛べないで悩んでないないでしょう?
大竹まこと:
はい(含み笑い)
加藤諦三:
人間だけなんですよ。自分ができないことを・・
大竹まこと:
悩むのは。
加藤諦三:
悩むの。
亀は・・亀は遅くたって・・
大竹まこと:
悩んでない。
加藤諦三:
悩んでないですよ。亀は遅いんだから。
大竹まこと:
ハハハ(笑)
加藤諦三:
「もしもし亀よ、亀さんよ」って、ああいうことを言うウサギ。
あのウサギが欲求不満の、あの、最悪の最低の・・
大竹まこと:
あれが人間の化身なんだ。
加藤諦三:
そうなの。だって、なんで亀に向かって「なんでそんなに遅いのか?」って言うんですか。
大竹まこと:
遅いもんね?、だって亀は。ハハ(笑)
加藤諦三:
意地悪なん・・意地悪です。
大竹まこと:
意地悪です。
加藤諦三:
つまり、「もしもし亀よ、亀さんよ」と、「世界のうちでお前ほど、歩みの鈍い者はない。どうしてそんなに遅いのか」というウサギは、仲間のウサギと上手くやってない。怒りの人。
ホントに仲間のウサギと上手くやってれば、亀にちょっかいを出さないですよ。
大竹まこと:
食えもしないしね?別に。
加藤諦三:
いじめがそれです。
はるな愛:
あ、いじめ・・先生に聞きたかったのよ、今職場でもね・・
大竹まこと:
だからね?、お話を伺うと、
今のこう、あおり運転なんかも、あるけども、まあ、そこに、怒りを、相手にぶつけるけど、そんなところじゃないんだね?たぶん。
その人の心の中は、上司のこととか、その、置き換えてると。
加藤諦三:
置き換えてる。
大竹まこと:
あおり運転に。
自分の正義だと思って・・
加藤諦三:
「正義は怖い」っていうの、そこですよ。
大竹まこと:
正義は怖い?
加藤諦三:
正義を盾にして自分の欲求不満を晴らしてんです。
大竹まこと:
愚かですね、人は。
加藤諦三:
愚かです。
大竹まこと:
ハハハハ(笑)
はるな愛:
いやあ、すごい、いろんなホント・・
大竹まこと:
いやいや、でもねえ・・
はるな愛:
言葉、刺さりますねえ・・ホントに。
大竹まこと:
いろんなこと分かったね、今日。
はるな愛:
いやすごい、言葉、もう、ちょっと、目から鱗。
大竹まこと:
やあっぱり、81年も生きてると(笑)
加藤諦三:
ハハハハ(笑)
はるな愛:
ちょっと最後に改めて・・
加藤諦三さんの本のお知らせです。
自分の欠点を認めたくないが故に・・平気で自分より弱い者を傷つける人たちの・・心の弱さについて書いた本。
『平気で他人を攻撃する人たち』が大和書房から好評販売中です。
ぜひ、お手に取ってお読みください。
大竹まこと:
「自分の弱さを知らずに人を攻撃する人たち』、これができないと、今度、攻撃の矢は、また自分に向くんですよね?
加藤諦三:
そうです
大竹まこと:
で、自分を攻撃、自分を攻撃して・・これ、自分が嫌いになって
加藤諦三:
そう
大竹まこと:
どんどん、自分・・が、自分の中で乖離してっちゃう。
加藤諦三:
うつ病で自殺がそれです。
大竹まこと:
はあ、今日はもうホントに、なんかね。
はるな愛:
ホントに。
大竹まこと:
もう生きる芯みたいな話だったねえ?
はるな愛:
ありがとうございました。大竹メインディッシュ、本日のゲストは・・
加藤諦三:
ありがとうございました。
大竹まこと:
ありがとうございます。
はるな愛:
加藤諦三さんでした。ありがとうございます。
大竹まこと:
またぜひお越しください。
加藤諦三:
お願いします。
大竹まことゴールデンラジオ
加藤諦三 ロングインタビュー 完全書き起こしhttps://t.co/iz46oCL0zuはるな愛 「加藤先生は悩みを誰に相談するんですか?」#teljin #テレフォン人生相談 #読むテレフォン人生相談 #加藤諦三 #大竹まことゴールデンラジオ #はるな愛
— 読むテレフォン人生相談 (@KtatsMi) December 1, 2019
大竹まことゴールデンラジオ
加藤諦三 ロングインタビューhttps://t.co/iz46oCL0zu大竹 捕まった犯人が「殺す相手は誰でも良かった」なんて言うじゃないですか
加藤 あの・・本当に殺したい相手はですね・・#teljin #テレフォン人生相談 #読むテレフォン人生相談 #加藤諦三 #大竹まこと
— 読むテレフォン人生相談 (@KtatsMi) December 3, 2019