真面目な娘を蒸発した父の連帯保証人にしたのは債務整理した弁護士だった
(回答者に交代)
坂井眞:
蒸発して、8年も経っているし、借金の肩代わりもさせているのでお母さんからの離婚の申し立ては認められる。
居場所が分かっているのなら、手続きをしようと思えばできる。
債務整理は・・、知人って、弁護士ではないの?
相談者:
知人を通じて弁護士の方に。
坂井眞:
いわゆる、任意整理、私的整理ってやつですね。
関係ない娘さんがサインしたって、ビックリしたんですが。
相談者:
弁護士さんが言うには、お子さんが入ることで、もうやらないだろうと。
坂井眞:
んー。
そのとのきの債務が5、600万だったと。
お母さんや妹さんもサインしたの?
相談者:
私一人です。
坂井眞:
お父さんに対する抑えの意味でサインしなさいと言われてサインしたら、途端にいなくたって、自分がかぶっちゃったと。
聞けば聞くほど、お気の毒な話なんだけども。
家を処分して借金を返すということは話に出なかった?
それとも大した値がつかなかった?
相談者:
母は家を私たちに残したいと思ってくれて、今は、私が母に家を残したいと思って頑張ってきた。
坂井眞:
家を処分したら、借金がなくなるから、それで出直したらどうだい?という話は当然出ますよね。
でも、あなた達の意向で、なんとか返す方を選んだと。
相談者:
はい。
坂井眞:
離婚の事情を作った人が払う、今回は、お父さんからお母さんに払う離婚給付は、慰謝料と財産分与。
財産分与だけど、一番払ったのはあなたのようだけど、住宅ローンとか借金とかに担保はついていない?
相談者:
住宅ローンだけに。
(家が担保)
坂井眞:
さっき言ってた借金の中にそれは入っていない?
相談者:
入ってないです。
坂井眞:
住宅ローンは、お母さんとかあなたとかが払ってきたわけね。
相談者:
そうです。今は妹が。
坂井眞:
そういう財産が残ったのはあなた方の努力なんですから、お父さんの分の財産分与はお母さんに渡しなさいという主張はできる。
離婚調停や審判手続きの中で。
あと、あなたが連帯保証して、3、400万払ってきたわけですよね?
これもお父さんに請求できる。
相談者:
そうなんですか?
坂井眞:
うん。
そういう権利があるってことも覚えておいてください。
それと、妹さんがお父さんの名前で借りた住宅ローンを払っている?
相談者:
そうです。
坂井眞:
そうすると、お母さんや妹さんが肩代わりして払った分は、それもお父さんに請求できる権利があります。
そういった権利を合せると・・
家の価値が分からないけど、住宅ローンは残っているの?
相談者:
あと1年くらい。
坂井眞:
すると、ローンを差し引いても家の価値ある程度残るわけね。
相談者:
はい。
坂井眞:
理論上はその半分がお父さんのものだけど、あなたたちのお父さんに対する権利を合せると、その分をこっちのよこしなさいという話はお父さんにできる。
じゃぁ。どうやってやるかというと、
お父さんと、コンタクトとったら話し合いはできそう?
相談者:
離婚には応じてくれると思う。
昨年、父のところで、虚偽の離婚届けが出されて母に連絡があったので。
坂井眞:
ほー。
でも、そういうことをするっていうことは、離婚だけして、何も渡さないぞって言いそうな人なんですか?
相談者:
言いそうですね。
坂井眞:
だとすると、調停を申し立てることになる。
申し立て先は、お父さんが居住している管轄の裁判所。
不便かもしれないけど。
それが不調に終わると家庭裁判所に申し立てることになる。
離婚裁判の前には、必ず1回は調停が必要。
そこで、お母さんの慰謝料や財産分与を主張して、もし家の価値が高くて、それでも不足するのであれば、あなたや妹さんの権利なんかもプラスして主張する。
これはちょっと技術的なことがからんでくるので、この場では難しく言わないけど、あなた方の取れる分は多くなる。
あと、お父さんが亡くなったときのこと。
相続が発生するけども、多額の借金を作って亡くなることも考えられる。
亡くなった事実を知って3ヶ月以内に何も手続きしないと単純承認といって、プラス、マイナスすべて相続するっことになってしまうので注意してください。
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
今、父親に対する気持ちってどういう気持ち?
相談者:
難しい。
父がいなければ私たちもいなかったので感謝しなければと思う。
私も子どもを生むので。
でも母親の苦労とかを見てると・・
加藤諦三:
それは大変立派なんだけど、お父さんが現れたときにまた悩んじゃいますよね。
相談者:
そうですね。
みんなビクビクしてます。
加藤諦三:
お父さんに対する気持ちは切らないと。
相談者:
はい。
加藤諦三:
借金を作って逃げてしまう人は日ごろはたいてい大きなことを言っています。
(内容ここまで)
終始、涙ぐんでましたね。
最初、親父が娘を連帯にしたと思ったんだけど、弁護士だったとは・・。
絶句。
債務整理で娘を連帯設定するとか、この仲介者と弁護士が怪しすぎ。
初めから、このマジメな娘から回収するつもりだったんでしょ。
貸し手からも謝礼もらっていますよね、間違いない。
「お父さんのために」、とか言われちゃったんでしょうね。
最後は、それを踏まえた加藤氏からの助言でした。
あーここにも真面目な人間がバカをみる世界が。
連帯保証人は逃げられないんだよね。
ひどい話。
お金に釣られて無垢の人間を借金地獄に巻き込むとは弁護士でも人間が腐ってる。