SOCが高くて感心される相談者。夫の元不倫相手から3人で会いたいと電話がかかってきた
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
あなた、この人と接していて分かると思うんだけど、心が触れ合うということはないでしょ?
相談者:
一方的な感じが・・
加藤諦三:
そうです、一方的です。
恋愛の根本である相互性というのはないですよ。
心が触れないんです、人と。
これは、あなたが考える恋愛と、ソウの人がしている恋愛は違いますよ。
相談者:
あー、そうですか。
娘は、自宅の電話は、彼女から電話がかかってきたら、着信を拒否したらいいんじゃないか、って言うんですが。
それをしたら、彼女が自宅に来るということはないでしょうか?
加藤諦三:
いやー、ソウのときというのは、なんでもできちゃうんですよ、だからソウなんです。
僕は・・、ほっといたらウツのときが来るわけでしょ?
そしたら、今度は、会おうたって、むこうが会わないわけですから・・
これ、ほっとくってことはできないですか?
それは、あなたの気持ちの上できつい?
かかってきたら、ふーん、ふーん、って、聞き流すことはできないですかね?
相談者:
それが一番いい方法・・のようですね。
今、先生とお話ししてて、そう思いました。
加藤諦三:
ほんとにねー、人生の中で、予想もしないこと、起きるでしょ。
でも、これは、対処可能な困難ですよ。
あなた、今、落ち着いているから。
そこが一番大切なことで、「これは対処可能な問題だ」、と思うときに、ストレスはすごく少なくなります。
相談者;
そういう風に考えるようにします。
加藤諦三:
ご主人は、今、あんまりストレスになっていないの?
相談者:
なっていないようです。
主人の中では、もう終わったことになっているようです。
加藤諦三:
それは、あなたにとって面白くないですよね。
相談者;
はい、ですから、2年前に電話があったときに、それまでつきあっていたと分かったときには、少しもめました。
今、母も逝って、穏やかになったときに、また電話があったわけです。
加藤諦三:
うーん、ご主人が平然としてるわけね、それ、あなたにとって面白くないでしょ。
だって、少なくともご主人の問題だし、少なくとも2人(夫と彼女)の問題だもの。
相談者:
はい・・
加藤諦三:
その不満というのはないんですか?
相談者:
んーー、ありましたけど、母の介護が大変でしたので。
はい、母が逝ってしまうまでの期間、介護の方に、重く、シフトしていったような状況でしたので、不倫していたというのは、少しずつ薄らいでいったような感じです。
2年前に彼女と会った後に主人とはもめましたし、でも主人は私とは別れたくないと、ハッキリ言いましたので、少し楽になってきたような状況です。
加藤諦三:
かえってご主人との絆が深まったということ?
相談者:
母のこともあって、私にも、子どもにも優しくなりましたので。
加藤諦三:
あなた、素晴らしいね。
今までの困難を前向きに捉えて、今までの経験を意味のあるものにしていますよね。
相談者:
はい、それは。
苦労を乗り越えた先にいいものがあると、
苦労を乗り越えて成長があると、考えてきましたので。
加藤諦三:
なんかね、ストレスに強い人、という研究が、ずいぶんあるんですが、あなた、その教科書を見ているような方ですね。
(笑)ストレスに強い人というのは色んなタイプがあるんですが、一つは、SOCが高い、Sense Of Coherenceって言うんですが、まず、経験したことに意味を感じる、これがストレスに負けない人なんですよ。
相談者:
そうなんですか。(笑)
加藤諦三:
僕とマドモアゼル愛先生の両方が学んでいるような感じです。
相談者:
いえいえ、ほめて頂いてありがとうございます。
自信がつきました。
加藤諦三:
ストレスが高い人、SOCが高い人と言います。
(内容ここまで)
上品さの裏に隠された敵意を暴く。
立派な言葉を吐く目的を暴く。
みたいな展開を期待したんですが。(笑)
SOC、知りませんでした。
でも、相談者の前向きな姿勢は見て取れました。
それは、加藤先生がほめたときの返しです。
「ほめて頂いてありがとうございます」
謙遜するでもなく、ほめられることを素直に受取る。
見習いたいなと。
マドモアゼル愛さん、聞いているうちはそうでもないんですが、文字に起こすと、オネエ語調が際立ちますね。