【日曜に読む傑作選】現実見ずに偉そうに講釈垂れるニート20歳は迂回ノイローゼ


テレフォン人生相談 2005年2月24日 木曜日

今となってはキャスティングされることのない加藤諦三&三石由起子のレア回。

心理・精神系を仕事にするための職業には何がいいか?という相談。
そのためのバックボーンを持たない男が開陳する思考。
アドバイスが終われば、また別の質問。
果ては回答に反論。
手を焼く三石女史がついに告げた選択肢、そしてトドメの加藤節。

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)

相談者: 無職の男20歳 一人っ子 父53歳 母54歳 3人暮らし

今日の一言: オーストリアの精神科医のベラン・ウルフが迂回ノイローゼと言っています。誰でも答えられないような問題を出して今から逃げている人です。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい

加藤諦三:
テレフォン人生相談です。
最初に年齢教えて下さい。

相談者:
二十歳です。

加藤諦三:
今、お父さんとお母さんと一緒に暮らしてんの?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
お父さん、お母さん、何歳ですか?

相談者:
父は53歳、母は54歳です。

加藤諦三:
兄弟は?

相談者:
いません。

加藤諦三:
一人っ子ですか?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、で、どんな相談ですか?

相談者:
現在、無職でして、

加藤諦三:
はい

相談者:
心理とか精神系のお、職業に就きたいと思ってるんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
人の内面について、

加藤諦三:
はい

相談者:
知りたいわけですね。また・・知識だけえ、みたいなのではなく、

加藤諦三:
はい

相談者:
現実う、に、確認できるような・・出来るだけ、生(なま)の人と接するような、環境に身を置きたいわけなんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
そういう場合、どういう、職業が、いいか?、という事なんです。

加藤諦三:
はい。あのお、今、無職っていう事言いましたね?

相談者:
はい

加藤諦三:
2年前かなんかに卒業してんですか?

相談者:
専門学校に、入って、

加藤諦三:
はい

相談者:
そこを卒業いたしました。ただしそこは、会計の専門学校でして、

加藤諦三:
はい

相談者:
関係ないです。はい

加藤諦三:
あ、そうですか。じゃあその心理系の職業に就きたいと、いうのは、いつ頃、何歳ぐらいから?

相談者:
その会計の専門学校、途中でえ、会計の道、諦めて、そのあと、1年か半年ぐらいで、行かなくなっちゃったんで、そこから引きこもって考えて、

加藤諦三:
うん

相談者:
最近ですね。

加藤諦三:
で、あなた今「引きこもり」っていう言葉を使ったんだけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
今はあ、なんか引きこもっている感、じなんですか?

相談者:
人を知りたいっていう事でパブに就職したんですね。
でもお・・

加藤諦三:
パ・・はい

相談者:
そこではやっぱり・・「違うな」と思ったので、

加藤諦三:
はい

相談者:
辞めて、えっと、ちょっと、疲れたんで、休んでて・・で、今に至るわけです。

加藤諦三:
ふうーん

相談者:
また就職したいっていう・・

加藤諦三:
大学に行って、心理学を勉強しようというような事は考えてないのね?

相談者:
(鼻で息を吸って)考えますけど・・

加藤諦三:
うん

相談者:
でもなんか、余計な事までえ、考えたり、

加藤諦三:
うん

相談者:
あ・・つまり勉強ですね?

加藤諦三:
うん

相談者:
一般教養とかあるみたいなん・・

加藤諦三:
うーん

相談者:
入試とかあ、ありますし、あと・・講義とか・・を通さなくても、独学う、でも、学べるんだったら、そっちの方が時間短縮になるというか・・

加藤諦三:
うーん

相談者:
そういう事も考えまして、はい

加藤諦三:
うーん・・友だちは?

相談者:
・・えっと、あー、いません、いません、はい

加藤諦三:
・・今はその、会計から、その心理的な事っていうんですけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
今、勉強してる事っていうのは、そうすっとどういう事?

相談者:
あ、今は全く(含み笑い)・・やってないです。これからあ・・勉強に向かおうと、してるんで。
あまりにもなんか・・本が、多すぎて・・どうすればいいのか?分かってないのが現状です。

加藤諦三:
うーん・・そうするとね?

相談者:
はい

加藤諦三:
こういう事になりますねえ?、心理を勉強したい。
だけど今、勉強出来るけど、あんまりにも本が多きすぎると。大学行ったらどうだ?って・・入試が、あって、不必要な事ばっかりやると。
大学行ってもお、心理ばっかりじゃなくて、教養もやんなんきゃなんないと。そんなの無駄だと。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、心理も、いや、そんなのたくさん本があり過ぎて・・というと・・まず普通の人と、どこが違ってるんだと思う?

相談者:
えっと、あまりにもお・・ある物について、効率を求め過ぎてると思いますけど。

加藤諦三:
効率を求め過ぎてるという事ですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
建築勉強しようと思っても、法律勉強しようと思ってもね?・・ま、広い、教養も必要だろ、っていうのは、ごく普通に考える人は・・いるわけですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、事にあなたの場合、心理ですよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
人間の心を勉強しようっていう時に、

相談者:
はい

加藤諦三:
教養は意味ないっていう考え方っていうのは、どっかおかしいと思わない?

相談者:
・・あ、完全に意味はないというわけではないんですけど、
わたしの目的はあ・・現実をお・・ハッキリと、直視する事でして、
そのための材料集めがしたいわけですね。

加藤諦三:
うーん、ん

相談者:
だからそれをお、先行してえ、それが、生きてる間に完成するか分かんないんで、
一般教養とか、そういうの、もし無駄だったら・・出来るだけ省かないと・・

加藤諦三:
うーん、うん・・

相談者:
到達出来ないと思いまして。

加藤諦三:
うん、うん、うん、うん。その割には勉強してないんだよね?今ね?

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
そこら辺のところ何か、何か自分ん・・があ・・「現実を直視する」って言ったけど、実は現実から逃げているという風には思った事ある?

相談者:
・・確かに、ありますね。
(鼻で息を吸う)ただあ・・どうすれば、効率的に・・勉強出来るか?、考えてる・・部分とか・・あと、自分は本当に何がしたいのか?とか、考えてる部分とかあると、思ってますけど、一応。

加藤諦三:
うーん、じゃあね?・・

相談者:
はい

加藤諦三:
例えば物凄くね?、跳び箱の好きな人がね?・・

相談者:
はい

加藤諦三:
居て、跳び箱一生懸命やってる。ま、マラソンの走るの好きな人がマラソンやってる時に、

相談者:
はい

加藤諦三:
どうしたら効率的にマラソンが早く走れるか?、どうしたら跳び箱を上手く跳べるか?っていう事を考えて、跳び箱も跳ばない、走らないっていう事があると思う?

相談者:
・・まあ、好きだったら、別に気にしないでしょうね。

加藤諦三:
やりますね?

相談者:
はい

加藤諦三:
走りますね?

相談者:
はい

加藤諦三:
跳び箱跳びますね?

相談者:
はい

加藤諦三:
・・あなた、心理学ほんとに好きなのかしら?

相談者:
好きではないと思います。ただやらなければいけないと、考えてるので。

加藤諦三:
あのね?

相談者:
はい

加藤諦三:
僕はあ、まあ、あなたは「現実を直視する」って言ったけども、

相談者:
はい

加藤諦三:
実は、あなたは現実から逃げてるという風に思うんですけれども。

相談者:
はい

加藤諦三:
今日はですね、三石メソード主宰で作家で、翻訳家の、三石由起子先生がいらしてんので・・色々伺ってみて下さい。

相談者:
はい

(回答者に交代)


「【日曜に読む傑作選】現実見ずに偉そうに講釈垂れるニート20歳は迂回ノイローゼ」への6件のフィードバック

  1. 貴重な回をありがとうございます!
    2005年のテレ人を聞いたのは初めて。
    (一番古いのはダンベルおばさん)
    ほかにも古いのがあったらぜひ読ませていただきたいです。
    加藤先生も三石先生も声がちょっと若いですね。
    そしてお二人がキャスティングされないのは
    仲が悪いのか?と思ってましたが
    そんなに噛み合わない感じもしませんね。
    またおふたりのタッグを聞いてみたいなあ。

  2. 2005年2月24日(木)以外にも何回か加藤諦三&三石由起子コンビの放送回はあると記憶。

コメントはお気軽にどうぞ