（回答者に交替）

大原：
あの、こう言ったら、あなた、不快と思うかもしれませんけど・・。
お姑さんは、いい悪いは抜きにして、ずうっと一貫性があります。
で、あなたの場合・・どうしても・・なんのための電話か、私には分からないんです。

相談者：
はい。

大原：
あのね、一番最初に婿養子って考えたときにですね、すでに、夫の実家っていうのは、あなたの頭の中に無かったと思いますよ。

相談者：
はい。

大原：
今あなたが仰っていることは、あなた側に立てば分かります。
あなたの気持はね。

常に人間は感情は一定にしていませんから、あのときは婿養子と思ったけれども、むこうの両親に反対されて、ま、夫が好きだから結婚した。
やっぱり、これからは、夫の実家とうまくやりたい、という気持ちも分かります。

相談者：
はい。

大原：
でも、客観的に見ると、虫がいいというのもあるんです。
で、如何に姑がヒドいか、それは分かります。
理解はできます。

でも、この夫、ご長男ですよね？

相談者：
はい。

大原：
その姑の感情を考えますと、姑がしたくなる感情も分からなくは無いんです。

相談者：
はい。

大原：
もう一点聞きたいのはですね、なぜ、今・・この電話ではね、これから帰るから、って言いますよね？

相談者：
はい。

大原：
本当にそうですか？

しかもね、ご主人様は帰らなくていい、と仰っているわけですよ。

相談者：
はい。

大原：
行かなくていい、って言ったのに、行こう、と言った、あなたなんですけども・・それは、婿養子といったときのトラブルなんですけど・・ダメージですね、お互い、傷つけ合った、それを修復したいと、行ったんですか？

相談者：
あの、うちの両親が、ちゃんと、そういうのは行きなさいよ、というのもあったのと、自分の中でも、世間体っていうか、顔出しした方がいいのかな、嫌われてても、と思って・・嫌なんだけども、なんか、そのうち時が解決するかな、と思って、行ってたって感じですか・・。

大原：
あのね、しばらく会わないという解決もあるんです。
嫌いだけども、親孝行だから、行かないといけないってことを仰ったでしょ？
でも、嫌いって思われて来られるお姑さんも辛いんですよ。

相談者：
ああーー。

大原：
あなたは、今回、このお姑さんと仲良くなりたいということですか？
それとも・・他に違うことがあるの？

相談者：
仲良くっていうか・・子供・・が、お婆ちゃん、お婆ちゃん、って・・。

大原：
でも、あなたのうちにもお婆ちゃん居るじゃない。

相談者：
はい、居ます。

大原：
そのお婆ちゃんがいれば、十分じゃないですかね、今は。

相談者：
ああ。

大原：
どうして、あなたは・・あなたじゃなくって、子供が、孫が可哀想って言ってるんですね、子供が、って。
子供が、お婆ちゃんに冷たくされたから。
写真が玄関に無いから。

行かなくていい、ってことは、当初から、あなた分かってたハズなんです。

相談者：
うーん。

大原：
ご主人様がどんどん年をとっていくたんびに、この関係が煩わしくなります、きっと。
あの写真は飾ってないとか・・。
もしですよ、ご主人様に話したときに、ご主人様の心に何を感じるかってことを、あなたは考えて話しているかな、って思うんです。

矛盾しているんです、すごく。

相談者：
はい。

大原：
ご主人さま、最後にはね、「行かなくていいって言っただろ、僕は」って。
行ってこうしてグジグジ言うならば、やめてくれー、ていう心に変わってくる可能性は大です。

相談者：
はい。

大原：
そのとき、あなたたちの夫婦関係がどうなるかです。
まずは、あなたたちが堅牢なね、しっかりとした、この親子４人の生活を築くことが大事じゃないかしら。

相談者：
ああ。

大原：
あなたの親孝行をしようという気持ちは分かります。
でも、マナーとか、作法とか、礼儀っていうのは、相手を尊敬するっていうのが第一条件なんですよね。

相談者：
はい。

大原：
だから、あなたが、そのお婆ちゃまが嫌いでも、尊敬しているならばいいですけども、その段階で（行こうとすることが）・・大変申し訳ないですけども・・不思議。
とっても不思議。
それが一点。
もう一点は、旦那さんが、これから、だんだん辛くなるだろうな、っていうことを、私は危惧しています。

相談者：
はい。

大原：
先生いかがでしょうか？

（再びパーソナリティ）