家庭内で孤立する相談者。修羅場を作れ。

2014年10月21日 火曜日

相談者: 女63歳 夫と13年前に死別 長男43歳 嫁42歳 長女40歳 長男夫婦と同居 孫3人を入れて6人暮らし

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイシスト)

今日の一言: 修羅場は最初に作れ。(シーベリー)

相談者:
長男と嫁との関係ですね。

加藤諦三:
お嫁さんとの関係というのは、どういう・・。

相談者:
3年くらい前から、一切口を利かなくなったんですよ。
それまでは、すごく仲がよくて、年に何回か、私が家族全員旅行に連れて行ったりしてたんですけども・・ある日突然、一切口を利かなくなって・・もう3年くらいになります。

加藤諦三:
一切口を利かないっといっても、同じ屋根の下ですよね?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
隣に住んでいるんだったら、まだ分かりますけど、一緒に住んでいて、全く口利かないの?

相談者:
そうです。
一切会話が無くなりました。

加藤諦三:
あ、会話がない程度?
例えば、挨拶とかは?、朝、会ったときとかに。

相談者:
朝のおはようは、私から言えば、ちっちゃな声で返ってはきます。

加藤諦三:
あー。

相談者:
それ、ひと言です、1日で。

加藤諦三:
それで・・お嫁さんと、あなたの息子さん、3人のお子さん、その5人家族は普通に会話があるっていうか・・。

相談者:
そうです。
すごく仲いいです。

加藤諦三:
この5人は、例えば夕食を・・もし食べれば・・家族団らん・・。

相談者:
私を抜けて食べてます。

加藤諦三:
あなたは、そこに入んないの?

相談者:
声も掛かんないです。

加藤諦三:
で、何、夕食はあなた一人で食べてんの?

相談者:
ええ、食べたり、食べなかったりです。

加藤諦三:
それは、寂しいねー。

相談者:
ええ。

加藤諦三:
で、あなたの息子さんの方ね、長男、何にも説明もしないんですか?

相談者:
何にも言わないです。
元々無口な子なんですよ、息子は。

加藤諦三:
ふーん。

相談者:
一切余計なことを喋らない子なんですけど、今、嫁の方に傾いてて、嫁の言いなりになってます。

加藤諦三:
ふーん。
なんか、あなた・・ま、3年前に突然って言うけど・・なんか気に障ること・・こんなこと言っちゃったな?、良くなかったな、とか、なんか、そういうこと、思い当たることは何もないの?

相談者:
私が会社で、会社の人たちと、喋ってますよね。
会話をした中で、それが伝わっていったんじゃないかと思うんです、今思えば。

加藤諦三:
あ、あなたが、会社に言って、うちの嫁の悪口を言ってた?

相談者:
ええ、とる方にすれば、悪口に聞こえるんでしょうけども。
私にすれば、普通に・・普通の会話だったんですよ。

加藤諦三:
でー、会社で言ったことが、なんで、ここに伝わるんですか?

相談者:
会社の人が出入りしている美容室の・・人と、うちの嫁さんが仲がいい・・。

加藤諦三:
あ、美容室の人。

相談者:
ええ。

加藤諦三:
あー、あなたが会社で、悪口・・悪口というか、本音の話をしたと。
そしたら、会社の人が美容室に行って、こうなのよ、と言ったと。

相談者:
そう、そう。
だと思うんです、今思えばね。

加藤諦三:
んー。
で、本音だから・・。
どんなこと言ったの?

相談者:
学校関係の飲み会とかもあるわけですよ、集まりとかも。
それで、出かけて・・月に、3,4回も・・集まりがあって・・午前様だよ、帰ってくるのは、とかいう会話をしたんですよ。

加藤諦三:
しかし、そのー、学校関係ってことは、あれでしょ、PTAでしょ?

相談者:
そう、そう、そう、その飲み会・・。

加藤諦三:
それで、帰りが午前様になるっていうのは、多すぎるんじゃない?

相談者:
うーん、多すぎるかもしれないけど、ま、カラオケ行くなり・・飲まない子だから・・カラオケ行くなり・・あるんだろうなと思って。

それでも私は・・気持ちよく出して・・気持ちよく迎えて・・家のことも全部やってきたんですよ。

でも、その3年前から、ピタッと・・その飲み会にも出なくなったってことは、それが原因かなって、私今思えば、思うんですよ。

加藤諦三:
じゃー、6人いるんだけど、失礼な言い方だけど、他人どうしみたいなもんだ。

相談者:
はい。

加藤諦三:
それで、まー、63歳、これから、先、このままで、どうしようか、ということですね?

相談者:
そうです。

(回答者に交代)

マドモアゼル愛:
その、お母さんがいらっしゃるときに夕食になっても、誰からも声が掛からないと。

相談者:
掛からないです。

マドモアゼル愛:
それって、相当、不自然な感じですよね、でも。

相談者:
そうです。
自分たちで、作って食べてます。

マドモアゼル愛:
だって、まず息子さんが、
「あれ?、母さん、どうしたの?」、っていう自然な思いが、自然と沸かないとおかしいですよね?

相談者:
んー、息子も勤務時間の関係で、バラバラのときもあるんですよ。

マドモアゼル愛:
でも、3年もそういう状態が続いていればね、
「アレ、母さんどうしたの?」、とか、自然な感情が向くときは、あって当たり前ですよね?、普通は。

相談者:
一切それはない・・。

マドモアゼル愛:
無いわけだよね。
それと、あと、お孫さんはおいくつくらいですか?

相談者:
うー、上2人は高校生です。

マドモアゼル愛:
もう、状況は分かるよね、だって。

相談者:
そうですね。

マドモアゼル愛:
それで、お婆ちゃまと、お孫さんとの関係は、それまでもあったわけでしょう?

相談者:
そうです。

マドモアゼル愛:
それは、どういう感じだったのかしら?

相談者:
普通に楽しくしてましたし、今でも、私から話をすれば、子供たちも話をしますし・・孫たちとは普通です。

マドモアゼル愛:
でもよ・・。

相談者:
孫と話してると、嫁はすごく嫌な顔をします。

マドモアゼル愛:
うん。
それを暗に受けて、お孫さんたちもお婆ちゃんと話さない、というのは分かりますけど・・。

相談者:
うん、そう。
だんだんと。

マドモアゼル愛:
でも、お婆ちゃまと、孫との、個人的な信頼関係があればね、やっぱり、誰か一人くらいは、
「あれ、なんでお婆ちゃん一人で食べてんの?、こっちおいでよ」、っていう気持ちは動きますよね、何年かの・・3年も居れば。

相談者:
そう思いますけど・・やっぱり、親に付くんですよね、子供は。

マドモアゼル愛:
ん。
ていうか、結果的には、そうなっているってことなんだけども、逆に言うと、お婆ちゃんの人気がそれほど無かった、ってことも言えるよね。

相談者:
かも知れないですね。

マドモアゼル愛:
だよね。

相談者:
だから、都合のいい存在なんじゃないでしょうかね。

マドモアゼル愛:
うーん。

相談者:
例えば、旅行に行くとか、何かを買って欲しいとか、そういうときだけ・・都合よく使われて・・。

マドモアゼル愛:
だから、お婆ちゃんの愛情・・お孫さんに向けた愛情が・・そういう何かを具体的に・・何かをしてあげるとか・・何かを買ってあげるとか・・そういうモノで・・例えば覆われていた場合ね・・。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
そういうのもすごく大事だと思いますよ。
そういう優しさや、思いやりの・・やり方しか・・できない人もいると思うんですよ、世の中にはね。

相談者:
そうですね。

マドモアゼル愛:
でも、中には、お金も無いし・・でも孫がかわいくて・・今日、帰ってきた孫の顔を見て、
「どうしたんだい?」っていう声が掛けられるとか。

相談者:
あー、はい。

マドモアゼル愛:
それから、
「ああ、良くなったね」、とか。
人間の孫に対する・・人間、息子に対する・・一つのコミュニケーションが・・あれば・・実はこうしたことっていうのは・・嫁がどんなに強かろうが・・・嫁がどんなに悪い人だったとしても、私は起きようが無いと、やっぱり、思うんですよ。

相談者:
ああ。

マドモアゼル愛:
嫁をさしおいて・・自分の妻をさしおいて、
「何言ってんだ、母さん可哀想じゃないか」という思い。
孫としては、
「母さん、何言ってんの、お婆ちゃんだってお腹すいてるんじゃない」、っていう自然な感情が・・。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
僕は、前段階の・・関係の中にね・・要するに触れあいがあれば、こういう出来事を通して、瞬時に失うようなことは、やっぱり、あり得なかったと思うのよ。

相談者:
あー。

マドモアゼル愛:
それは、別にお婆ちゃまを責めているんじゃないんですよ。
ただ、お婆ちゃんは、きっと不器用な人で、何か自分の・・相手の心とか・・その、触れ合う、ということに対する・・その、負い目っていうか・・自身がなくて・・本当は深い気持を持ちながらも・・何かを買ってやるとか・・分かり易い形でしか・・きっと、息子さんや、お孫さんに対して、関係性を持てなかったんじゃないか、っていう気がするのよ。

相談者:
あー。

マドモアゼル愛:
もう一個、気になるのは、3年経ってるわけよ、もう。

相談者:
はい。

マドモアゼル愛:
明らかに3年たって・・態度が急変したというときには、自然な驚きはありましたよね、もちろん。

相談者:
ええ。

マドモアゼル愛:
そいで、その中では一体何が起きたんだ?と。
一体真実は何なのか?。
というものを・・キッチリ・・やっぱり・・例え、その場が修羅場になろうが・・本気で、尋ね・・追求して・・この悪い関係を解消しようとする行為が・・出た方が・・僕は自然だったと思う。

相談者:
今思えばそう思います。

マドモアゼル愛:
うん。
今からでも遅くはないと思うんだけどね。

相談者:
分かりました。

マドモアゼル愛:
とにかく、寂しい生き方、寂しい考え方・・をお婆ちゃん自身もしてきたんだと思う。

相談者:
あー。

マドモアゼル愛:
それが寂しい人生を・・余儀なくされるかもしれないという危機に今、立ち至っているのでね・・そこらへん思い返して、息子さんとまず話されたらどうかな、っていう・・順番かな、っていう気がするんですよね。

相談者:
ありがとうございます。

(再びパーソナリティ)


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