資格試験を挫折した大卒34歳の息子は引きこもり?、いや単なる怠け者
(再びパーソナリティ)
加藤:
はい、あのう、怠け者っていう・・あのう、大原先生の、言い方ね、
相談者:
はい。
加藤:
ま、あなたに怒られるかもしれないですけども、僕も賛成なんですよ。
あのう、引きこもることの一つの特徴はね、
相談者:
はい。
加藤:
外に出られないってことですよね、引きこもるから。
だけど、家の人が嫌いということがあるんですよ。
家の人が嫌いだけども、家から出られないというのが、引きこもりですよ。
相談者:
はい。
相談者:
今日の大原先生と僕の結論ですけども、怠け者の息子を受け入れる。
相談者:
はい。
相談者:
怠け者の息子を受け入れれば、
相談者:
はい。
加藤:
道は開けます。
相談者:
はい、分かりました。
・・
頑張ります。
加藤:
どういう風に頑張る?、頑張り方が・・
相談者:
大原先生が仰ったように、私・・私には・・頑張らないと、明るく、元気にというところから。
加藤:
うん。
相談者:
です。
加藤:
自分がね。
相談者:
はい、そうです。
加藤:
この息子をどうかしようじゃないですよ。
相談者:
自分がですね。
加藤:
そうです。
相談者:
分かりました。
加藤:
よろしいでしょうか。
相談者:
ありがとうございました。
加藤:
不幸を受け入れる。そこで道が開けます。
(内容ここまで)
厚生労働省による引きこもりの定義は次の通り。
仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅に引きこもっている状態。
時々は買い物などで外出することもあるという場合も引きこもりに含める。
これからすると、次男は引きこもりじゃないか?、と言う相談者も無理はない。
てか、気づくの遅すぎ。
ただ、大原さんや加藤先生は、昼食の件とか、テレビの件とかのエピソードから、いわゆる引きこもりじゃないと判断したということかしら。
この次男もそうだけど、引きこもりって、それを可能にするスポンサー、多くは親がいて始めて成り立つわけよ。
本物の引きこもりは、
そういうスポンサーを失っても、
経済的に立ちゆかなくなっても、
行くところまでいっちゃう人たち。
それこそ命と引き換えに引きこもりを続けるタイプ。
背に腹は変えられなくなったら動き出す輩は単なる怠け者。
この次男もそう。
社労士って資格は簡単ではないんだけど、申し訳ないけど働かずに勉強しなきゃ受からないほどのもんでもない。
実際に合格者の大半は仕事を持つ社会人だし。
だから、大学卒業の時点で許してはいけなかった。
今後、母親の力で次男は動き出すかもしれん。
でもね、
残念ながら、今の社会には職業経験のない34歳の男を受け入れてくれるほどの余裕が無い。
その厳しさは資格試験の比ではない。
そのとき、この次男は、何を思い、どう行動するんだろうねえ。
怠け者が本物の引きこもりに昇格する日は近い。
親にとって、子どもが語る将来像は、ときに自立的でプラスに捉えられがちで、その実現性の評価にバイアスが掛かる。
いわゆる親バカ。
失敗も人生経験のうちだと見守るのもいいんだけど、現実逃避との見分けはつけないと。
これもそう。
「声優になりたい。ニキビに悩む無気力な大学3年の息子」