女52歳未婚。介護疲れ。生きる目標をください
(回答者に交代)
大原敬子:
いや、もう、すごいですね、あなた。
ていうのはね、あなたはほんとに、お声も、年齢もとっても若いんですよ。
で、非常に前向きでね、劣等感と言うわりには、みんな、あなた、話してるんですよね。
まず最初に、ちょっと教えてくださいますか?
相談者:
はい。
大原敬子:
あなた、もしね、お母さまと同じ、80代になったときに、
相談者:
はい。
大原敬子:
あなた、何が大切だと気づくと思います?
相談者:
人を思いやる気持ちですね。(泣)
大原敬子:
人を思いやる気持ち・・
もう一つはね、命に代えてもね、
相談者:
はい。
大原敬子:
これだけは欲しかったっていうものがありますか?
相談者:
そうですね、優しい言葉が・・それは、あの、◆△%&やなんかではなく、優しい言葉を掛けてもらいたかった。
大原敬子:
たぶん、お母さんも相当苦労なさったと思うんです。
相談者:
はい。
大原敬子:
その苦労した姿が、あなたには重なっていて、
相談者:
はい。
大原敬子:
このお母さんを捨てるとかね、適当に、ってことが出来ないってものが・・見えない絆がすごく、あるような気がしたんですね。
相談者:
はい。
大原敬子:
で、私がこのお母さんの立場になると、
相談者:
はい。
大原敬子:
ほんとに、幸せなんでしょうねえ。
相談者:
でも、姉から言われた言葉で、
「私(相談者)がもし、先に死んだら、どうする?、母ちゃん見てくれる?」って言ったら、
「預ける」、って言うんですね。
そいで、
「1年のうちに、4回か、どうか、行くか分からないけど」、みたいな冷たい言い方されて。
だから、健康でなければ、と思って。
大原敬子:
今ね、
相談者:
はい。
大原敬子:
あなたが一番大切なものとか、欲しかったって・・優しい言葉、って言いましたね。
相談者:
はい。
大原敬子:
あなたは何が無くても、お母さんを守る、って言ってますよね。
相談者:
はい。
大原敬子:
あなたが求めてるものを、今、あなた、お母様にしてあげてるんですよね?
相談者:
はい、そんなことはないです。
もう、夜中やなんか起きたり・・それが出来ないんですね。
で、布団剥いだりなんかすると、もう、夜中に、私も怒鳴り散らして、叩いて・・でも、以前もよく、叩いてたんです。
したら、そのすぐ後に地震があったんです。
それで、先生が、
「どうしたの?、これ?」って言ったもんだから、
私が、
「今、叩きました」って言ったら、何も言わずに笑って、
「ダメだよ」・・その・・母の方に言ってました。
だから、私は、決して優しくはなく、叩くんです、でも、母は、私に叩かれたとは言わない・・(泣)
大原敬子:
答えになるか分かりませんけども、
相談者:
はい。
大原敬子:
私は、あなたみたいな娘に、介護されたいですよ。(泣)
相談者:
こんな、叩くような・・
大原敬子:
叩かれても。
相談者:
(泣)
大原敬子:
叩かれても、あなたからは離れたく・・ないですよ。
叩かれなくって・・施設に入れられて・・1年に何回よりも、娘と・・叩かれて・・その方が、ずっと幸せですよ。
そう考えると、あなたにとって幸せはなんだろうな?、って
相談者:
はい。
大原敬子:
満足ってなんだろうな?、って、
後悔って一体なんだろうか?って考えたんです。
相談者:
はい。
大原敬子:
でも、あなた、全部、これ、自分に得てるんですね、実は。
一番、人間が幸せ、って感じるし、
相談者:
はい。
大原敬子:
辛くても生きてる・・生かされてるっていう意味は、
相談者:
はい。
大原敬子:
この人がいなければ、生きていけないってことなんですよね。
相談者:
はい。
大原敬子:
すると、このお母様は、あなたがいないと生きていけないんです。
あなたも、この人を捨てたら、自分はダメだっていう、使命感があるわけでしょう?
相談者:
はい。
大原敬子:
人間てのは、どっか潜在的には、何が大事だってことは、知ってるんじゃないかと、私、思ってるんですね。
相談者:
はい。
大原敬子:
そうすると、あなたの場合に、これだけ、色んなこと・・大変ですよね?
で、このお母様をほんとに看たときに、キザっぽい言葉で言えば、あなたに崇高なものを感じるんです。
相談者:
あー。
大原敬子:
そして、きっと、死ぬときに、悔いが無いことなさるんじゃないかと思ったんです。
一番辛いのは、悔いる、ってことじゃないかと・・「後悔」。
それは、第3者には分からない、自分の中の罪悪感だと思うんですね、私。
相談者:
でも、◆△%&叩くんです、で、私は、亡くなった父も叩いたんです。
大原敬子:
叩けるってことは、叩くだけのものがあるからですよね?
相談者:
でも、親は、私に対して、一度も叩いたことがない人なんです。
大原敬子:
今、状況は、
相談者:
はい。
大原敬子:
お母さま、こんな状況で、あなたが一人で看てる・・それは、叩いてもしなければ、出来ないときもある。
あなたが倒れてしまったら、お母さん死ぬしかない、と思ったら、ときには鬼になることも必要じゃないの?
相談者:
(泣)
大原敬子:
私は、愛はね、ときには鬼になることが大事じゃないかと思ってるんです。
叩く、叩かないっていう、その事実の問題ではなくって、あなたがどう、生きるかなんですね。
相談者:
はい。
大原敬子:
私はね、ずうっと考えてきて、ここまで出来るって何だろう?って思ってます。
それで今、仰ったことが・・80歳のとき・・何ですか?って聞いたときに。
「優しい言葉」
これがお母さまという現実を見ながら言った言葉が・・「優しい言葉」、なんですよね。
相談者:
はい。
大原敬子:
心がすごく分かってる方って私思ってるんです。
ですから、満足と後悔っていうのは、自分の心にありますけれども、
相談者:
はい。
大原敬子:
幸せは人に見せることですよね?、違いますか?
相談者:
ああ。
大原敬子:
私は、幸せは欲しくないんです。
私の中だけの満足感が欲しいんです。
相談者:
あ、はい。
大原敬子:
私の中に悔いを残したくないものが欲しいんです。
相談者:
はい。
大原敬子:
そしたら、心がすごく軽くなる。
相談者:
ああ、自分に満足ですか。
大原敬子:
そうです。
相談者:
はい。
大原敬子:
私はね、心が軽くなるってことが、何物にも変え難い、幸せ感じゃないかと思ってるんです。
相談者:
今、私は何をすればいいですか?
大原敬子:
もう、お母さまと・・あなたがとことん看ることですよね。
相談者:
はあ。
大原敬子:
一旦、川を渡ったなら、途中は苦しくても、渡り抜いたときに、
相談者:
はい。
大原敬子:
渡り抜いた達成感ってあるんですよね。
私も、あなたの話を聞いて、やっぱり母を守ろうと思いましたね。
相談者:
ありがとうございます。
大原敬子:
私はあなたの、その優しさ。
相談者:
はい。
大原敬子:
よく、そうは言うんですけども、
相談者:
はい。
大原敬子:
お天道様は見てるんだって。
相談者:
はああ。
大原敬子:
だから、蒔いた種のように花が咲くんですよ。
あなたが親孝行っていう優しい種を蒔いたら、あなたに優しい花が咲かないわけ無いじゃないですか。
憎しみを持ったら、憎しみを持った花が咲くんですよね。
相談者:
こんな私でも恋愛が出来るときがあるでしょうか?
大原敬子:
こういう優しい方っていうのは、絶対に、男性が放っておかないです。
男の人は来ますよね、ね、先生?
(再びパーソナリティ)
あなたは悲しい人ですね。
自分の人生を諦め、介護をしたことがあるんですか?
親の介護があり誰にも相談出来ない孤独な立場にいれば、彼女のように、親に対する責任や、叩いてしまって苦しむ気持ちは痛いほどよく分かると思います。
ともあれ、もう一度聞きたかった人生相談の音源にたどり着けたのはこのブログのおかげなので、ありがとうございました。
状況的に、誉められ肯定された時に、思わず「そんな~っ❤」と色めきたつのは無理もないし、年齢からして「実は結婚相談です」と言い出しづらい気持ちも、よくわかる。
どういう態度ならブログ主さんのご機嫌にフィットするんですかね(苦笑)
でも自分も相談者と同じ立場なんで励まされた。ありがとう。
現在相談者56歳。お母様91歳、のはず。今はどうしているのだろう。父親がちょい毒気味だった、という印象。若い頃から介護要員と目されていたのだろうか。自分の人生を取り戻したい焦りもわかるけど、一旦落ち着いて、と思った。婚活市場に40代以上男性が参入する時、それは介護要員探しが目的。長年の介護経験がある相談者はある意味引く手あまただろうが、思い描いていた結婚生活とはかけ離れる可能性も高い。管理人さんのコメントは確かに辛辣だけど、管理人さん自身もお父さんを送られた様子なので、その上でのコメントかと。上の方達の憤りもわかるけど、残念ながら「長年自分の人生を犠牲に介護した」というカードが通用しないケースもあるので‥。
人生相談の回答としたら満点なんだろうけど、客観的に見ると、人生のいくつかの大きな岐路で、選択を誤り続けた結果の不幸な人生ってことだよね。
一回だけの人生なんだから、自分の好きなように生きなきゃっていう反面教師ですね。