ストーカーのつもりはない。話し合いたい
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
今、いい話をねえ、
相談者:
はい。
加藤諦三:
中川先生に伺いましたねえ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
ただ、まあ、男と女のトラブルっていうのは、男と女のトラブルと思っている・・人が多いんだけども、
相談者:
はい。
加藤諦三:
実は、男の女のトラブルっていうのは、今のあなたのケースが多いんですよね。
相談者:
ああ。
加藤諦三:
要するに、個性化の過程で、
相談者:
はい。
加藤諦三:
まあ、母親との関係が切れて、第一次的絆が切れて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
次の過程に・・個性化の過程に入っていくときに、その不安に耐えられなくて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
母をまた、そこで求めるという。
相談者:
はい。
加藤諦三:
出口は一つ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
自分が本当にやるべきことを、見つけて、それを始めれば、
相談者:
はい。
加藤諦三:
すべて解決に向かいます。
相談者:
はい。
加藤諦三:
よろしいでしょうか?
相談者:
はい。
ありがとうございます。
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
すいません、どうも、ありがとうございました。
加藤諦三:
人は、個性化の過程で誰でも孤独と不安に苦しみます。
(内容ここまで)
ストーカーされる側からの相談じゃなくって、する側の生声。
貴重だ。
実際の相談は、もっともっと長くて、相談者が内省出来るところまで持って行けたのかねえ?
是非、そう願いたいもんだ。
個性化の過程。
分かり易く書いちゃろ、と色気出して、ググってみたんだけど、ユングとか出てきたところで、斜め読み。(笑)
説明はあきらめた。
なんとなく分かる気はするんだけど、体験的に書けないというか、人に説明するまでにはちょっと、って感じ。
さて、
今日の相談で、ストーカーが独特の論理の持ち主であることだけは、よおっく分かった。
「この中途半端な状況が僕の中ではすごく苦痛で」
いや、中途半端じゃないからあ!、すごくハッキリしてるからあ!
42歳の女性との別れ方は、まさに修羅場が思い浮かぶんだけど、それとは裏腹に、相談者の語り口調があまりにソフトで、逆に不気味。
「包丁突きつけられて・・クスッ」
わ、わ、笑うなー!
たぶん、警察からはこの相談者に対して、1回目の警告が行われるんだろうよ。
ただ、過去のストーカー事件は、それが引き金になってしまったことも少なくないんだよなあ。
話には出なかったけど、どういう経緯(いきさつ)で同棲に至ったんだろ?
5年前というと、女性の息子は9歳。
軽い気持ちで同棲なんか出来るわけもなく、少なくとも女性の方はそれなりの決意があって相談者を招き入れたはずなんだけどねえ。
息子君にとって相談者はどう映ってたんだろう?
最初は遊んでくれるお兄ちゃんでも、9歳から14歳って、身体も心もすごく成長するよね?
年齢も近過ぎるし、この相談者に父親役が務まるはずもなく、同居人に違和感を感じていたはずなの。
母一人に、いがみ合う歳の離れた兄弟。
これ。
で、
相談者はどんな育成環境だったのか?
普段どういった行動を取る人がこういう危険因子を持っているのか?
いや、安易なレッテル張りは私も嫌いだけど、せめて傾向みたいなものが分かればリスナーにとっては良かったんだけどね。
15分じゃ、無理か。
異性同性関わらず、別れは難しい。双方が「いろいろあったね。楽しいことだけじゃなくイヤなことも沢山あったけど、ありがとう」と言い合って別れる、そんなことは多分ドラマや小説しかない。フェードアウトもなかなか上手くいかないし。
創作作品さえ、エンディングを万人が納得がいくようにすることは不可能な位だから。