母を思うがあまりの中2息子の不登校
(回答者に交代)
大原敬子:
息子さん、なぜ、こうなってしまったか?
相談者:
ええ。
大原敬子:
事実、今日、ご相談なさってるのは、息子が休んでしまったのが、困るって言ってましたね。
相談者:
ええ、ええ。
大原敬子:
でも、息子さんにとっては、
相談者:
はい。
大原敬子:
学校に行くっていうことは、
相談者:
はい。
大原敬子:
成績を上げるってことですよね?
相談者:
ええ、ええ、ええ。
大原敬子:
そうでしょう?
相談者:
はい。
大原敬子:
だったら、学校へ行かなければ、
相談者:
はい。
大原敬子:
成績は、上がらないのは、当然ですよね?
相談者:
ええ、ええ。
大原敬子:
お母さんから、文句言われませんよね?
相談者:
ええ、ええ。
大原敬子:
そうすると、どちらがお母さんにとって傷つかないかっていうと、
相談者:
はい。
大原敬子:
学校に行っていて、成績が上がらないこの僕の評価と、
相談者:
ああ。
大原敬子:
学校に行かなければ、
相談者:
はい。
大原敬子:
成績は上がらないですよね?
相談者:
はい。
大原敬子:
の僕の位置、ってなると、
相談者:
はい。
大原敬子:
所属意識(帰属意識?)ってあるんですけども、
相談者:
はい。
大原敬子:
子供が、いつも点数、って言われた親から、
相談者:
ええ。
大原敬子:
自分の身を守るってどういうことかっていうと、
相談者:
はい。
大原敬子:
行ってて上がらないあなたの能力と、行かなければ、この成績だったら、どちらを選ぶのか?、っていうと、行かない方ですよね?
相談者:
ああ、なるほど、はい。
大原敬子:
思いませんか?
相談者:
はい、そうですね。
大原敬子:
じゃ、なぜ、そうなってしまったかっていうと、
相談者:
はい。
大原敬子:
お母さん自信が、
相談者:
はい。
大原敬子:
なぜ私は、こうも、成績に気になるだろうか?、ってことを頭に入れて欲しいんです。
相談者:
・・
大原敬子:
今、お母さんの、このお考えだとね、
相談者:
はい。
大原敬子:
目先だと私思ってるんです。
相談者:
・・
大原敬子:
このお子さん、まだ、中学2年ですよね?
相談者:
はい。
大原敬子:
中3のね、8月頃までは、
相談者:
はい。
大原敬子:
余裕を持っていても大丈夫なんですよ、実は。
相談者:
ああ、ああ。
大原敬子:
このお子様も。
ところが、あなた目先、目先で、
相談者:
ええ、ええ、ええ。
大原敬子:
ですから、
「もう、3年になったら、やるからあ」、
「楽しいな」、
っていうお子さんと、
相談者:
ええ。
大原敬子:
頑張って、70点までいった。
相談者:
ええ。
大原敬子:
下がった。
休んだ。
相談者:
・・
大原敬子:
そのお子さんと・・それ(成績)しかないんです。
どちらですか?
相談者:
・・
大原敬子:
どっちの子になって欲しいかです。
相談者:
あ、もちろん、最初の子になって欲しいです。
大原敬子:
もちろん、じゃなくって。
絶対的にそういう子になって欲しいわけ?
相談者:
・・
大原敬子:
ほんとに?
相談者:
なって欲しいです。
はい。
大原敬子:
健康な子にね?
相談者:
はい。
大原敬子:
そしたら、あなたが、
相談者:
はい。
大原敬子:
根本的に変えなければ。
相談者:
はい。
大原敬子:
このお子さんは、お母さんが大好きです。
相談者:
はい。
大原敬子:
だけど、お母さんの期待に応えられないんです。
相談者:
はい。
大原敬子:
お母さんが、
「えー、あなたって、毎日学校行っても、こんなテスト・・」、
という、能力の評価が一番この子は怖いんです。
相談者:
ああ。
大原敬子:
だから、休むんです。
相談者:
はい。
大原敬子:
じゃ、どうするか?、言いますね。
相談者:
はい。
大原敬子:
今日ですね、
相談者:
はい。
大原敬子:
今日、あのお、お父さん帰りましたけれども、
相談者:
はい。
大原敬子:
あのお、お兄ちゃん帰ってきますよね、
相談者:
ええ。
大原敬子:
「何か食べたい?」、って、
「気もち良く遊べた?」、ってことで、迎い入れるんです。
相談者:
ああ、はい。
大原敬子:
で、食べ物を食べてる間は、子供は心を素直に開くんです。
相談者:
はい。
大原敬子:
お兄ちゃん、一番好きな食べ物なんですか?、夕飯。
相談者:
オムライスが食べたいって言うんで、最近、オムライス。
大原敬子:
じゃ、オムライス、食べてる間に、
相談者:
ええ。
大原敬子:
オムライス2つくらい作っとくんですよ。
ね。
(予め2つ作っといて、食べてる間に次のことを話せという意味)
相談者:
はい。
大原敬子:
で、
「お兄ちゃん、いっぱい食べてね」、
って言って、
「お兄ちゃんね、やっぱり、お母さんのこと気にして、帰って来てくれたんだ」、
「ありがとうね」、
っていうこと、まず言いますね。
相談者:
はい。
大原敬子:
で、食べながら、
「お兄ちゃん、明日学校どうする?」
「明日もう一回、学校休んで、オムライスお母さん作ろうか?」
ってそのまま言っちゃうんです、流れで。
相談者:
あああ。
大原敬子:
そのとき、お兄ちゃんが、
「うん、明日も休むよ」、
って言ったときは、心、もう、許してますから、明後日、必ず学校行きます。
間違いなく。
相談者:
はあああ。
大原敬子:
それで、もう一つは。
「ねえ、ねえ、今日、オムレツ作ったの」
「今日、お母さんね、」
事実を言うの。
「あなた学校サボったでしょ?」、って。
相談者:
ふん、ふん。
大原敬子:
「サボったこと良くないのよ」
って。
相談者:
うん。
大原敬子:
「でもお母さんは、あ、この子は、私の子供だ、と思ったのは、」
相談者:
はい。
大原敬子:
「サボるってことは恥ずかしいことじゃない?」、って。
「そしたらね、お母さん(あなたが)帰ってきたときに・・ふつう帰ってこないでしょ?」、って。
相談者:
ふうん。
大原敬子:
「あなた、帰ってきたときに、お母さんね、小躍りしたの」、って。
「やっぱり私の子だったって」
相談者:
ふうん。
大原敬子:
「そしたら、学校なんて、ドンマイ」、だって。
「もうオムレツ作って喜んじゃった」、って言うんです。
まずは。
相談者:
んん、はい。
大原敬子:
そしたら、
(相談者が)「おいしい?」
(子供が)「おいしい」」
て言ったら・・子供言いますね?
相談者:
はい。
大原敬子:
「ところで、こんだけおいしいんだから、明日、学校に行くかい?」
って気楽に。
「明日学校に行って欲しいのよ」、
じゃなくって。
相談者:
ああ。
大原敬子:
「行くの?」
この気楽さです。
子供はリズムです。
相談者:
はい。
大原敬子:
そいで、明日じゃなくて、今日、
「うん、明日行かないよ」、って言ったら、
「分かった。もう年がら年中ズル休みで、お母さん、(あなたを)これ守るの大変だよ。」
「でもね、あの電話一本で帰ってきたあなたをね、お母さんは大好き」
って言うんです。
相談者:
あああ。
大原敬子:
所属(帰属?)、認めてあげることです。
相談者:
はい。
大原敬子:
「明日も・・しょうがない、学校休んでも」
「明日もオムレツ?、何がいい?」
って言ってあげるんです。
相談者:
はい、はい。
大原敬子:
そしたら、休むことが、ほんとにリラックスした休み方になるんです。
相談者:
ふうーん。
大原敬子:
もし、それを、あなたがちょっとでも分かってくだされば、
相談者:
ええ。
大原敬子:
この問題児は、私が太鼓判押しますけど、学校行きます。
相談者:
ああ、そうですか。
ありがとうございます。
大原敬子:
ちょっぴりと、少しでもね、
相談者:
はい。
大原敬子:
欲張って、
相談者:
ええ。
大原敬子:
明日、でも、こんなこと言っても、行かないんじゃないかな?、と思ったその心が、この感性豊かな子には、分かる。
やっぱり・・お母さん・・このオムレツは、
相談者:
はい。
大原敬子:
その(学校に行かせる)手段だ、って思いますよね。
相談者:
あああ、はい。
大原敬子:
あなたが心から今日の電話をですね、
相談者:
ええ、ええ。
大原敬子:
ほんとに感じてるかどうかなんです、問題は。
私はね、ああッ、と思いましたもん。
よかったあ、って思ってました。
いい子ですよお。
相談者:
そうです、すごく、いい子なんです、ほんとに。
大原敬子:
でしょ?
相談者:
はい、優しいし、あの、嘘つかないっていうか、正直なんでえ、余計に、苦しいいのかな、って思って、・・
大原敬子:
余計に、苦しいんじゃなくって、苦しめたの。
相談者:
苦しめ・・そうですね、はい。
大原敬子:
私が。
相談者:
はい。
大原敬子:
そしたら、あなた、その彼の心を、理解する優しさが必要ですよね?
相談者:
はい。
大原敬子:
この大原の中で、絶対、最後まで、必ず言って欲しいことは、
相談者:
はい。
大原敬子:
今日、(相談者が息子に)電話したときに、電話一本で、
相談者:
はい。
大原敬子:
帰って来てくれた、あなたの(嬉しかった)心、です。
相談者:
はい。
大原敬子:
これはね、あなた、気づかないかもしれませんけどね、
相談者:
はい。
大原敬子:
私は、そのお子さんの気持ちが分かるんです。
相談者:
はい。
大原敬子:
ここを切ってしまったら、僕はお母さんの子ではないんですよね。
相談者:
ああ。
大原敬子:
お母さんが嫌がることを知ってるんですから、彼は。
相談者:
そうですね。
大原敬子:
でも、そうしなければ、僕の能力を見て、お母さんをがっかりさせるならば、学校をサボる子供の方が楽だという彼のとり方です。
相談者:
はい。
大原敬子:
分かります?
相談者:
分かります。
大原敬子:
ね。
相談者:
はい。
大原敬子:
今、あなたが、色んなこと聞いてくださったんですけども、通常のまま、そして、明るく、
相談者:
はい。
大原敬子:
で、瞬間、迷っても、
相談者:
はい。
大原敬子:
騙されたと思って、
相談者:
はい。
大原敬子:
ここ、2、3日、
相談者:
はい。
大原敬子:
楽しく、
相談者:
はい。
大原敬子:
あ、電話一本(で帰って)来た、電話一本(で帰って)来た、あの大原が言ったんだ、って。
相談者:
はい。
大原敬子:
騙されてもやっていただきたい。
ほんとにね、私、今、渾身の力で言ってるんです。
ここ。
相談者:
はい。
大原敬子:
あのお、彼が、もう一回踏みとどまって、お母さんの言葉を信じるか、信じないかの瀬戸際に来てるんです。
この電話は。
相談者:
はい。
大原敬子:
チャンスでしたね?
相談者:
はい、そうですね、はい。
大原敬子:
もし、私の言葉が違っていたら・・言い切ってしまうんですけども、
相談者:
うん。
大原敬子:
もう一度電話くださいますか?
そんなはずが無いと、私、思ってるんですよ。
相談者:
はい。
大原敬子:
この、落ちこぼれの私が言ってるんですから、
相談者:
(笑)
大原敬子:
是非、ですね、是非、信じて、
相談者:
はい。
大原敬子:
(今まで)誰も信じるもの無かったら、
相談者:
ええ。
大原敬子:
今日、ほんの少しでも信じて、
相談者:
はい。
大原敬子:
お子さんを明るく、
相談者:
はい。
大原敬子:
両手で抱えこんで欲しいなって思いますけど、
勝野先生いかがでしょうかね?
(再びパーソナリティ)