資産家の父。母亡き後明らかになった愛人一家。酷い父親か?凄い父親か

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
凄いですよね?、って言われて、僕が、凄いですねえ、って言わなきゃならないようになってしまったんですけどもね、

相談者:
はい。

加藤諦三:
で、その、凄いという、大原先生の、

相談者:
はい。

加藤諦三:
見方は確かに・・その通り・・ですけれども、

相談者:
はい。

加藤諦三:
これは、徹底した自己疎外(*)された人ですね。

(*)自己疎外:
ある存在が、自己の本質を本来的自己の外に出し、
本来的自己が、自己にとって疎遠な他者となること。

「ある存在」とは人によって様々だが、「お金」や、「地位」、「賞賛」などで語られることが多い。
自己疎外が程度の問題だとすれば、資本主義社会は総自己疎外なんていうシュールな見方をする人もいる。

相談者:
はい。

加藤諦三:
本当の人間らしい感情を失った。
だから、徹底的に、一つのことを貫き通せます。

相談者:
はい。

加藤諦三:
そいで、問題は、お父さんじゃなくて、あなたなんですけどね。

相談者:
はい。

加藤諦三:
こういう父親・・ていうか、こういう家庭に育ったあなたは、

相談者:
はい。

加藤諦三:
ちょっと、ごめんなさいね、キツイこと言って。

相談者:
はい。

加藤諦三:
情緒的な精力(勢力?)とか、

相談者:
はい。

加藤諦三:
心理的な成長ってのは、無いですよね?

相談者:
はい、無いです。
自分でも、よく分かります。

加藤諦三:
うん。

相談者:
やはり、人が嫌いですし、人が怖いですし、何か、・・

加藤諦三:
そ、そうです。

相談者:
誰を信用したらいいのか?、って、日々悩みます。

加藤諦三:
うん。
おそらく、あなたは、近い人が恐いはずです。

相談者:
恐いです。

加藤諦三:
それは、なぜ、近い人が恐いかというと、

相談者:
はい。

加藤諦三:
小さい頃に、

相談者:
はい。

加藤諦三:
一番近い親との関係が、ものすごい、恐怖に満ちてるんですよ。

相談者:
はい。

加藤諦三:
だから、大人になってからも、

相談者:
はい。

加藤諦三:
近い人は嫌です。

相談者:
はい。

加藤諦三:
それで、もう一つ。
失礼で・・こんなこと言って、ごめんなさいね。

相談者:
いいえ。

加藤諦三:
劣等感強いですね?

相談者:
強いです。

加藤諦三:
ですから、劣等感が強くて、人間嫌いになった、あなたなんです。

相談者:
はい。
どうしたら、これからいいんでしょうか?

加藤諦三:
うん。
ただ・・だけどね、

相談者:
はい。

加藤諦三:
今、あなた・・もう・・ここで、そのお、僕が今、言ったこと・・ね。
劣等感が強いでししょ?、って言ったら、そうです、って認めてくれた。

相談者:
はい。

加藤諦三:
それ、色んなこと認めてくれてんですから、もう、解決ついています。

相談者:
ああ、そうですか。

加藤諦三:
ここでね、

相談者:
はい。

加藤諦三:
突っ張られると、もう、ちょっと手の施しようが無いんですよ。

相談者:
はい。

加藤諦三:
大原先生のアドバイスが生きてこないんですよ。

相談者:
はい。

加藤諦三:
お父さんは、血も涙も無い、お金だけの人ですから。

相談者:
はい。

加藤諦三:
その家庭で育ったあなたが、

相談者:
はい。

加藤諦三:
心理的な成長ってのは、あり得ないです。

相談者:
はい。

加藤諦三:
情緒的な成熟もあり得ないです。

相談者:
はい。

加藤諦三:
だから、もう、あなたの生きる目標ってのは、はっきりしてるじゃないですか。

相談者:
・・

加藤諦三:
何か外側のね、

相談者:
はい。

加藤諦三:
例えば財産を欲しいとか、

相談者:
はい。

加藤諦三:
こういう資格が欲しいとか、

相談者:
はい。

加藤諦三:
そういうことじゃなくて、

相談者:
はい。

加藤諦三:
いかにして、自分の依存心を、

相談者:
はい。

加藤諦三:
解消させていくかっていうことですよ。

相談者:
はい。

加藤諦三:
その訓練なんです。

相談者:
はい。

加藤諦三:
父親に対する解釈が。

相談者:
はい。

加藤諦三:
この父親に対する解釈を、

相談者:
はい。

加藤諦三:
大原先生の言われたように解釈していけば、あなたは、心理的に成長出来る。

相談者:
はい。

加藤諦三:
大原先生とお話しできたおかげで、

相談者:
はい。

加藤諦三:
もう生きる目標がはっきり見えたんじゃない?

相談者:
はい。
自立して、自分で、考え、

加藤諦三:
そ、

相談者:
自分で、行動し、責任はとっていく。

加藤諦三:
そういうこと。

相談者:
はい。

加藤諦三:
もう、その生き方をすれば、

相談者:
はい。

加藤諦三:
今までの苦しみが、

相談者:
はい。

加藤諦三:
どんどん消えていきます。

相談者:
はい、分かりました。

加藤諦三:
よろしいでしょうか?

相談者:
はい、どうもありがとうございました。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
どうも失礼します。

(内容ここまで)

親に対する感情が、憎しみと愛情、感謝が同居してるって、これ、みんな、そうだと思ってるんだけど、違うの?

娘が父親に釘を刺すくらいのことは、全くもって当たり前。
だってもし愛人と籍を入れられた日にゃあ、父が亡くなったときに、財産の半分を愛人に持ってかれちゃいますんでね。

それぐらいは、依存心や執着なんかとは切り離して考えていいと思うよ、相談者は。

でもさ、
愛人の子供を医者にまでするって何気に凄いよ、父親。
貞操男が貧困の再生産するより、よっぽど。

財力に応じて妾もOKにすりゃいいのにね。
なんちゃって。

大原さんの見立ては、私も同感で、金にうるさい父親だからこそ、
自分の遺産を法定相続任せになんてしないはず。

愛人に如何ほどの財産を分けるべきか?、姉妹には如何ほどか?は、しっかりと考えてると思うよ。
たぶん、一番かわいい一人息子のことも。

結局それが、この父親自身が一番満足できるような分割のし方なんだろうけどね。

ただ、89歳の骨折ってさ、もう完治しないと思うんだな。
愛人にとって介護は、入籍を勝ち取るための強力な武器となったわけだ。

実際、今現在、父親は家に帰りたがっているのに、愛人が引き止めているんじゃないの?

「愛人に触れないように」、という大原さんのアドバイスは、まず、父親を奪還してからだ。

気が付いたら葬式も終わってたわ、入籍もしてたわ、なんてことになんないように用心しないとさ。

芸能ネタ見すぎかな、アタシ。

 

事前のメモ書きの朗読、ありがたいねえ。
聞きやすいし、書き起こし、し易いったりゃありゃしない。

でも、こういうことをする人って過去にもいたけど、なんか、似たような悩みだったような・・単なる偶然なのかしら?
「母を憎む女性。今の生活が母からの贈り物」

 

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