まつ毛パーマの失敗における慰謝料請求に求められる微妙な駆け引き

テレフォン人生相談 2015年2月4日 水曜日

相談者: 女62歳 夫70歳 37歳の息子と3人暮らし

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 塩谷崇之(弁護士)

今日の一言:
けしからんという気持ちから行動すると、けしからんという気持ちが強くなります。

(年齢、家族構成のやりとりは省略)

加藤諦三:
今、3人で暮してるわけですか?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
はい、分かりました。

相談者:
はい。

加藤諦三:
で、どんな相談ですか?

相談者:
えーとですね、2ヶ月前にですね、

加藤諦三:
はい。

相談者:
まつ毛のパーマをやりまして、

加藤諦三:
何のパーマ?

相談者:
まつ毛です。
まつ毛パーマ。

加藤諦三:
あ、まつ毛。
はい。

相談者:
はい。
大変、仕上がりが・・悪くて、

加藤諦三:
はい、はい、はい。

相談者:
でえー、あくる日に、その、様子を、相手の、方にお電話したんですね。

加藤諦三:
はい。

相談者:
あの、非常に悪いと。

加藤諦三:
はい。

相談者:
じゃ、再度、もう一度、おかけ、し直しますと言われましたので、

加藤諦三:
はい。

相談者:
ま、わたしが、まあ、あの、一度了解したんですけど、もう一度、かけると、まつ毛が痛むと思って、

加藤諦三:
はい。

相談者:
お断りしたんですよ。

加藤諦三:
はい。

相談者:
でえ、その夜に、目頭が、赤く、腫れてまして、

加藤諦三:
はい。

相談者:
で、下まぶたが、半分くらい、赤く、真っ赤になったんですね。

加藤諦三:
はい、はい。

相談者:
そのお、目があ、仕上がりがおかしいということは、相手の方に、まつ毛やってもらったあくる日に、お電話したんですけども

加藤諦三:
はい。

相談者:
目が赤くなったことは、まだ伝えてなかったんです。

加藤諦三:
はい。

相談者:
で、まあ、おかしいなと思って病院に行って、アレルギーですか?、って聞いたら、いやあ、ま、違いますね、まつ毛、パーマかけられたから、パーマ液が入った可能性があります、ということでお薬もらって、ま、治ったんです。

加藤諦三:
はい。

相談者:
その間は、ま、目の方が心配だって、あまり、まつ毛の方には頭がいってなかったんですけども、

加藤諦三:
はい。

相談者:
目があ、治ってから、まだ、まつ毛は、あのお、もちろん、前と同じ状態で悪いんですけどお、

加藤諦三:
はい。

相談者:
お話、ときどき、メール、交換して、お話してたんですけど、

加藤諦三:
ん?、誰と?
そのまつ毛、

相談者:
あ、相手の方と。

加藤諦三:
あの、

相談者:
相手の方に、メールを打って、

加藤諦三:
はい。

相談者:
相手からもメールが来て、

加藤諦三:
はい。

相談者:
一応、あのお、様子を、相手にお話してたんですね。

加藤諦三:
はい、はい。

相談者:
でえ、そうしたら、なんか、違う薬を使ったらしくて、

加藤諦三:
うーん、はい。

相談者:
わたしのまつ毛に対して、強い薬を使って、だいたい5分のところを、15分という、3倍の時間を置いてかけたらしくて、

加藤諦三:
はい。

相談者:
それも無断でかけたんですよね。

加藤諦三:
はい。

相談者:
でえ、わたしは、ま、それで、大変、憤りを感じまして、

加藤諦三:
はい。

相談者:
で、まあ、色々、家族とか、友達とかに相談した結果、ま、慰謝料を請求したんです。

加藤諦三:
はい。
慰謝料、どのくらい請求したんですか?

相談者:
えー、わたし的には、まあ、アイメイクは全然出来ないもんですから。

加藤諦三:
はい。

相談者:
あのお、ま、10万円・・を請求したんですね。

加藤諦三:
はい、10万円、はい。

相談者:
はい。
それと、もう一つの方法は、そのお、もしも、その金額がご不満でしたら・・あの、市でやってる弁護士の無料相談会に行ってきますと。

加藤諦三:
はい。

相談者:
そちらあ・・どうなさいますか?っていうことをお尋ねしましたら、

加藤諦三:
はい。

相談者:
まあ、承諾しましたと。

加藤諦三:
はい。

相談者:
慰謝料の方を、むこうは選んだんですね。

加藤諦三:
はい。

相談者:
相手方が。

加藤諦三:
はい。

相談者:
でえ、まあ、あのお、相手に診断書が、渡してないもんですから、

加藤諦三:
はい。
診断書ってのは、病院の診断、

相談者:
病院の領収、

加藤諦三:
はい。

相談者:
病院の領収証をコピーして、送ったんですね。

加藤諦三:
はい。

相談者:
で、まあ、それを受け取ったっていうメールが入って、まあ、わたしは、そこで完了して、まあ、そのお、月に、えー、慰謝料が入るかなと、思って待ってるんですけども、一向に、連絡がないんですよね。

加藤諦三:
そのお、慰謝料の中に、この病院の領収・・病院で払ったお金も含めて、全部含めて10万という意味ですか?

相談者:
えーと、それがですね、

加藤諦三:
慰謝料は、慰謝料ですが、病院は、また別?

相談者:
商品券が5千円送られてきまして、

加藤諦三:
5千円?

相談者:
商品券が突然送られてきたんですよ、うち。

加藤諦三:
はい、はい。

相談者:
で、わたしが、これはなんだろう?ってことで、まったく理解ができなくて、

加藤諦三:
はい。

相談者:
申しわけありませんでした、って書いてあるだけだったもんですから、

加藤諦三:
はい。

相談者:
メールで、お尋ねしたところ、

加藤諦三:
うん。

相談者:
ま、あのお、まつ毛代の返金です、っていうメールが来たもんですからあ、

加藤諦三:
はい。
まつ毛の、その、パーマかけた・・のが5千円だったの?

相談者:
いえ、まつ毛は2千円です。

加藤諦三:
あ、2千円だったの。
はい。

相談者:
はい。
で、病院代が約、ま、2千5百円くらいですかね。

加藤諦三:
はい。

相談者:
じゃあ、あの、まあ、慰謝料頂く代わりに、そのお、あの、治療費と、まつげパーマ代金として、ま、多少、その商品券を頂きますということで、お返事したんですよ。

加藤諦三:
はい。

相談者:
ま、分かりましたっていうことで、えー、わたしは、ま、その、月に、振込みが入るかなと思って、口座も、全部教えたんですけど、

加藤諦三:
はい。

相談者:
振込がないんですよ。

加藤諦三:
うーん。

相談者:
でえ、まあ、一度だけ、請求しました。
まだ振込がないんですけど、もう一度、再度、口座番号をお教えしますということで、メールを打ったんですけど、

加藤諦三:
はい。

相談者:
ま、その月の30日から、お仕事がお休みですから、

加藤諦三:
はい。

相談者:
ご了承願います、という返事だけで、

加藤諦三:
はい。

相談者:
いつ振り込むという・・お返事は頂いてないんですよ。

加藤諦三:
うーん。

相談者:
で、わたし、

加藤諦三:
あなたの方も、いつまで振り込んでくれっていうのは言ってないわけですね?

相談者:
一応その、ま、あの、年内に振り込んでください、っていうことは言いました。

加藤諦三:
ああ、そうですか。
はい。

相談者:
はい。
でえ、だけど、その、年内に振り込んでください、って言ったときに、30日からお休みですので、ご了承くださいっていうだけで、

加藤諦三:
はい。

相談者:
いついつ、お支払いしますというお返事は頂いてません。

加藤諦三:
うーん。

相談者:
で、わたしは、このまま、待ってていいのかあ、それとも、・・どうしようかと思って、自分の気持ちの方が、

加藤諦三:
なるほどね。

相談者:
モヤモヤしちゃって。

加藤諦三:
ただジッと待ってる・・だけだと、ほんとに振り込んで、もらえるんだか、どうだか分からなくて不安だ、ということでしょ?

相談者:
ええ、もう、今は、その、お金よりか、なんか、

加藤諦三:
怒り?

相談者:
あのお、そう、憤りがありますね、やっぱり。
で、自分の気持ちを抑えるには、やはり、ま、慰謝料・・しかないって思うんですよ。
それで納得するしか方法がないって自分で思うもんですから。

加藤諦三:
ふうん。
はい、分かりました。

(回答者に交代)

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