大学生の娘が不登校。母親の心の葛藤と家族の構造
テレフォン人生相談
2015年5月29日 金曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 女52歳 夫53歳 長男22歳 長女19歳
今日の一言:
自分の心の葛藤に解決するよりも、人を巻き込む方が遥かに簡単です。
(年齢、家族構成のやり取りは省略)
加藤諦三:
で、今、4人で暮らしてんですか?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
はい、分りました。
で、どんな、相談ですか?
相談者:
はい、あの、19歳の長女のことなんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
はい。
今、大学1年生です。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい。
えー、中学時代にい、
加藤諦三:
はい
相談者:
不登校な時期もありましてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
ちょっと精神的に不安定な、ところが、ある子なんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
その後お、あのお、高校、行きました。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、高校は、第一志望は、ダメだったのでえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、本人の希望の、私立高校に行きました。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい。
えー、で、今の大学も、
加藤諦三:
はい
相談者:
受験前に、あの、やる気を失くしてしまってえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、結局、あまり行きたくなかったという、ただ、でも唯一受かった学校に行ったんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
今になって、やっぱり、希望の学校じゃないから、行きたくない、っていうことでえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
今、今週からは、あの、学校に、もう、行かないから、って言ってえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
部屋にこう、引きこもってるような、
加藤諦三:
ああ、そうですか。
相談者:
そんな感じになってます。
加藤諦三:
で、中学校のとき、不登校だって言いましたけれどもお、
相談者:
はい
加藤諦三:
どのぐらいの期間だったんですかあ?
相談者:
五月雨登校やってましてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
行ったり、行かなかったり・・
で、
加藤諦三:
ああ
相談者:
1年生の、秋ぐらいからあ、
加藤諦三:
はい
相談者:
2年生の、2学期の終わりぐらいまで、そういうような、こう、行ったり、行かなかったりを、続けてました。
加藤諦三:
んん・・
この子はなんで荒れたんだろう?っていうような、感じってのは、伝わるものがありました?
相談者:
やはり、こう、わたし、が、
加藤諦三:
うん
相談者:
干渉が強かった、ところがあって、
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
友だち関係なんかでも、あんまり、ああいう子と付きあわない方がいいなって、いうような、のを、思ったりするとお、
加藤諦三:
ええ
相談者:
あの、こういうのやってみたら?、あの、離そうとして、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの子たちと、あんまり一緒にならないようにい、
加藤諦三:
はい
相談者:
こういうことやったらどうだ?、とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
そういうようなこと、やはり、よく言う、ところがあったので、
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
そういうのが、全部、こう、見透かしてえ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ていうところは、あると思います。
加藤諦三:
それで、その、こういう子と付き合っちゃいけないわよ、って言うと、あなたの言うことを聞いてたわけですよね?、最初はね?
相談者:
ええ。
ただ、それから、やっぱ、黙って?
加藤諦三:
はい
相談者:
内緒で、あの、その子たちと、一緒に行動したりして、あの、女子のグループだったんですけれども、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、内緒で、あのお、遠くの、ショッピングセンターみたいなところまでね、
加藤諦三:
うん
相談者:
行くようなことが、小学校のときに、ありました。
加藤諦三:
で、お父さんと、あなたとの関係はどお・・だったんですか?
つまり、お嬢さんからすると、
相談者:
ええ
加藤諦三:
母親と、父親との関係っていうのが、良かったのか?
それとも、なんか、喧嘩はしないけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
心の繋がりのある、あの、暖かい関係ではなかった、というふうに思ってるか・・
そこら辺の、お嬢さんから見て、お父さんとお母さん、どうだったのかなあ?
相談者:
えー、特に、ま、喧嘩するとか、そういうことはないけれどもお、
加藤諦三:
うん
相談者:
特にそんなに、暖かく、こう、思いやりを、持ち合ってるっていうわけではないような気がしますね。
加藤諦三:
ふうん・・
そいで、お兄さん、は、
相談者:
はい
加藤諦三:
との関係はどうだったんですか?
相談者:
あの、兄弟は、仲がいいです。
加藤諦三:
あ、兄弟仲良かった?
相談者:
はい
加藤諦三:
ふうん・・
相談者:
ただ、あのお、とても、こう、頑固で、真っ直ぐな性格なものですから、
加藤諦三:
はい
相談者:
妹が不登校になったようなときには、ま、わたしたちが、思ってたのと同じように、兄も、とても、こう、何やってんだ、っていうような、すごく、そういう、気持ち・・だったので、家庭内で、こう、3対1になってしまうような?、
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
かなり、こう、荒れ放題なことをやっていたことに関してえ・・
加藤諦三:
むしろ、あれじゃない?
3対1になってねえ、
相談者:
ええ
加藤諦三:
お嬢さんが、荒れているときの方が、
相談者:
ええ
加藤諦三:
お兄さんは、安定してたんじゃない?
心が。
相談者:
うーん・・
どうだったか・・
加藤諦三:
んん・・
なんか・・お嬢さんが、いい子のときよりもね、
相談者:
ええ
加藤諦三:
なんか、そうやって荒れて、お父さんとお母さん・・に怒られるっていうか、問題児になったと。
相談者:
ええ
加藤諦三:
いう、ときの方が、心理的に、お兄さんは、安定してたってことないのかしらね?
相談者:
・・
加藤諦三:
3対1になったなんていうと、そこら辺のところがはっきりするような気がするんだけども。
相談者:
あー・・そうですか・・
加藤諦三:
ま、そうすると、お嬢さんからすると、ちょっと、そのお、家に、居場所が無いんだよね。
相談者:
どうなんで・・
加藤諦三:
3対1になっちゃってる・・
相談者:
ええ、ええ
加藤諦三:
そうすると、さっき言った、女の子のグループが出来てたって言いましたね?
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの知らないとこで。
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた、それを、どういうふうに、思ってた?
相談者:
いや、出来ればあんまり、あの、深入りして欲しくないなっていう、
加藤諦三:
うん
相談者:
ふうに思ってました。
加藤諦三:
おそらく、この女の子のグループで初めてお嬢さん、自分の居場所があったんじゃないのかな?
相談者:
うーん・・
なんか、すごくね。
加藤諦三:
うん
相談者:
そのグループの、お母さんたちっていうのは、
加藤諦三:
うん
相談者:
こう、わたしと全然タイプが違っていて、
加藤諦三:
うん
相談者:
割と、こう、子どもたちを、こう、大きく、包むというか、
加藤諦三:
うん
相談者:
すごく、そのお、気取った感じじゃない、
加藤諦三:
ううん・・
相談者:
とても、こう、ざっくばらんな、
加藤諦三:
うん
相談者:
人たちだったんですね。
加藤諦三:
うん
相談者:
ただ、わたしも、ちょっとそのお母さんたちが、苦手で。
でも子どもは、
加藤諦三:
あ、このお母さんたちが苦手だということね?
相談者:
苦手、はい。
加藤諦三:
はい
相談者:
ただ、子どもは、そういうお母さん・・が、好きだったみたいです。
加藤諦三:
でしょうね。
相談者:
ただ友だちのお母さん、なんだけど、
加藤諦三:
うん。
それを、あなたからすると面白くないって・・焼き餅焼くって言ったら可笑しいんだけども、
相談者:
うーん・・
加藤諦三:
娘がそういうお母さんのことを好きになっているっていうこと自体が、
相談者:
ええ
加藤諦三:
あなたにとっては、面白くなかったんだよえねえ。
相談者:
それも、あったと思います。
加藤諦三:
そうすると、どうしても、お母さんと、お嬢さんとは、心理的には、対立してくるよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
ふうん・・
でまあ、今のようになってしまってえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
で、これから、どうしたらいか?っていうことですね?
相談者:
ええ、そうです。
加藤諦三:
はい、分りました。
(回答者に交代)