（再びパーソナリティ）

今井通子：
うん・・よろしいですかあ？

相談者：
はい、じゃ、そちらの、方へ、少し、

今井通子：高橋龍太郎：
うん

相談者：
勉強して、

高橋龍太郎：
うん

今井通子：
そうですね。

高橋龍太郎：
うん

相談者：
やってみようかなと。

高橋龍太郎：
なんか、声がさ、

相談者：
はい

高橋龍太郎：
もう少し、なんか、強い調子で、頑張るぞって（笑）聞こえてこないんだけど、なんか、もちょっと、線が細そうな感じだから、

相談者：
はい

高橋龍太郎：
そういう感じでお話してると、

相談者：
はい

高橋龍太郎：
面接も受かりにくいと思うよ。
もうちょっと、

相談者：
ああ

高橋龍太郎：
あの、野太い声って言うと変だけど、

相談者：
分りました。

高橋龍太郎：
お腹の中から声を出す。

相談者：
気をつけます。

高橋龍太郎：
はい、そうしてごらんなさい。

相談者：
頑張って行ってきます。

高橋龍太郎：
はあい。

今井通子：
あのお、振られちゃった恋人ずうっと思っていると、一生、次の恋人出来ないみたいな状態になっちゃうから、

相談者：
はい

今井通子：
思いっきりい、今の、勤めたて会社は、あれは夢だったみたいな、（笑）

相談者：
そうですね。

今井通子：
忘れてください、まず。

相談者：
分りました。

今井通子：高橋龍太郎：
はい

今井通子：
じゃあ

相談者：
ありがとうございました。

今井通子：
はい、どうもお。

高橋龍太郎：
はい、頑張ってください。

相談者：
はい、失礼します。

今井通子：高橋龍太郎：
はい

今井通子：
失礼しまあす。

相談者：
はあい

（内容ここまで）

前の会社が自己都合退職であれば、失業給付が途絶えるまであと一月。

もし、会社都合だとすれば、あと４ヶ月。

まあ、だけど、同居だしね。

とは言っても、４０社近くから活躍を祈られれば(*)、さすがに途方に暮れるわな。

(*)活躍を祈られる：
就職氷河期に生まれた就活生の隠語。
「また活躍を祈られてしまった」
とか言う。
不採用通知の決まり文句である、
「貴方様の今後のご活躍をお祈り申し上げます。」
を皮肉ったもの。

 

 

「仕事が決まらない」

んん・・納得
（笑）

この人にマネジメントを期待する会社はないだろうけど、
それでも、いくら黙々と何かをこなす仕事であっても、コミュニケーションが要らない仕事なんてないんでね。

どこが悪いのかって具体的な指摘も難しいけど、少しやり取りすれば、採用しちゃいかんフラグが立つでしょ。

すぐパニックになるっていうか、沸点の低さは随所で見られたし。

圧迫質問なんてされた日にゃイチコロだわな。

 

職業訓練校、もったいないねえ。

だって、これ、失業者ならタダ。
しかも、受講期間は失業給付に加算がある。
交通費も出る。
宿泊費も補助される。

相談者、職業訓練か？、それとも就職活動か？
みたいな選択しようとしてんだけど、別に訓練期間中に求職活動しちゃいかんということもない。

面接で、訓練期間を伝えればいいんだし。

例えば、ビル管理、マンション管理なんていうコースなんか、いいんじゃないか？

相談者の年齢だと、まだ最若手だし、日本人にアドバンテージのある技能職だ。

 

しかし、まだまだ、ブラック製造業って多いんだな。

「そこもやっぱり、請負みたいな形になってた・・」

これ、たぶん、「作業員募集」　とかだろう。

実質は雇用契約。
つまり、勤務場所、出社時間も決まっているし、直接の指示命令も受ける。

ところが、形式は請負、あるい業務委託契約。

明らかに労働法違反だ。

請負契約であれば、相談者の社会的立場は１個人事業主に過ぎない。
解雇規制もかからない。

残業代なんて無いし、ミスによる修正は本人責任だ。
もちろん、賞与なんてのもないし、社会保険も持ち出しで自分で加入するしかない。

会社は労災すら未加入で済むから、怪我したときには何の補償もない。

一時、偽装請負が問題になったときは、実質的な派遣契約を形式上は請負契約にしたものだったが、実質的な雇用契約を請負契約に偽装するなんて、さらにタチが悪い。

さすがにこれは４７歳の相談者はヤバイと気付いて辞めたようだが。

そんなのまで、落ちた４０社に含める必要はない。
辛抱が足らないのではなく、正しい選択だからだ。

もっとも、

まともな会社は相手にしてくれなくて、相手してくれるのは、まともでない会社だけだというのがこの男の現実ではある。