9歳の息子の不登校。誇張した言葉は愛情飢餓
(回答者に交代)
大原敬子:
あのお、お母さまのお話を聞いていますと、
相談者:
はい
大原敬子:
ほんとに、あの、しっかりしてますよね、お母さまね。
すごくよく分ります。
相談者:
はい・・
大原敬子:
で、まず、お母さまがなさって、あ、いいことなさってるな、って思ったのは、
相談者:
はい
大原敬子:
学校の先生に、色々なことをメモで渡している。
相談者:
はい
大原敬子:
これ、とても大事なことなんですけども、
相談者:
はい
大原敬子:
先生の手紙には、要点といって、色があるんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
先生が、それを見て理解できることが大事なんです。
相談者:
はい
大原敬子:
例えば、
相談者:
はい
大原敬子:
曜日の色ってあるんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
こどもにとっては、
相談者:
はい
大原敬子:
あのお、いじめでもなんでも、感情的に休みたい日ってあるんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
例えば月曜日とか。
相談者:
はい
大原敬子:
で、そのお子さんの場合に、
相談者:
はい
大原敬子:
何曜日に必ず、休みたいとか、そうではなくって、それはまちまちだとか。
相談者:
はい・・
大原敬子:
それはどちらですか?
相談者:
まず、月曜日が、つらい・・みたいです。
大原敬子:
そうですよね。
相談者:
はい
大原敬子:
月曜日に辛いってことは、日曜日に楽しかったこと。
相談者:
はい
大原敬子:
あるいは、自分がほんとに、自然に遊んでいたこと。
相談者:
はい
大原敬子:
逆に、今度はですね、
相談者:
はい
大原敬子:
大人がこちらに目を振り向いてくれないとき。
相談者:
はい
大原敬子:
月曜日ってのはね、
相談者:
はい
大原敬子:
お子さんにとっては、学校に行きたくない日なんですね。
相談者:
はい・・
大原敬子:
そうしますと、まず先生には、どうしても月曜日には、学校を行きたがりません、事実だけです。
相談者:
はい
大原敬子:
次はですね、
相談者:
はい
大原敬子:
あの、辛いって言う子は、死にたいって言う子はね、
相談者:
はい
大原敬子:
夜ぐっすり、寝てないことがあるんですね。
相談者:
あ、はい、起きます。
大原敬子:
あ、そうですか、やはり。
相談者:
はい
大原敬子:
このお子さん、夜ぐっすり寝ていませんよ。
相談者:
はい
大原敬子:
で、そのときにお母さんは側に居ますか?
相談者:
あ、はい、あの、基本的に隣で寝るようにしてるのでえ、
大原敬子:
そうですか。
相談者:
はい
大原敬子:
そのときにですね、寝返り打ったときに、
相談者:
はい
大原敬子:
お子さんが、しがみ付いて、来るときってありますか?
相談者:
あー、元々よくあります。
大原敬子:
そういうお子さんていうのは、夜、すごく怖い夢を見てるんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
そのときは抱いてあげますよね。
相談者:
はい
大原敬子:
黙って。
相談者:
はい
大原敬子:
で、翌日、学校に行きたくない、って言ったときには、
相談者:
はい
大原敬子:
昼間ですね、
相談者:
はい
大原敬子:
怖い夢ってどんな夢?って言ってね、
相談者:
はい
大原敬子:
お母さんが大きな絵を描いてあげるんです。
相談者:
・・
大原敬子:
色はですね、
相談者:
はい
大原敬子:
ピンクと、黄色と、
相談者:
はい
大原敬子:
黒は使わないで欲しいんですね。
相談者:
はい、ピンクと黄色。
大原敬子:
(ピンクと)黄色だけです。
相談者:
はい
大原敬子:
そうしますとね、子どもの方から、
相談者:
はい
大原敬子:
黒か紫を使うはずなんです。
相談者:
はい
大原敬子:
そのときには、ああ、これは抑圧なんだな、って。
相談者:
はい
大原敬子:
無理をしてるんだなってことが、見えるはずなんです。
相談者:
はい
大原敬子:
ま、これが全部が当たってるかどうか分りませんけれども、
相談者:
はい
大原敬子:
一応お母さんに見ていただけますか?
相談者:
はい
大原敬子:
次ですね。
相談者:
はい
大原敬子:
筆圧なんです。
相談者:
ひつあつ?
はい
大原敬子:
鉛筆の。
相談者:
はい
大原敬子:
どうですか?
相談者:
あの、力強い・・と、思います・・
大原敬子:
筆圧が強いお子さんってことは、
相談者:
はい
大原敬子:
意思が強いんです、ものすごく。
相談者:
はい
大原敬子:
一生懸命行こうと思っても身体がついていかないんです。
相談者:
はい
大原敬子:
ですから、不登校ではないです。
相談者:
はい
大原敬子:
で、もう一つ、こういうお子さんが、
相談者:
はい
大原敬子:
一番辛いのは、今日学校休みたいな、って。
相談者:
はい
大原敬子:
言ったときに、お母さまが、
相談者:
はい
大原敬子:
そう、あなたを守るわ、っていう、僕を信じてくれる目があったならば、
相談者:
はい
大原敬子:
彼は立ち上がるんです。
相談者:
はい・・
大原敬子:
ところが、きっと、お母さん、
相談者:
はい
大原敬子:
あ、この目、不安な目をしてるな、
相談者:
あー
大原敬子:
僕が、
相談者:
はい
大原敬子:
ズル休みと思ってるだろうな。
相談者:
はい
大原敬子:
僕は行こうと思ってるけども、
相談者:
はい
大原敬子:
行けない。
相談者:
はい
大原敬子:
例えば先ほど学校行きましたね。
相談者:
はい
大原敬子:
今日、体育があるよね?
相談者:
はい
大原敬子:
あれもあるよね?
相談者:
はい
大原敬子:
もう身体がすごくしんどい。
寝ていませんからね。
相談者:
はい
大原敬子:
そうすると、
相談者:
はい
大原敬子:
お母さあん、って戻って来る、
相談者:
はい
大原敬子:
このお子さんの気持ち、分りますでしょ?
相談者:
はい(泣)
大原敬子:
ねえ。
相談者:
はい
大原敬子:
そうしましたらね、先生とのコンタクトは必ず取っていただきたいんです。
相談者:
はい
大原敬子:
そして、
相談者:
はい
大原敬子:
お子さんが、休みたい、て言ったときには、
相談者:
はい
大原敬子:
必ず、抱いて欲しいんです。
相談者:
はい
大原敬子:
向かい合って。
相談者:
はい
大原敬子:
で、そ、頭を撫でながら。
相談者:
はい
大原敬子:
いっしょ、今日寝てなかったからね。
相談者:
はい
大原敬子:
身体が辛いのね。
相談者:
はい
相談者:
でも、その辛さをお母さんに分らないから。
相談者:
はい
大原敬子:
じゃ、お休みしようか。
相談者:
うん・・
大原敬子:
じゃ、今、
相談者:
はい
大原敬子:
先生に電話をするので、
相談者:
はい
大原敬子:
なんと言ったらいいの?ということを聞いて欲しいんです。
相談者:
あ、はい・・
大原敬子:
そうすと、子どもはですね。
相談者:
はい
大原敬子:
半分は、休みたい。
相談者:
はい
大原敬子:
でも、お母さんは信じてくれた。
相談者:
はい
大原敬子:
何と言って、先生にお休みということを言えばいいの?というふうに、僕に全権を委ねた。
相談者:
はい
大原敬子:
そのとき彼はですね、
相談者:
はい
大原敬子:
自分の言葉で言います。
相談者:
はい
大原敬子:
明日行くから、とかね。
相談者:
はい
大原敬子:
今日だけ休みたい。
相談者:
はい
大原敬子:
必ず言います。
そのときは、
相談者:
はい
大原敬子:
お母さんは、分った。
相談者:
はい
大原敬子:
じゃ、先生に、
相談者:
はい
大原敬子:
今日と明日、お風邪を引いてお休みしますね、と、お母さん、ウソを言って、
相談者:
はい
大原敬子:
あなたを守りますね、と言って欲しいんです。
相談者:
あー、はい
大原敬子:
どんなことがあっても、
相談者:
はい
大原敬子:
学校から途中で帰って来ても、
相談者:
はい
大原敬子:
このお母さんは、
相談者:
はい
大原敬子:
すべてを信じてくれる。
相談者:
はい
大原敬子:
そして、学校に行く僕を守ってくれる。
相談者:
はい
大原敬子:
という、誰かが守ってくれるという強さが、
相談者:
はい
大原敬子:
この子の、生きている意味がなくなる、わけではなくなって、
相談者:
はい
大原敬子:
お母さんのために生きようと思うんです。
相談者:
はい
大原敬子:
つまり、このお子さんが、言ってることは、
相談者:
はい
大原敬子:
愛する人がいなかったんです。
相談者:
あー
大原敬子:
僕が頑張っても頑張っても、
相談者:
はい
大原敬子:
僕の本当の心を分ってほしいっていう、ま、
相談者:
はい
大原敬子:
子どもはそんなこと言ってませんよ、お母さん大好きですから。
相談者:
はい
大原敬子:
でも、もっと奥に、
相談者:
はい
大原敬子:
あの目、お母さんの目が、
相談者:
はい
大原敬子:
寂しそうな目が、
相談者:
はい
大原敬子:
分ったという、
相談者:
はい
大原敬子:
信じる目に変わったときに、
相談者:
はい
大原敬子:
これが、
相談者:
はい
大原敬子:
僕のお母さんだって感じるんだと思うんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
お母さんには、優しいお母さん、もう誰が来ても、
相談者:
はい
大原敬子:
僕を絶対に守ってくれる、力強いお母さん。
相談者:
はい
大原敬子:
そういうことをお子さん求めてるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
ですから、今日は、もうお子さん、明日グズグズ言ったときには、
相談者:
はい
大原敬子:
あ、今日からだと思って、
相談者:
はい
大原敬子:
目を見て、
相談者:
はい
大原敬子:
この子を、生きてて欲しい。
相談者:
はい
大原敬子:
大好きだと思いながら、
相談者:
はい
大原敬子:
その子どもを、見たときに、
相談者:
はい
大原敬子:
お母さんの目は、
相談者:
はい
大原敬子:
輝いてると思いますよ。
相談者:
はい
大原敬子:
その目を、お子さんは、信じると思います。
相談者:
はい
大原敬子:
これから先、ちょっと加藤先生に伺ってみますね。
相談者:
はい
大原敬子:
先生いかがでしょう?
(再びパーソナリティ)