知らずに代表取締役にされた妻。会社の借金に責任はあるの?
(回答者に交代)
坂井眞:
えーとですね、
相談者:
はい
坂井眞:
ご相談にお答えするのに、前提の事実を確認させていただかないといけないですね、
相談者:
はい
坂井眞:
この話は。
相談者:
よろしくお願いします。
坂井眞:
と、まず、これ、業種はどんな業種・・でいらっしゃいますか?
相談者:
あの、製造なんですけど、
坂井眞:
はい
相談者:
えー、なんていうかしら・・今・・今、色んなことやっちゃって、全然分んないんですよね、わたし、全然行ったこともないし。
坂井眞:
そうすると、なんか、小売に出す製品を作ってるというよりも、原料かなんか作ってるんですか?
相談者:
いや、モノを作っ・・
坂井眞:
モノを作ってる。
相談者:
ええ
坂井眞:
それは、もう商品として、
相談者:
そうです。
坂井眞:
市場に出るものをつくってる?
相談者:
はい
坂井眞:
で、自分のとこのブランドで売ってるのかな?
相談者:
いえ、そうじゃなくて、あの、お得意さんが、近くにいたんですね。
坂井眞:
うん
お得意さんから、注文を受けて、お得意さんの、
相談者:
ええ
坂井眞:
商品を、
相談者:
ええ
坂井眞:
下請けで作ってる、
相談者:
そうですね、はい
坂井眞:
そんな業態ね。
相談者:
はい
坂井眞:
分りました。
それで、えーと、この会社は、元々は、あなたの旦那さま、が、ご主人が作ったんですか?
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
あ、そうなんですか。
相談者:
はい。
坂井眞:
誰か、他の・・友だちとか、後輩、先輩と一緒に会社作ったとか、そういうことではない?
相談者:
あ、じゃないんです。
坂井眞:
じゃ、仕事としては、ご主人がずうっとやっていてえ、
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
で、会社の、おー、ま、株式会社、として、設立したのは、10年前じゃなくて、もっと昔からですか?
相談者:
そうです。
坂井眞:
それ、どのくらい前か分ります?
相談者:
会社として・・40年・・
坂井眞:
40年くらいある?
相談者:
んん・・35年くらい・・
坂井眞:
35年間、
相談者:
ええ
坂井眞:
うん、だいたいそれ、だいたいでいいですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
で、その間も、仕事としては、あなたのご主人が経営していたっていうことになるんですか?
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
で、10年前に、えー、家族が入ったようですけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
役員に。
相談者:
はい
坂井眞:
それはどういうご事情でそうなったんですか?
相談者:
それが分んないんですねえ。
坂井眞:
と、あなたとして知ってるのは、ご主人が、今度、家族、あのお、あなたやお子さんに、取締役になってもらうよ、と言われただけ?
相談者:
いや、そういうふうに言われなかったからね、ちょっと分んなかったんですね。
坂井眞:
じゃ、10年前に、あなたが代表取締役になったことは、いつ知ったんですか?
相談者:
・・
つい最近なんです。
坂井眞:
つい最近知った?
相談者:
ええ
坂井眞:
ああ、じゃあ、あなたとしては、まさか会社の役員やってるとさえ思ってなかった?
相談者:
そうですねえ。
坂井眞:
で、つい最近って、どのくらい、何ヶ月くらい前ですか?
相談者:
んん・・ほんとに分ったのは、つい、ほんとの、うん・・と、でも1年位なるのかあ・・
坂井眞:
1年・・くらい。
相談者:
そうですねえ。
坂井眞:
うん、で、それは、
相談者:
で、名前だけっていうのは、あの、借りるってことは聞いたことあんですけどお、
坂井眞:
うん、それはいつ頃?
名前借りるっていうのは。
相談者:
んん・・名前は・・んん・・5年くらい、5年くらいなり・・ますかね・・
坂井眞:
分りました。
相談者:
ええ
坂井眞:
じゃ、5年くらい前に、
相談者:
ええ
坂井眞:
名前借りるって聞いたときには、
相談者:
はい
坂井眞:
あなただけじゃなくて、
相談者:
ええ
相談者:
えー、お嬢さんと、
相談者:
長男。
相談者:
息子さん?
相談者:
ええ
坂井眞:
も、入ってるよ、ってのは聞きました?
相談者:
ええ、あの、名前だけ借りるからってことは聞きました。
だけど、あの、そのときは、借金無かったものですからね、
坂井眞:
うん。
相談者:
あの、別に全然、深く、何も考えなかったんですね。
坂井眞:
普通は、中小企業の経営者が、会社の、事業資金を借りたときに、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、社長が、個人補償するってことは多いかもしれないけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、その奥さんや子どもまで連帯保証するってことは普通は無いんですよ。
相談者:
ああ、そうですか。
坂井眞:
うん。
あの、たとえ取締役になっていたとしたって、
相談者:
ああ
坂井眞:
そこまでされることはないし、
相談者:
あー
坂井眞:
いー、普通は、奥さんや子どもに連帯保証してもらっても、普通の金融間だったらね、
相談者:
はい
坂井眞:
あまり意味がないからね、そこまでやらないんだけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
問題は、その、金融屋さんと仰るから、
相談者:
はい
坂井眞:
金借りたときに、どういう書類作ってるのか、
相談者:
あー
坂井眞:
ちょっと、それ調べないと、はっきりしたこと言えないんですね。
相談者:
あー、そうですか。
坂井眞:
で、あなたとしては、あのお、その金融屋さんから会社の資金を借りるときに、ご主人に、いー、には何も言われてないんですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
後になって分かったんですよね?、借金する・・
相談者:
そうです。
まったく分から・・
坂井眞:
で、それは、いつ、いつ分ったん、でしたっけ?
相談者:
んん・・一ヶ月前ですね。
坂井眞:
一ヶ月?
相談者:
はい
坂井眞:
実は700万借金があるんだと。
相談者:
ええ
坂井眞:
そんとき、ご主人なんて言ってました?
相談者:
いや、返せるから大丈夫、そんな心配することないって言うんです。
坂井眞:
返せるんだ。
相談者:
ええ、って言うんですけど、土地があるんですけど、土地がね、まったく下がっちゃったもんですから、ちょっと、あんまり当てになんないですね、ま、
坂井眞:
うん、でも土地って、どこの土地、ご自宅?
相談者:
いえ、これ、じゃなくて、あの、他にあるんですけどね、
坂井眞:
あ、じゃ、別に工場とか、
相談者:
工場、ええ
坂井眞:
店?
相談者:
工場なんです。
坂井眞:
工場の、敷地?
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
それが誰の所有なの?ご主人?
相談者:
そうです。
坂井眞:
会社?
どっち・・
相談者:
会社、会社です。
坂井眞:
ふうん・・
そうすると、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、担保入れてるからといって、担保必ず取られるわけじゃなくて、
分りますかね?
相談者:
はい
坂井眞:
担保で入れてるっていうことは、
相談者:
はい
坂井眞:
約束どおり返せ、なかったたときに、
相談者:
はい
坂井眞:
担保として、
相談者:
はい
坂井眞:
担保権実行って言いますけど、
相談者:
はい
坂井眞:
担保として、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、返済に当てられちゃうんですね。
相談者:
はい
坂井眞:
土地なら土地売っちゃうとかね。
相談者:
はい
坂井眞:
だから返せるんだったら、
相談者:
はい
坂井眞:
別にそう、心配されることなくて、
相談者:
はい
坂井眞:
返せないときどうなるんだろう?って
相談者:
ええ
坂井眞:
言ったら、
相談者:
はい
坂井眞:
まず貸した方としては、担保・・で、まず回収を図りますと。
相談者:
はい
坂井眞:
で、それまでに、700万のままか、もっと返して500万になってるか分りませんよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、仮に200万返して500万になってるときに、
相談者:
はい
坂井眞:
今、300万ぐらいと仰ったから、
相談者:
はい
坂井眞:
じゃあ、担保で取り上げられた、不動産があったとして、
相談者:
はい
坂井眞:
それを返済に充てたら、残りは200万ってことになりますよね?
相談者:
あ、はい
坂井眞:
それを返さなきゃいけないということになるだけなので、
相談者:
はい
坂井眞:
あんまりその、おー、今700万全部、我々に来るんだろうか?ってことは、
相談者:
あ、
坂井眞:
心配し過ぎな感じがしてえ、
相談者:
ああ
坂井眞:
もちろん300万が減って行けば担保の価値は下がるけど、
相談者:
はい
坂井眞:
それにしたって、えー、担保の300万で返したら残るは400万ってことですよね?、今。
相談者:
あ、はい
坂井眞:
で、しかもそれがあなたたちにいくかどうか、話戻しますけど、
相談者:
はい
坂井眞:
あなたちに行くかどうかは、
相談者:
はい
坂井眞:
あなたたちが、
相談者:
はい
坂井眞:
連帯保証しますという、書類に、サインしたかどうかに掛かってるんですよ。
相談者:
してないです。
坂井眞:
で、そういうことがないんであれば、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、本来、原則は、あなたや息子さん、お嬢さんや息子さんには
相談者:
はい
坂井眞:
あー、借金を返すべき義務はないっていうことに、なると思います。
相談者:
ああ・・連帯保証人ってのは、なんか書くんですか?
坂井眞:
もちろん普通書きますね。
相談者:
あー、ないです。
坂井眞:
あのお、厳密なこと言えば、別に書かなきゃダメじゃ、とは、法律には書いてないんだけれども、
相談者:
あ、はい
坂井眞:
書かなければ、請求する方が、証明出来ないからね。
相談者:
ああ、はい
坂井眞:
だから普通書きます。
書類作ります。
相談者:
ああ
坂井眞:
で、それをやっていないので、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、やった記憶ないわけですよね?、あなたも。
相談者:
あ、はい、はい
坂井眞:
娘さんも。
相談者:
はい
坂井眞:
息子さんも。
相談者:
はい
坂井眞:
だったら、責任がないというのがまず第一のお答え。
相談者:
ああ
坂井眞:
ただ問題は、
相談者:
はい
坂井眞:
自分たちが取締役になることは、あの、ご主人から予告されて、えー、いて、で、会社の経営任せていて、
相談者:
はい
坂井眞:
もし、金融屋さんが、
相談者:
はい
坂井眞:
いやいや、あのお、ご主人の連帯保証だけでは、足りないと。
相談者:
あ、はい
坂井眞:
ま、お嬢さん、息子さん、までいくかどうか分んないけど、
相談者:
はい
坂井眞:
代表権を持っている、奥さんが
相談者:
はい
坂井眞:
いるんだったら、
相談者:
はい
坂井眞:
あー、奥さんも連帯保証してもらいたいと言ってえ、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、そういう書類を勝手に旦那さんが作っちゃってるっていうことだって、想像はできるから。
相談者:
ああ、そうですか。
坂井眞:
そういうことがないか、どうか。
相談者:
ああ・・
坂井眞:
で、勝手に作ったものは、責任、の、あるっていうことにはならないけれども、えー、名前を貸して代表者ですよ、っていうことを了解しているということになって、そのまま、旦那さんに、ご主人に、任せきっりに、
相談者:
はい
坂井眞:
してるとなると、
相談者:
はい
坂井眞:
取締役の責任として、
相談者:
はい
坂井眞:
それは任せちゃったことに、ならないか、みたいな、理屈も出てくるので、
相談者:
あー
坂井眞:
ま、多少、気持ち悪いという程度です。
相談者:
あー、そうですか。
坂井眞:
で、ちょっと色々話過ぎましたから、
相談者:
はい
坂井眞:
整理しますと、
相談者:
はい
坂井眞:
まずね、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、そんなに心配ならば、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、ご主人に700万の話、一ヶ月くらい前に聞いたんですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、えー、今日電話されたように、
相談者:
はい
坂井眞:
わたしや、
相談者:
はい
坂井眞:
娘や息子が、
相談者:
はい
坂井眞:
取締役になってるけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
わたしたち個人の
相談者:
はい
坂井眞:
なんか、書類を作ったりしてないでしょうね?と。
相談者:
個人のね、はい
坂井眞:
うん
連帯保証とかしてないでしょうね?と。
相談者:
あっ、あっ
坂井眞:
その前提で、えー、借主は会社ですか?と。
相談者:
はい
坂井眞:
で、えー、あなたは、つまりご主人は連帯保証してるんですか?と。
相談者:
あ、はい
坂井眞:
その辺りを確認した上で、ところで妻であるわたしや、
相談者:
はい
坂井眞:
娘や息子、長女、長男については、
相談者:
はい
坂井眞:
そういう書類はまさか無いでしょうね?ということを確認して、
相談者:
あー
坂井眞:
なければ安心できるわけですよ。
相談者:
あー、そうですか。
坂井眞:
うん
相談者:
わかりました。
坂井眞:
だからあのお、ま、ちょっと心配されるのは分るけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
その辺のどういう形で借りているのかっていうことを、
相談者:
はい
坂井眞:
おー、確認をすれば、
相談者:
はい
坂井眞:
すぐ、分ることなので、
相談者:
ああ・・
坂井眞:
是非、それを、ご主人に、心配だから教えてくれと言って、
相談者:
あ、そうですね。
坂井眞:
お願いしたら、どうでしょうかね?
相談者:
え、あ、分りました。
(再びパーソナリティ)