知らずに代表取締役にされた妻。会社の借金に責任はあるの?

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい

加藤諦三:
あのお、今、詳しくね、

相談者:
はい

加藤諦三:
坂井眞先生に、あの、説明していただきましたけども、

相談者:
はい

加藤諦三:
心配していないで、夫に正直に話してもらえば、

相談者:
ええ

加藤諦三:
あ、なんでもないことだっていうこと・・

相談者:
はい、そうですね。

加藤諦三:
ただ心配してると、

相談者:
はい

加藤諦三:
どんどん、どんどん、心配が大きくなってくる・・

相談者:
はい、そのとおりです。

加藤諦三:
だから、一ヶ月の間にね、

相談者:
はい

加藤諦三:
どんどん、どんどん、心配が大きくなっちゃてるわけでしょ?

相談者:
はい

加藤諦三:
ですから、とにかく、正直に、

相談者:
はい

加藤諦三:
今、坂井眞先生が仰ったようにね、

相談者:
はい

加藤諦三:
ま、一般的に、先生が仰ったように、一般的に中小企業の場合には、

相談者:
はい

加藤諦三:
個人も、
「あんた自身も、ちゃんと自分の財産で保証しろ」
っていう、ふうに会社じゃなくて、個人に、

相談者:
はい

加藤諦三:
連帯責任を、

相談者:
はい

加藤諦三:
取らせて貸すっていうことが多いわけですよ。

相談者:
ああ、そうですか。

加藤諦三:
ですから、

相談者:
はい

加藤諦三:
そうしてないかもしれないし、そうしてるかもしれない、色んなことが分からないわけですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
ですから、心配しないで、

相談者:
はい

加藤諦三:
とにかく、ご主人に、

相談者:
ええ

加藤諦三:
正直に話してもらって、

相談者:
はい

加藤諦三:
あ、なんでもないことだってなる可能性ってのも、多いわけですから。

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
ええ

相談者:
はい、分りました。

加藤諦三:
よろしいでしょうか?

相談者:
どうもありがとうございました。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
失礼いたします。

加藤諦三:
事実を知らないで、ただ心配していると、心配はどんどん、どんどん、膨らんでいきます。

(内容ここまで)

ちと、アドバイスがのん気過ぎないか?

この世間知らずの婆さんにまで気づかれてしまうほど、状況が悪化してるってことじゃないの?

その金融屋からの支払い督促が、もはや旦那のところで食い止められなくなってきたっていうかね。

 

だいたい、「金融屋」って一体何だよ。(笑)

ヤミとまではいかなくても、ノンバンクであることは想像に難くない。

仮に法定上限金利だとすると、15%。
元本700万で、なんと、年100万の利払いが必要になる。

総勢3人のジリ貧の零細下請け企業が100万以上の営業利益を生んでいるなんて到底思えん。

 

坂井眞弁護士は借金が700万より減っている可能性に言及するんだけど、逆だろ?

そもそも、こういうのは、少なめに打ち明けるもんだ。
実際は、もっとあると考えた方いい。

だいたい、利息を払ってなお、当期利益が出ないと元本は減らせない。
もし、それが可能な会社なら、信金や自治体の制度融資から借りることができる。
わざわざ高利の金融屋から借りるなんて、しないはずだ。

 

すでに会社の生殺与奪は金融屋の手の中にある。
貸し剥がして、会社を潰して差し押さえるか?
しばらくは生殺しのまま利払いを続けさせるか?

しかし、その利払いすら滞り始めたからこそ、婆さんに感ずかれたわけだよ。
こうなると、もう、流れは一気だ。

パートさんの受け入れ先に当たりをつけ、
緊急家族会議を開いて、自宅を始めとする財産の保全を考えるべきだ。

夫78歳、老い先短いくせに、諦めが悪い。

 

2006年に新しい会社法が施行されて、取締役が一人でも、資本金1円でも株式会社が設立できるようになった。

相談者の取締役就任が10年前だとすると、改正される前だから、取締役は最低3人必要。
だから、零細企業が法人成りする際に、家族の名前を借りたのは、これはこれでいい。

しかしだ、

妻に代表権を与える理由はどこにもない。

考えられることは一つ。
融資、つまり借金の保証人にする目的以外にはない。

夫に確認しろってアドバイスだったんけど、単に聞いただけじゃ、どうせ返事は、
「大丈夫、心配するな」

確認するのなら、借用書を見せてください、だ。

連帯保証人の欄に妻の名前が鎮座していよう。

 


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