（再びパーソナリティ）

ドリアン助川：
もしもし？

相談者：
はい

ドリアン助川：
あのお、もう一つ、あのお、伺いたいことがあるんですけども、

相談者：
はい

ドリアン助川：
このお、みんなで肩代わりした１千万の借金は、

相談者：
はい

ドリアン助川：
本人は、返してくれたんですか？

相談者：
いいえ

ドリアン助川：
そうですよね？

相談者：
いいえ、ええ

ドリアン助川：
ですから、この、方が、お子さんがまだ、その、大人になりきれてないってのは、そこだと思うんですよ。

相談者：
そうですねえ、はい

ドリアン助川：
これ、全額じゃないにしろ、

相談者：
はい

ドリアン助川：
みなさんに迷惑掛けたと、

相談者：
はい

ドリアン助川：
半分でも、自分の力で、返したっていうときが来たときにですね、

相談者：
はい

ドリアン助川：
初めて、あなた自由に自分の人生進んでいけるんだという言い方が出来ると思うんですね。

相談者：
ああ、はい

ドリアン助川：
この、大人になる儀式というのを経てないんじゃないでしょうか？

相談者：
ああ、そうですか、分りました

ドリアン助川：
ええ、それを皆さんで一度言った方がいいって思います。

相談者：
そうですか。

ドリアン助川：
そこで初めて、そのお、この方・・の道というのが、

マドモアゼル愛：
そう、そう

ドリアン助川：
目の前に、開けていくような気がするんです。

相談者：
あ、そうですか。

マドモアゼル愛：
だから、今の時点では、先生、あれだよね、

相談者：
分りました。

マドモアゼル愛：
仕事は辞めさせちゃダメだよね。（笑）やっぱりね、◆△%&■

ドリアン助川：
え、あのお、会社も、もう、勤めていただきたいし、

相談者：
はい

ドリアン助川：
土日は好きなことやって欲しいし、

相談者：
あ、はい

ドリアン助川：
そうして、半分でもいいから、

相談者：
はい

ドリアン助川：
あのお、みんなに返す。
それが出来たときに、初めてちゃんと話聞くよ、ということだと思うんです。

相談者：
ああ、分りました。

ドリアン助川：
ええ

相談者：
はい

ドリアン助川：
どうも

相談者：
はい、ありがとうございました。

ドリアン助川：
失礼します、はい

相談者：
すいません、おせわになりました。

（内容ここまで）

マドモアゼル愛が無責任に男の可能性をのたまうワケ

 

人の可能性なんて言い出すとキリがない。

「インターネット販売で何千万だの、何億だって儲けている人、いっぱいいるのよ」

愛さん、えらい、熱っぽく訴えてたけど、それってさ、

「宝くじで何千万だの、何億だって当たる人、いっぱいいるのよ」

これとどう違うの？

 

宝くじは運で、ネット販売は努力と才能。

こんな答えが返ってきそうだけど、それ答えになってないから。

確率論的に同じだと言ってるの。

 

いや、同じじゃないかもしれん。

この４４歳の息子の場合、努力と才能が成功要因だったら、運だけのときよりも、よっぽど、実現性は無い。

だって、かつて手を出した金儲けの手段がパチンコだよ。（笑）

 

で、現在進行形が、怪しげな講習にすでに１００万をつぎ込んだと。

フム・・

ヤミ金業者が多重債務者名簿を欲しがる理由がよく分る。

一度痛い目に遭った人の名簿なんて何の役にも立たないだろうに、と素人は思う。

けど、
世の中には、こういうふうに懲りない奴らがいるのさ。

こういう人間は、常に搾取される側に居続けることになる。

 

 

愛　「１００万を、なんとか、取り返すっていう気持ちになってもらって、」

いや、いや、いや、

ギャンブルで大負けする人のメンタルじゃん。

これ、経済学では、サンクコスト(*)と呼ばれるもので、意思決定を誤らせる要因なんだよ。

(*)サンクコスト：
埋没費用（まいぼつひよう）。
ある目的のために投下した資金や労力のうち、それが中止されても戻って来ない資金や労力のこと。
サンクコストに固執すると却って損したりする。

例えば、つまらない映画なのに、支払った映画代（サンクコスト）が惜しくて、映画を見続けたことによって、お金だけでなく、時間までも無駄にしてしまうようなこと。

 

サラリーマンといえども安穏でいられないってのは愛さんの言う通りかもしれん。

だけど、副業や資格取得に走るのは、たいていは本業でサエナイ奴なんだな。

自分を成長させるというよりも、自分探しを続ける永遠のピーターパン。
地道な努力は出来ないくせに、一発逆転を夢見る。

根底にあるのは、根拠無き万能感。
「俺はこんなもんじゃない」

自己評価と、現実の周囲の評価との差は半端ない。

それが故に、煽（おだ）てられると、その万能感にスイッチがはいる。

相手は金ズルとしか見ていないのにね。

 

これくらいのプロファイリングも出来ないで、無責任に成功の可能性を説くマドモアゼル愛は、もう、回答者を降りた方がいいと思う。

 

でもね、

無責任なアドバイスとなった理由は、もっと違うところにあったみたい。

 

マドモアゼル・愛 公式SHOPとやらを覗いてきた。

あっ・・

見てはいけないものを見てしまった感。

 

怪しげなユニークな商品の数々。

セミナーもその一つ。

なかなかのお値段だ。

 

＜第7期生 美容セミナ－＞
講師　　マドモアゼル・愛
土橋重隆医学博士

受講料　158,000円

【当セミナ－受講資格】
MIチュ－ナ－(*)をすでにお持ちの方が対象となります。

【チュ－ナ－美容セラピスト認定証と特典】
当セミナ－で知り得た情報や技術を用い、個々人でセミナ－を開催したり施術することが自由にできます。

(*)MIチュ－ナ－：
よう分らんけど、ピアノの調律なんかで使う音叉のようななもの。
これも、マドモアゼル・愛 公式SHOPで、１万数千円で売られている。

 

なるほどねえ。

回答が腰砕けになるわけだ。

ご本人も、さすがにマズイと思ったのか、
ドリアン氏のアドバイスに急に割り込んで来て、

愛　　「だから、今の時点では、先生、あれだよね？、仕事は辞めさせちゃダメだよね。（笑）やっぱりねえ（笑）」

何？その醜悪な笑い。