住宅ローン破綻。完済は95歳。あきらめずに足掻く親父
(回答者に交代)
大迫恵美子:
もしもし?
相談者:
あ、すいません
大迫恵美子:
はい、こんにちは
相談者:
えー、はい
大迫恵美子:
えーとですねえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのお、(笑)いい方法って、言われましてもですね、あのお、これね、売却すると、どのくらいの値段なんですか?
相談者:
千、5、6百万ぐらいだそうです。
大迫恵美子:
あ、そんなに下がっちゃってんですか。
相談者:
はい
大迫恵美子:
うーん、そうすると、オーバーローン(*)なんですねえ・・
(*)オーバーローン:
ローン残高が不動産の時価を上回っている状態。
売却してもローンが残る。
相談者:
そうなんです。
大迫恵美子:
あー、それね、なかなかね、いい方法って(笑)言われても困りましたねえ。
相談者:
(笑)そうなんです、だから、電話さしてもらったんです
大迫恵美子:
うーん・・要するにご長男の、おー、ま、ご長男が入った、新しい形の、ローン組もうと思っても、その、組む、額に対して、まあ、ま、2千5、6百万借りようと思っても、おー、1千500万ぐらいの値打ちしかなければ、当然、担保価値ないですよねえ。
相談者:
そおですね、はい、はい、はい、はい
大迫恵美子:
そういうことなんですねえ・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
そおれねえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、どうなんですかねえ・・
相談者:
まあ、しかたないからね、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
息子お、にい、同居、も一回戻ってもらってえ、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
今、あの、賃貸借りてる、住んでるからね、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
そちらを空けて、こちらに住めば、自分の家賃要らないからあ、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
わたしに少し援助してもらって、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
返済していこうかなとも、思うんですけど。
大迫恵美子:
ただね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、はっきり言って、これ、返しきるの大変でしょう。
相談者:
そうなの、もう・・先の先の話で、
大迫恵美子:
うーん・・
相談者:
どうなるのか分んないしい、まあ、ローン地獄みたいなもんですよね、今ね。
大迫恵美子:
うーん・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
えー、23年前ですよねえ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
まだあ、ねえ、バブルは、崩壊した、あー、ばっかりで、ここまで悪くなるとは、思・・ってはいない頃ですよねえ。
相談者:
そうですよねえ
大迫恵美子:
まあ、でも、あの頃は、もうすでに、バブルは終わってたわけだから、平成4年ぐらいでしょう?
相談者:
そうなんです。
大迫恵美子:
平成4年ぐらい、の、おー、3、4年、平成、3、4、5、ぐらいの、頃の、もの、としては、ちょっと、失敗した買い物じゃないですかね(笑)
相談者:
そうなんです。
そら、もう、はっきり言われました、はい。
大迫恵美子:
うーん、その当時はもう、すでにバブル終わってるわけだから、そのときにこんな値段で、
相談者:
そうです。
大迫恵美子:
買うべきものじゃなかったってことですね?
相談者:
そうです、そうです、
大迫恵美子:
うーん
相談者:
そら、もう、あのお、はっきり、言われましたね、今になってね。
大迫恵美子:
うーん
相談者:
バブルう、崩れっていうかね
大迫恵美子:
そうですねえ・・
ちょっと、(笑)どんないいアイデアでも、難しいんじゃないでしょうかねえ・・
相談者:
なるほどね
大迫恵美子:
要するに
相談者:
はい
大迫恵美子:
頑張ってね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、維持すべきものじゃないもの・・に、なっちゃてるわけでしょう?
相談者:
まあ、そういうことですよね、それだけの・・
大迫恵美子:
うん
相談者:
うん、その辺の相談もあったんですよね。
大迫恵美子:
うーん
相談者:
考え方をね、切り替えなくちゃいけないかなと思って・・
大迫恵美子:
うーん
ま、だいたいね、これ、95歳まで、ね、ローンを、延ばすっていうことも無茶な話で、
相談者:
そう、そう、そう、そ、そうですよね。
大迫恵美子:
ま、もちろん、あの、生命保険に入(い)れられてるんでしょうね?
(*) 団体信用生命保険:
いわゆる団信。
住宅ローンの契約者が死亡した場合に残高が保険から支払われ、住宅はそのまま遺産となる。
相談者:
ええ、そうですね
大迫恵美子:
ええ
あのお、まあ、あんまり、言いづらいですけどお、(笑)
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、弁護士の感覚で、これ、破産しなければいけないんじゃないですかね・・
相談者:
はい?
大迫恵美子:
破産しなくちゃいけないんじゃないですかね。
相談者:
はあー、やっぱね。
大迫恵美子:
ええ
相談者:
はい、はい、ええ
大迫恵美子:
ま、この住宅ローンは、払えるんだけどね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、他にい、借金があるんですっていうタイプの方。
相談者:
はい
大迫恵美子:
こういう方のためにはね、あのお、住宅ローンだけ、払って、残りの、その、それ以外の借金については、大幅に元本カットするっていうね、
相談者:
ああ、なんか、ありますよね。
大迫恵美子:
個人再生っていう、制度があるんですけどお、
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
あのお、あなたの場合、これ、住宅ローンそのものが、問題なので、
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
うん、だから、個人再生の手続きでは全然救われない話なんですよね。
相談者:
はい、◆△%&■◎
大迫恵美子:
そうすると、もお、払いきれないっていうことですからあ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、要するにね、払わずにいると、抵当権の実行されてしまいますからあ、
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
ええ
そうすると、競売に掛けられて、千五百万しか値打ちがないんだとすると、ま、一千万ぐらいでしか、たぶん売れなくなっちゃうので、
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
競売なっちゃうとね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そうすると、おー、一千万以上の借金が残っちゃうのでえ、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
家はないけど、借金だけあるっていう状況になりますからねえ。
相談者:
はい、はい、はい
大迫恵美子:
そうすると、そんなもの、一生懸命払っていくっていうことも、なかなか苦しいしい、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
まあ、ね、ご年齢とともに、自営の方が、
相談者:
いや、もう、だんだん、下火になりますよね。
大迫恵美子:
なりますよねえ
相談者:
ええ
大迫恵美子:
そうすると、到底払えないという、感じになってきてえ、
相談者:
そう、そう、そう、
大迫恵美子:
それは、まあ、破産するしかないということになりますよねえ・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ、当時はあんな時代でしたからねえ、まあ、
相談者:
そうなんですねえ
大迫恵美子:
またあ、あのお、あのように、盛り返すのかなあと思ってた、方も、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
結構いましたのでえ、
相談者:
うん
大迫恵美子:
まだまだ、こんな20年も、30年もねえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
不況になると思ってなかったのでえ、
相談者:
そうですね
大迫恵美子:
うーん・・
相談者:
あの、息子お、こちらへ呼んでですね、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
こちらで一緒に生活をして、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
そいでえ、助け合っていくって方法は無理でしょうかね?
大迫恵美子:
いや、それはね、息子さんがそう言ってくれればいいですよ。
相談者:
ええ、まあ、まあ、承諾してくれそうなんですけどお、
大迫恵美子:
ああ・・
いや、まあ、それがね、あの、要するに、入りが多くなれば、ま、出はもうだいたい決まってるわけですからあ、
相談者:
そうですね
大迫恵美子:
入りをどっから作るかですよお。
だから息子さんが一緒に住んで、息子さんがお金を出してくれるって言うのであればね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
それもまた、入りが増えることだからあ、
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
いいんですよ。
ただあ、いいんですけどお、ま、間取りとか、色んな関係もあるんですけどお、あのお、息子さんが、じゃあ、結婚しようかな、と思ったら・・どうなっちゃうんですか?
相談者:
もう、ちょっと狭いですね。
かもしれないね。
大迫恵美子:
うん、狭いっていうだけじゃなくて、お嫁さんがね、
相談者:
ああ
大迫恵美子:
お父さんと一緒に住むって言ってくれるかってこともあるでしょ。
相談者:
そう、そう、そう、そうですよね
大迫恵美子:
うん
相談者:
そりゃあ、必ずしもね
大迫恵美子:
うん、そういう意味では、それも、あんまり、安定的ではないですよね。
相談者:
あー、そうですね。
大迫恵美子:
うーん
相談者:
かわいそうですよね。
大迫恵美子:
いや、それはそうですよ、だから、息子さんが喜んでね、あのお、それで、そこで住んでえ、
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、まあ、後々、場合によっては、その、お父さんが家を明け渡してね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そこに息子夫婦が、住んで使っていくよっていう、ような、いい方向に色々考えられるような、可能性の高い、計画だったらいいんですけどお、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
結局、その、ローンを払うためにい、息子さんが犠牲になってえ、あなたがローン、ローン、ローンでいくの、今度は、息子さんがローン、ローン、ローンでいくっていうね、
相談者:
そうです、そう・・
大迫恵美子:
そういうことにするのは、間違った選択だという気がしますねえ。
相談者:
うーん、それは、もう、気の毒だと思います、はい
大迫恵美子:
いやあ、ちょっとね、あのお、いずれにしろ、その息子さんにご協力いただくんであればね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
息子さんに、きちんとその計画・・を、あの、一緒に練ってもらってえ、
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
むしろ、息子さん・・に、お任せするっていうかね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、息子さんが主になって、計画を立てるというようなことで、色々考えて、
相談者:
うん、うん
大迫恵美子:
えー、それで、あのお、きちんとした、返済計画立ててください。
相談者:
そうですね
大迫恵美子:
うん
で、その上で、やってもだめかもしれないのでね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
だめなときに、取り返しがつかないような、無理なようなことをしてしまうと、あのお、例えば、もう、今年は乗り切った、来年は乗り切った、さ来年は乗り切ったかもしれないけど、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
なんといっても、20年ですから。
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
ええ
相談者:
はい
大迫恵美子:
ちょっと、それは甘いことでは出来ないと思いますよ。
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
はい
相談者:
はい
(再びパーソナリティ)
年金の月額計算の部分、一見、「今井先生が勘違いなさっている」と聞こえてしまいますね。
しかしよく考えたら「収録がカットされている部分に離婚した妻への年金分割の話が含まれているのでは?」とみるのが妥当かと思いました。
この放送で、主眼は「相談者の収入<支出」の外野診断ではなく、相談者が「望みを叶えるには万策尽きている」ことを受け入れて新たな生活をはじめられることである、という編集方針を感じました。
あちさん、
ご指摘感謝。
なるほど。
それなら、すでにローン破綻してるということと辻褄もあいますからね。
今井さん、ごめん