SNSの知り合いに金を貸してしまった男が最後にした間抜けな質問
(回答者に交代)
坂井眞:
よろしくお願いします。
相談者:
お願いします。
坂井眞:
えー、この人達に、返す、つもりは、元々あるのかどうか?
まあ、正確に詐欺かどうか?っていうのは、最初から返すつもりがないのに、借りる振りをしてお金を、借りると、これ詐欺なんですね?
相談者:
はい
坂井眞:
えー、返すつもりがあるんだけど、返せなくなっちゃって返せないってのは、これ、詐欺ではないんですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
で、まあ、普通は1回ぐらいは返すんで、返すつもりがあるんだったら。
相談者:
はい
坂井眞:
で、途中で返せなくなるってのは、まあ、時々聞くことですよね?
相談者:
うん、はい
坂井眞:
で、あなたの場合はどうなのかな?と。
で、どうもお聞きをすると、借りる時は、なんかいろいろ言って借りるんだけど、
相談者:
はい
坂井眞:
結局う、1万円どころか、千円も2人共返してないじゃないですか?
相談者:
はい
坂井眞:
だからあ、あんまり本気で返そうと思ってる感じは受けないですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
人から大切なお金借りて、えー、有り難いと思って、え、返さなきゃいけないと思ってる人だったら、
相談者:
はい
坂井眞:
まあ少なくとも、最初は少しは返そうとするじゃないですか?
相談者:
はい
坂井眞:
でそれが、あなたの場合の、この、相手2人は、借りてるのに、どっちも1円も返してないっていうことですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、「返してくれ」ってえ、い、言うと、そのうち連絡しなくなっちゃう、ということだから、
相談者:
はい
坂井眞:
お金借りたのに、「返さなきゃいけない」、と思わない、ような人なのかもしれないよね。
相談者:
ああ
坂井眞:
少なくとも、行動はそうなってますよね?
相談者:
そうですね。
坂井眞:
ん、事情は分からないけれども。
相談者:
はい
坂井眞:
で、この2人は会ったっていうことなんですが、会う時は、「どっかで会おう」って言って、
相談者:
いや・・
坂井眞:
会う場所決めて、会ったの?
相談者:
いや、あのお、そのお、女の人は、
坂井眞:
はい
相談者:
集合住宅に住んでましてえ、
坂井眞:
はい
相談者:
会う時は、あのお・・その集合住宅の入り口まで、
坂井眞:
ふ~ん
相談者:
こっちから、あの、迎えに行くっていう感じで、
坂井眞:
ふーん
相談者:
そしてえ、そのお、男の人の方は、
坂井眞:
はい
相談者:
あの・・その時1人暮らしをしてたん、でえ、
坂井眞:
はい
相談者:
こっちからあのお、そこまで遊びに行くっていう感じで。
坂井眞:
ああ・・
すると男の人は、今は1人暮らしじゃないんですか?
相談者:
いや、今はなんかあ、「実家に帰ったあ」、とか、
坂井眞:
じっ・・
相談者:
ずうっと前に、メールが来た、んですけ、けど、その、実家の電話番号は、電話したら繋がれてないんですよ。
坂井眞:
ふーん・・
実家は知らないんだ?
相談者:
は・・実家は、あの、借用書に、一応住所書いてもらったんですけど、
坂井眞:
うん
相談者:
それが、合ってるかどうかは、知らないです。
坂井眞:
あ、行ってみたりはしてないんだね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、女の人の方は、集合住宅まで迎えに行くっていうことは、住所は分かってるっていうこと?
相談者:
その集合住宅う、までの住所は分かってます。
坂井眞:
あ、ちょ、そん中の何号室かは分かんないって、こういうこと?
相談者:
はい
坂井眞:
あー、なるほどね。
まあほとんど、じ、住所としては、ほぼ分かってるような感じですね。
相談者:
はい
坂井眞:
それで、お金を貸して返ってこない時は、裁判所、に、行って、裁判の手続きを、取るわけですよ、普通は。
相談者:
はい
坂井眞:
だけどお、あのお、13万と25万円だと、これでも別に裁判所、簡易裁判所の管轄になりますけども、
相談者:
はい
坂井眞:
あなたが住んでいるところの、管轄の簡易裁判所で、できます裁判は。
相談者:
はい
坂井眞:
で、この金額だと、正式の裁判をしなくても、
相談者:
はい
坂井眞:
支払い督促っていう制度があるんですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
えー、簡易の裁判みたいなものかなあ。
相談者:
ん
坂井眞:
あー、簡易の、あのお、訴状みたいな、書面を作って、
相談者:
はい
坂井眞:
すごく簡単です。
うー、穴埋めみたいにしてもけるぐらいの簡単なものなんだけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
いついつお金を貸しました。
返してくれませんから、返してくださいっていうことが分かればいいんでね?
ただ、相手の住所が分からないといけないから、それが、あなたのこのケースの場合、問題なんだけれども。
相談者:
はい
坂井眞:
そういう手続きを、取るしかないだろうな、と思うんです。
相談者:
んー
坂井眞:
でえ、問題はその今、あなたの、連絡手段である、メールを、い・・女性の方とはメールは、メールでは繋がってるんだよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、男性の方は、住所も、ま、ひょっとしたら、実家として書いてある住所にいるかもしれない。
相談者:
はい
坂井眞:
で、これご自分でもできるので、
相談者:
はい
坂井眞:
で、あなたが住んでるところの、簡易裁判所へ行って、支払い督促ってのは一応ちょっと、勉強してもらって。
相談者:
はい
坂井眞:
で、「こういう制度があるって聞いたんだけど」と、言うと、それは、あのお、自分でできて、
相談者:
はい
坂井眞:
割とその、普通の訴訟よりは、相手が争わなければ簡単な制度なんで、裁判所に、い、出す印紙代、何千円かで済みますね。
自分でやればね。
相談者:
ああ、そうなんですか。
坂井眞:
印紙代と郵券代。
で、ただ、問題は、
相談者:
はい
坂井眞:
相手の住所が分からないと、
相談者:
はい
坂井眞:
手続き取りようがないわけですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
それを見つけないと、ちょっとその手続きもできないんでえ、まずそれをやんないといけないですね。
相談者:
はい
坂井眞:
あとやっぱり私、ちょっとこれは、ご相談と違う、余計な話ですけど、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、お金を貸す時のね、
相談者:
はい
坂井眞:
弁護士からすると、そういう貸し方しちゃうと、こういうことお、になる可能性が大きいから気を付けてね、ということは言っておきたい気がします。
相談者:
はい
坂井眞:
まあ今回、ご自分でそう思ってらっしゃるでしょう?
相談者:
はい
坂井眞:
SNSで知り合った人に、
相談者:
はい
坂井眞:
「じゃあ貸すよ」って言って貸して、
相談者:
はい
坂井眞:
1人は借用書もちゃんとなくて、1人はあるけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
返ってくる当てもちゃんと聞いてなくて、
相談者:
はい
坂井眞:
ちょっとそれは、まああの、二度とこういうことないように気を付けた方が良いと、
相談者:
ああ・・
坂井眞:
思います。
相談者:
あの、そして、もしい、
坂井眞:
はい
相談者:
こう、こういうことは、あの、ま、またお金を、どうしても貸さないといけないっていう時は、
坂井眞:
ええ
相談者:
どう、どう、書面をもらえばいいですかね?
坂井眞:
でも、どうしても貸さなきゃいけないっていうことは、あるかな?
相談者:
・・
坂井眞:
そこをね、よく考えてもらいたいの。
相談者:
ああ、はい
坂井眞:
うん、あなたあ、がすごくお金に余裕があって、
相談者:
はい
坂井眞:
このぐらいのお金返してもらわなくても大丈夫だって言うんだったら、そういう考え方でもいいけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
みんな一生懸命働いて稼いだお金だから、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、どうしても貸さなきゃいけないっていうのは、あの、ほんとに親しい友達だとか、身内の人だとかが、
相談者:
はい
坂井眞:
例えば大怪我しちゃって治療費今払わなきゃいけない、というような時ね?
例えばそういうことだったら分かるんだけど、
相談者:
はい
坂井眞:
あなたが代わりに払わなきゃいけない理由って、よおく考えると、ありますか?って、言いたいです、むしろ。
相談者:
ああ、はい
坂井眞:
そこのところ考えてほしいんですよ。
相談者:
ん~・・
坂井眞:
よくほら、昔から言われるんだけど、友達にはお金貸すなと。
もし貸すんだったら、あげるつもりで貸せっていうようなこと、聞いたことありません?
相談者:
ああ、あります。
坂井眞:
うん。
自分がその友達大事だと思うんだったら、そこで、申し訳ないけど、友達関係壊したくないから、
相談者:
うん
坂井眞:
お金は貸せないって言うのも、正しい選択だと、僕は思いますよ。
逆に、
相談者:
うん
坂井眞:
もう、こ、こいつ大事だから、俺に言ってくるんだったら、よっぽど困ってんだなと。
だったらもう、あげるつもりで、貸すことにしようっていうのは僕有りだと思うんだけど。
相談者:
ああー、はい
坂井眞:
そこのところ、あの、どうしても貸さなきゃいけない時、どうしたらいいですか?っていうのは、やっぱりあなたは、返してもらいたいと思ってるわけよ。
相談者:
うん
坂井眞:
ね?
で、返して、こ、もらわないとお、また、「何でだ!」って思うわけじゃないですか。
相談者:
はい
坂井眞:
で、そんなことを思うぐらいだったら・・貸さない方が良いし、
相談者:
うん
坂井眞:
それでも貸さなきゃいけない理由ってのは、そんなに沢山ないはずだって、私は思います。
相談者:
はい、分かりました。
ありがとうございます。
(再びドリアン氏)