男の子を心理的に成長させることに失敗する母親のモデル

(再び加藤氏)

加藤諦三:
もう、大原先生の、ことで、尽きてると思うんですけどね?

相談者:
はい

加藤諦三:
ちょっと具体的なこと、1、2(いちに)、申し上げると、先、も言いましたけど、トマトを盗んだ時でもなんでもね?

相談者:
はい

加藤諦三:
「どうしてそういうことするの?」って、

相談者:
はい

加藤諦三:
言ってますよねえ?

相談者:
はい

加藤諦三:
でえ、「何でこんなことするの?」っていうのは、多いんです。

相談者:
はい・・

加藤諦三:
これは止めた方が良いですね。

相談者:
はい・・(鼻をすする)

加藤諦三:
あのお、これ、ダン・カイリー(Dan Kiley)という人が、まあ、アメリカの心理学者なんですけども、

相談者:
はい

加藤諦三:
男の子を、

相談者:
はい

加藤諦三:
を、心理的に成長させることに、失敗したね?

相談者:
はい

加藤諦三:
母親の、よく言う、言葉を、こう、調べた人がいるんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
まあ、Why can’t you be so and so?シンドロームと。
つまり「何故、あなたは、」

相談者:
はい

加藤諦三:
「こう、なれないの?」っていう、これが多いんです。
例えば、

相談者:
はい

加藤諦三:
親戚のおじさんで、凄く立派な人や、いるとね?

相談者:
はい

加藤諦三:
「何であなたは、あのおじさんのようになれないの?」っていう。

相談者:
はい

加藤諦三:
だから、「何故こうし、できないの?」っていうのは、疑問のフリをして子供を責めてるんです。
だからこれはもう、アメリカ日本を問わず、洋の東西を問わずですねえ、

相談者:
はい・・はい

加藤諦三:
子供を成長させる、障害になることです。

相談者:
はい(涙)

加藤諦三:
だから、これはひとつ止めた方が良いということですねえ。

相談者:
はい、改めます(涙)

加藤諦三:
子供3人、こうして育てて、

相談者:
はい・・

加藤諦三:
十分頑張ってやってきてんですから、

相談者:
はい

加藤諦三:
未来を信じて。

相談者:
はい

加藤諦三:
必ずこの子たちは、もんぞましい、か、人に育つという風に信じてね、

相談者:
はい

加藤諦三:
「もう、子供信じられなくなった」なんて言わないで、

相談者:
は・・はい、二度と言いません。

加藤諦三:
ええ。
信じて、今言ったことを、やってみてください。

相談者:
はい、ありがとうございました。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
ありがとうございます。

加藤諦三:
「何故こんなことするの?」と、子供に言うのでなく、「何故?」と、自分に聞いてください。

(内容ここまで)

立派な父親(母親)の下で育った反社会的な人間
<加藤諦三>

ここで言う立派とは、父として、あるいは母としての立派さではない。

世間的な評価の立派さであり、親自身がそれを意識して、あるいは無意識でもそこが子育ての出発点。

加藤氏の言う ”正義に基づく子育て” だ。

立派な親にとって、子どもの万引きなんて絶対に許せる行為じゃないわけ。
その動機になんて目が向くわけがない。

相談者 「謝罪回りをして、」

息子がトラウマになるぐらいに後悔すれば、こうした対応も効果あるんだけど、息子の頭を押さえつけて謝らせたところで、「立派な親御さん」
と言われるだけだ。

現に息子は2回目を起こしているわけだよ。

大原敬子 「『お母さんにも(万引きを)教えて。一緒に(万引き)行くわ』って・・」
これ、いつぞやの子どもの万引き相談に対してだけど、今日の母親向きだったかも。

 

隣家のミニトマトを食べる。
給食に鉛筆の削りカスを入れる。

悪そう坊主には違いないけどさ。

相談者 「問題行動」

フム・・
2つとも、おそらく簡単に、バレちゃっているところがミソなんだけどね。

 

長男が家族のお菓子を食べたとかいう下りも。
こんなの笑い話に出来ないのか?、この母親は。

サザエ 「食べたでしょ!?」
カツオ  「知らないよ」

サザエは、分ってて聞いてるし、カツオの嘘には穴があるわけ。
磯野家にとっては日常のひとコマに過ぎない。
第一、フネはカツオのそんな行為を知ってか知らずか気にしていない。

もし長男くんが本当に悪童なら、食べた菓子袋を部屋に置きっぱなしになんかしないの。

口唇欲求:
こうしんよっきゅう

今日、大原さんが言ってたやつ。
元ネタはフロイトが主張する性的発達段階。

大原さんがよくアドバイスする、
「小さいおにぎりやパンのかけらを、3本の指で子どもの口に入れてあげる」
のはここから来ている。

赤ん坊が本能的に吸うように、口というのは最初の欲求の源なんだとか。
これが満たされることによって、信頼と楽観的パーソナリティが成長するらしい。
だいたい2歳ぐらいまで。

この時期に口からの刺激が不足したり、乳離れが早過ぎたりすると、不信感に満ちた攻撃的な人格が形成される可能性があるんだとか。

逆に乳離れが遅かったり、口からの刺激が過剰であった子どもは、爪を噛んだり、煙草への執着が強かったりするんだとか。

ほお、おもろ。

煙草はおしゃぶりってか。(笑)

 

 

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