儲けたいんじゃなく損したくないことに執着するアタシ48歳専業主婦
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
いい話伺いましたねえ?
相談者:
はあい
加藤諦三:
あのね?
相談者:
はい・・
加藤諦三:
20円でも50円でも100円でもね?
相談者:
はい
加藤諦三:
考えてみれば、そんなに今の自分の生活の、経済的なレベルからして重要なことでなくても、
相談者:
はい
加藤諦三:
ものすごく、囚われてしまう。
相談者:
はい
加藤諦三:
損するとね?
相談者:
はい
加藤諦三:
それはねえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
実はあなた、20円とか100円とか、千円に囚われてんじゃないんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
小さい頃に、
相談者:
はい
加藤諦三:
何か大切なものを失っているんです。
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
それが何だかは分からないんですけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
その喪失体験が、
相談者:
はい
加藤諦三:
50円の、
相談者:
はい
加藤諦三:
お釣りがこなかったというと、ことで刺激されてんです。
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
ですから、今日ずうっと自分のことを考えて、「ああ!こんな大切なものを失くしてる」っていうことを、気付けばね?
相談者:
はい
加藤諦三:
なくなります。
相談者:
1つだけあるん、ですけど・・
加藤諦三:
です、なんですか?
相談者:
えっと、愛犬が、亡くなってしまった・・
加藤諦三:
ああ・・
だけどまだ引きずってんじゃない?
相談者:
引き、あ、引きずってます、はい。
もう、ずっとずっと、引きずってます。
なんか、ああすればよかった、こうすればよかったって・・
加藤諦三:
そうですよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
その、愛犬を失った時の、いろんな悲しみや悔みですよね?
相談者:
ああー・・
加藤諦三:
「あの時何で怒ったんだろう?」とか。
相談者:
うん、それえー・・うう・・(号泣)
加藤諦三:
「あの時、『欲しい』って、『わん』って言った時に、あげればよかったのに」・・
相談者:
ううう・・(号泣)
加藤諦三:
様々なものがあるんですよ。
相談者:
はあい(泣)
加藤諦三:
で、それをずっと、堪えて生きてんです。
相談者:
はあ・・(泣)
加藤諦三:
今まで。
相談者:
はあい(泣)
そうですね、なんかね、「お金は、返ってくるけど、」
加藤諦三:
うん
相談者:
「愛犬は戻らない」って、思っちゃう、んです。
加藤諦三:
そうです。
相談者:
はい
加藤諦三:
でも愛犬はね?
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの心の中で生きていて、
相談者:
うう・・(号泣)
加藤諦三:
天からあなたに感謝してますよ。
相談者:
はあい・・(号泣)
加藤諦三:
「自分は良い、飼い主に飼われたなあ」と。
相談者:
うう・・(号泣)
加藤諦三:
あなたのことをね?
相談者:
はい(泣)
加藤諦三:
思ってます。
相談者:
はあい・・(泣)
いつも心の中にいるって・・思えば・・
加藤諦三:
うん
相談者:
いいんですか?
なんか、死を受け入れるっていうのは、どういうことか?自分でよく分からな、くて・・
加藤諦三:
それはね?
相談者:
はい・・
加藤諦三:
今あなた言ってんのは、お金は、働けばもう、儲けられるけれども、
相談者:
はあい
加藤諦三:
あなたが好きな愛犬はもう戻ってこない。
相談者:
はあい
加藤諦三:
これは、絶望です。
相談者:
絶望、はい。
加藤諦三:
この絶望を通ることでしか、
相談者:
はい
加藤諦三:
人間はよみ、がえらない(蘇らない)んです。
相談者:
絶望を経験し、して、
加藤諦三:
ぜつ、そうです。
相談者:
そこから、立ち上がるっていう、ことですか?
加藤諦三:
そういうこと。
ぜ・・
相談者:
で、立ち上がれれば、
加藤諦三:
うん
相談者:
もう気にならなくなるっていうこと?
加藤諦三:
そういうことです。
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
絶望を通過すること以外にはないんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
ですから、愛犬との生活を、
相談者:
はい
加藤諦三:
しっかりと胸の中に、刻んで、
相談者:
はい
加藤諦三:
それでそれを支えに、
相談者:
はい
加藤諦三:
生きていけば、
相談者:
はい
加藤諦三:
新しく蘇ります。
相談者:
はい
加藤諦三:
これも、対象喪失っていってね。
相談者:
対象喪失、はい
加藤諦三:
対象を失うってことね?
相談者:
はい
加藤諦三:
対象喪失の被害っていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
悲しむだけ悲しんだ後でなければ、蘇らないんですよ。
相談者:
ああ・・分かりました、はい。
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はい、ありがとうございます。
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
あ、ありがとうございましたあ。
加藤諦三:
理由もなく焦っている人は、小さい頃に大切なものを失っています。
(内容ここまで)
欲張りで嫉妬狂いの女に燃料を投下してしまった黄金コンビ
あーあ、燃料投下しちゃったねえ、ヒロシ&キー坊
じゃなくって、加藤&大原。
リスナー置いてきぼりだ。
大原 「あなたが自分らしく生きられてないから」
いくらなんでも話が飛び過ぎじゃないか?
そしたら、
大原 「あたし不安になる時ですねえ、いつも蒙古来襲の北条時宗を思い出すんですねえ」
ウッソこけー!
相談者と加藤先生との会話、一見、同調しているように見えて、実はかみ合っていないと思うんだな。
加藤先生が質問した小さい頃の喪失体験に対して、相談者がすぐに頭に浮かんだのがペットの件なんだけど、これって比較的最近の話じゃないの?
少なくとも大人になってからの話。
加藤先生の言うような小さい頃のトラウマではない。
だって、それって普通、意識深く押しやられているものだから、少しは考えてから答えてもらわんと。
もし、この女が電話してきた理由が嘘じゃなくて、苛まれているのなら、それはリスクを恐れているのでも、ワンちゃんが死んだからでもない。
中途半端で終わっちゃったけど、最初の加藤氏とのやり取りが本質に近づいていたと思う。
バスに乗り遅れたときの感情とか、割り勘の件とか。
つまりこの人、自分でも意識してないと思うんだけど、「儲けたいっていうのではなく」っていう大嘘をついているの。
この女が「損する」という中には、多くの人が得ているものを自分だけがそれを手に出来ないってことも含むわけさ。
実際に何も失っていないのにだ。
定価で買った服がバーゲン品になるのもそうだし、投資信託に手を出したのもそれが理由。
一見、これだけ損に臆病な人が投資信託を買うことは辻褄が合わないんだけど、この人にとってはアベノミクスでみんなが儲かっている(*)ことに我慢ならなかったわけだ。
(*)アベノミクスでみんなが儲かっている:
日経平均が政権交代前後で倍に跳ね上がっているんだから、資産家が儲かってるのは事実ではある。
比較するものがないと幸せを感じることが出来ない。
割り勘で自分がちょびっと多く出すときは、幸せを感じる一瞬。
気に入った服を着ていることが幸せのはずなのに、他の人が安く買えることで、その幸せを忘れ去ってしまう女。
グリム童話「白雪姫」に出てくる欲張りで嫉妬狂いのお妃と同じだ。
本日も鋭いご指摘ありがとうございました!
今回の相談はまるで自分のことのよう。そうか、、、私らしく生きていない、、、小さい頃になくしたものがある、、、比較するものがないと幸せを感じない、、、よく考えてみます(´・_・`)