自立したいのに選んでるのは楽な方。父の干渉がウザい無職男40歳
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
あのお、今、マドモアゼル愛先生が言われた通りね?
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた、「家を出たい」って言ったよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
で、それ、ほんっとにそう思ってると思うんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど同時に、家を出たくないっていうのも、本当なんじゃない?
相談者:
そうですね、両方の・・
加藤諦三:
両方ですよね?
あなたの中に今、自立と依存、成長と対抗の2つが、葛藤してるんだよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
だけどこれはね、成長の方を選ばなければ、先はないです。
相談者:
成長の方を、選ぶとしたら、自立ってことですよね?
成長ってことは。
加藤諦三:
うんうんうんうん
相談者:
自分で、動けるようにならなきゃいけないってことですよね?
加藤諦三:
そういうこと。
だから不安だけれども、成長への、願望の方を選ぶってことです。
相談者:
え、じゃ、良い意味で、その、自分の我を通すってことですか?
加藤諦三:
自分の我を通すんじゃなくて、要するに、成長するっていうことは、良いことに決まってるわけですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
成長しなければ行き詰るから、どんどん、どんどん。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど今、ぶつぶつ、ぶつぶつ、父親との関係に文句を言いながら、こうやって家にいるのが一番楽なんです。
相談者:
はいはい
加藤諦三:
文句を言ってるようだけど、それが一番の心の安らぎなの。
相談者:
はあはあ、はい
加藤諦三:
矛盾してるから苦しいんですよ。
相談者:
うん
加藤諦三:
苦しいのは事実なの。
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
だけど解決に向かうか?苦しいんだよって文句言ってるか?って、どっちが楽か?って言ったら、文句言ってるのが一番楽じゃない。
相談者:
そうですね、はい。
加藤諦三:
今あなた、悩んでんだけども、悩んでることがあなたの救いなんです。
相談者:
そう・・
加藤諦三:
悩んでることがあなたの、癒しなんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
「親父がうるせーんだよ」、「自分の部屋にゴロンとしてたら急に入ってくるんだよ」、文句言ってるのが一番楽で、安らぎで救いなんです。
相談者:
ほう・・
加藤諦三:
解決に踏み出すっていうことは、不安の中でも、先に進むってことだから。
相談者:
はい
加藤諦三:
先に進もうとするのに今不安なんでしょ?
相談者:
そうですね、はい。
加藤諦三:
だから、この不安を、
相談者:
はい
加藤諦三:
誤魔化してたら、90歳まで、事態は変わりません。
相談者:
はい
加藤諦三:
解決して、くれ、つっても、解決はできません。
相談者:
はい
加藤諦三:
自分が、不安でも先に進まないと。
相談者:
はい
加藤諦三:
とにかく、早く、家を出ましょう。
相談者:
はい、分かりました。
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はい、分かりました。
加藤諦三:
はい、どうも。
頑張ってね?
相談者:
はい、ありがとうございます。
加藤諦三:
はい、失礼します。
相談者:
失礼しまーす。
加藤諦三:
勇気とは、不安がないことではありません。
不安でも先に進むのが、勇気です。