アル中娘を残し、孫9歳と2人で田舎に帰ることを決めた男72歳がその前にやること
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はいはい
加藤諦三:
あのお、まあ、あなた先程そのお、田舎に行くのがねえ、ま、経済的な理由という事も、ま、ちょっと言いましたよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
で、それは、確かにその通りで具体的に10万っていう数も出てるんですけれどもお、
相談者:
はい
加藤諦三:
お金のゆとりがないんではなくてえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
心のゆとりがないんじゃないのかなあ?
相談者:
うーん、そうかもしれませんねえ、そうおっしゃると、はい。
加藤諦三:
そうするとねえ、心のゆとりのない養育者に、育てられる子どもっていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
ちょっとキツいよねえ?
相談者:
うーん・・
加藤諦三:
うーん、で、もちろんアルコール依存症の、お嬢さんの問題っていうのがあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
大変なんだろうけど、やっぱり、これから、コミュニケ、今までねえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
人と、なかなか心が触れ合って、人とコミュニケーションがなかなか上手く行かなかったと思うんですよ。
相談者:
・・・
加藤諦三:
あの、
相談者:
はい
加藤諦三:
目標設定が高い、
相談者:
はい
加藤諦三:
無駄が嫌い、せっかち、そういう人っていうのはね、
相談者:
(咳払い)はいはい
加藤諦三:
人の話を聞かないっていう、もう一つ、
相談者:
まあまあ、それはありますね、はい。
加藤諦三:
特徴があるの。
相談者:
ああ、おっしゃる通りですね、はい。
加藤諦三:
だから、ああ、ですからあ、
相談者:
うん
加藤諦三:
ここで、お嬢さんの話を聞くっていう、この一つですよ、やってみてはどうだろ?
相談者:
・・・
加藤諦三:
自分が何か言おうとするより、とにかくお嬢さんの話を聞く。
一度ねえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
まあ、とにかくう、田舎に行くっていう選択肢の前にね、
相談者:
はい
加藤諦三:
お嬢さんの話を聞いてみると。
相談者:
うん、一応、話はして「行きますよ」と、「いいですよ」という事で、終わっとるんですよね。
加藤諦三:
ええ
相談者:
はい
加藤諦三:
で、お嬢さんから見ると、あなたと一緒にいる時に、
相談者:
はい
加藤諦三:
なんかホッとしないっていうところが、
相談者:
ええ、心が休まらんだろう・・窮屈、だろうと思います。はっきり言うてね。
加藤諦三:
ええ、だから、今日・・
相談者:
な、なるべくあのお、見て見ぬふりをするんですけどね、それでもやっぱり、ま、分かってるみたいでね。
加藤諦三:
ええ、見て見ぬふりっていうか、今日は、わたしの言う事を言うんじゃなくて、今日は、お嬢さんの言う事を聞いてみる。
相談者:
ああ、なるほどね、はいはい。
加藤諦三:
うん、今回、今日会う目的はお嬢さんの話を聞くことで、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分の事を言うためではないと。
相談者:
あ、なるほどね、はい、分かりました。
加藤諦三:
そうすると、そのお嬢さんに会った日の夜、物凄い不満になると思う。
相談者:
あはは(笑)そうですか。
加藤諦三:
だって、自分の、自分の事言うんじゃないもん。
相談者:
うーん
加藤諦三:
お嬢さんの方、話聞くんだから、
相談者:
うん、なるほどですね。
加藤諦三:
で、1人になって、物凄い自分が不満になってる事に気が付く。
相談者:
はい
加藤諦三:
その不満の大きさが・・あなたの感情の本当の部分です。
相談者:
ええ、えええ・・
ああ、分かりました、はい、色々と、
加藤諦三:
要するに、こう、こう、こうな、
相談者:
はい
加藤諦三:
こうでなければならないなんていう事、人生無い訳ですから、
相談者:
うーん、無いと思いますね。
加藤諦三:
1つね、ええ、お嬢さんと、まず、一緒に・・
相談者:
はい、分かりました、はい。
加藤諦三:
3人で、暮らす方向でやってみて下さい。
相談者:
はい、ありがとうございます。
加藤諦三:
はい、どうも失礼しますう。
相談者:
お手数かけました。
はい、失礼します、はい。