人を見る目がない女62歳。ズルい四女を家に残し、優しい三女を追い出す
テレフォン人生相談 2016年6月6日 月曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究家)
相談者: 女62歳 一人暮らし 夫とは4年前に死別 娘4人で三女と四女は双子の32歳
今日の一言: 今日の悩みは昨日の出来事ではない(ベラン・ウルフ)
もしもし?
相談者:
あ、ありがとうございます。
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、
加藤諦三:
最初に年齢教えてください。
相談者:
62歳です。
加藤諦三:
62歳。結婚してます?
相談者:
えーと、主人は亡くなりました。
加藤諦三:
そうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、今はそうすっと、お一人で暮らしてるんですか?
相談者:
ええ、そうです。
加藤諦三:
お子さんは?
相談者:
え~、4人おります。はい。
加藤諦三:
えっと、みんな独立して、いるわけですね?
相談者:
ええ
加藤諦三:
で、ご主人亡くなられたのは、何年前ですか?
相談者:
4年、ぐらい前です。
加藤諦三:
4年ぐらい前。
相談者:
はい
加藤諦三:
そすっと、4年間お一人で暮らしていたと考えていいんですか?
相談者:
上2人は早く片付きまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
ええっと下二人があ、四女が、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ええ~、外に出まして、
加藤諦三:
はい
相談者:
三女は、えっと、4年くらい前に
加藤諦三:
はい
相談者:
独立、した方がいいんじゃないかっていうことで
加藤諦三:
はい
相談者:
家を、ま、出て行ってもらったっていう形になりますけどお、
加藤諦三:
ああ、そうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
そうして今はお一人で暮らしていらっしゃるんですか?
相談者:
はいそうです。
加藤諦三:
あ、そうですか。はい、わかりました。
で、どんな相談ですか?
相談者:
はい、その三女がですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
えーと、出て行ってから、顔・・見せないし、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、連絡う・・も、初めは少しあったんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、ほとんどこの・・連絡も取れない状態・・私の方はかけるんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
出てきてくれない。
ベルは鳴るんですが、かからないんですよ。
加藤諦三:
ああ、そうですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、え~、その三女の方は、な、何歳く、ですか?
相談者:
四女三女が双子でして、
加藤諦三:
ああ、そうですか、はい。
相談者:
ええっと32になります。はい。
加藤諦三:
32歳。
それで出てったのは、ていうか、独立して、あなたのさっきの話だと、「出てってもらった」というような雰囲気のことを言ったんですけども、自分から「もう経済的に独立して自分でやる」って言ったんじゃなくて、なんとなくあなたが「もう自立しなさいよ」ていう・・
相談者:
はい
加藤諦三:
雰囲気で、ま、言葉、ま、適切な言葉ないんですけども、
相談者:
はい
加藤諦三:
出てってもらったっていうことなんですか?
相談者:
はい、私の両親が、ええっとお、寝込んでおりまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
ええっと、4人兄弟で、
加藤諦三:
はい
相談者:
ええっと、自分の分として、ええっと、ま、
加藤諦三:
はい
相談者:
3ヶ月にひと月は、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、びっちりと実家の方で、
加藤諦三:
はい
相談者:
両親の、お世話させてもらってて、
加藤諦三:
はい
相談者:
その間、家で、あのお、ふたりに留守をして、あの~、私のいないところを生活してもらってたんですよね。
加藤諦三:
はい
相談者:
そしたら、いつの間にか、不仲になってて、ふたりが、すごくなんか険悪なムードになってて、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、亡くなって帰りましたら、
加藤諦三:
はい
相談者:
ふたりに同じように成敗したい(笑)というような気持ちはあったんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
学生の子は家におって・・あの、おらさないと、やっていかれないから、
加藤諦三:
はい
相談者:
やっていかれる方の、三女の方に、
加藤諦三:
ええ
相談者:
声をかけたんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、「もう、一人暮らししない?」
加藤諦三:
はい
相談者:
そしたらまあ、一応出て行きまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
それでこんなに帰らないとは思いませんでしたんで、
加藤諦三:
ああ、ああ
相談者:
心配でしょうがないんです。
あの、生きてるかどうか。
色々事件が、世の中に事件があったりすると、
加藤諦三:
うん、うん、うん。
相談者:
うん、うちの子もそういうことになってないか?とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
もう、あの、ま、四女も、まあ、いずれは私のところから、巣立っていったらいいと、いうふうな気持ちがありましたので、
加藤諦三:
ええ
相談者:
はい。
あのお、だから今現在は全部おりませんけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
だけど、その三女に、家から出て行ってもらうときには、ちょっと冷たすぎたかな?、という気持ちはしておりますが、はい。
加藤諦三:
で、今そうすっと、
相談者:
ほんとにこんなに、帰ってこないとは思いませんでした(笑)
加藤諦三:
(笑)で、実際に帰って来ないで、今、も、どうしていいかわからないってことですね?
相談者:
あ、はいそうです。
加藤諦三:
でも場所はわかってるわけですね?
相談者:
ええ、場所はわかってるけど、
加藤諦三:
ええ
相談者:
あの、出てくれないんですよね。
加藤諦三:
はい、わかります。
そうすと、今日の相談っていうのは、ま、そういうような、関係の仲になってるんだけど、私どうしたらいいでしょうか?ということですね?
相談者:
そうですね、はい
加藤諦三:
はい、わかりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はスタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてるので、
相談者:
ああ
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
あ、はい。お願いします。
(回答者に交代)
私も、タイトルだけで「リア王」が真っ先に浮かび上がりました(苦笑)。シェークスピアはよく人間を見ていましたね。三女さん、この相談内容を聞いて相談者と連絡取りたいと思うでしょうかね。この相談者、三女さんに詫びというより、自分の介護しか頭に無い気がする。
興味深いのは、
海外の作品、リア王や、
海外の心理学のサイトの解説(narcissist, scapegoat, golden child)など、
万国共通、時代を問わず、
人間が陥りやすいパターンなのですよね。
人間のサガと言っても良いですし、
ある種、動物的、本能的な行動パターンであるので、
どの時代、どの国でも同じような行動になる、と
分析もできます。
ナルシシストは、人間的な大脳の機能が弱く、
爬虫類的な扁桃体が優位になるため、
動物的、即物的な反応になるとの解説を読んだことがあります。