仕事と人間関係に悩むリケジョ27歳。傷つくのも早いが元気になるのも早かった
(再びパーソナリティ)
ドリアン助川:
もしもし?
相談者:
はい、もしもし。
ドリアン助川:
私はあの、もうあなたの倍の年齢の54に近いんですけどもお、
相談者:
はい
ドリアン助川:
いまだに後ろ向きで
相談者:
はい
ドリアン助川:
人に嫌われるのが怖くて
相談者:
はい
三石由起子:
ふふふふ
ドリアン助川:
で、三石先生は、そんなことで悩めんのは、20代だけだとおっしゃいましたけども、
三石由起子:
ふふふふ
相談者:
はい
ドリアン助川:
50代も悩んでます。
相談者:
あ、ははは!
三石由起子:
あははは!
ドリアン助川:
それでね、
相談者:
はい
ドリアン助川:
出口がなくて、
相談者:
はい
ドリアン助川:
おれは何冊本書いてもほんとに売れなくて、もお、やってられないって時に、
相談者:
うん
ドリアン助川:
駅のベンチで力尽きてしまってですね、
相談者:
はい
ドリアン助川:
あの、天を仰いでしまったんですよ。
相談者:
はあ
ドリアン助川:
そしたらね、あの、駅のお、柱と屋根をつなぎ留めておく大~きなボルトが目に入ったの。
相談者:
はいはいはい
ドリアン助川:
もう、絶対見たことないような巨大なボルトだったんですよ。
相談者:
ああ、はい
ドリアン助川:
初めて見たこんなのっと思って。
相談者:
はい
ドリアン助川:
このボルト作ってる人がいるんだなと。
相談者:
はあ、
ドリアン助川:
で、この人はこんだけの仕事をしてるのに、誰からも注目されず、
相談者:
うん
ドリアン助川:
誰にも知られず
相談者:
うん
ドリアン助川:
生きてるんだなって思ったとき、なんかね、なんかバーッとこう、開けたような気がしたんですよね。
相談者:
ふうん
ドリアン助川:
それもやっぱり、この、袋小路の中にいて、天を仰いだからなのよ。
相談者:
うん、はい。
ドリアン助川:
だから三石先生おっしゃったように、ずっと悩みなさいよ、ってのは僕はね、正しいと思います。
相談者:
なるほど、そうか。
三石由起子:
うん
相談者:
そっか
三石由起子:
うん、一回ぐらいやんなさいって話だよ。
相談者:
悩むことを楽しむって・・
三石由起子:
そう~です、そうですそうです。
相談者:
・・感覚はまったくなかった。
三石由起子:
楽しんでる自分をどっかで見つけてごらん?
相談者:
はあ、はい。
三石由起子:
どっかにいるってことがわかりますよ。
相談者:
なるほど、
三石由起子:
あなたならすぐわかるよ。
相談者:
はあ、
三石由起子:
うん
相談者:
ありがとうございます(笑)
三石由起子:
うん
相談者:
ちょっと楽しんでみます。
三石由起子:
うん、楽しんでください。
ドリアン助川:
よろしいですか?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい
三石由起子:
よし頑張れ。
相談者:
はい、頑張ります
三石由起子:
はい
相談者:
ありがとうございます。
三石由起子:
はい
(内容ここまで)
心を許せる人はいないけど、カラダを許せる人はいます、ってか。
この女、不倫してないか?
恐れを知らぬ社内不倫。
今の内なる悩みなんてコメ粒大にしか思えないような悲劇になることを、ならないことを、おばさんは祈る。
ドリ助も、彼氏いることに驚いているヒマがあったら、それ聞けよ。
それだけでこの女のプロファイリングは完了するんだから。
今日は、やっぱ三石女史でしょう。
一発で空気変えるし。
アタシ聴いてて自分でも回答するのがクセになってて、それを回答者に繋ぐ前にやるわけよ。
手前ミソながら、回答者と同じになるときもあるし、違ったときでも、自分が言ってあげたいみたいなときもある。
(オイオイ)
でも、今日はダメだった。
世代間ギャップもあるんだけど、人種が違ったっていうか。
「上司プレゼンに失敗して、研究目的を見失い、仕事に疑問を持ち始めたら、相談する相手もいないってことに気がついて消えてしまいたくなった」
はあ?
ちょっとイジワルな突っ込みされたぐらいで考え過ぎなんだよ。
単なるOJTだっつうの。
抜けや飛躍や矛盾があるから突っ込まれただけであって、そりゃ再考させるのが意図だけど、そこまで思い詰めるなんて上司もビックリだ。
(実はパワハラ問題には、この区別に苦慮して萎縮するマネージャが出てきているということもあるらしい)
「いいから仕事しろ」
せいぜい
「少し休め」
アタシだったらこれで終わりそう(笑)
研究目的なんて、
これが分かったら、
こういう問題が解決できて、
これが出来るようになって、
誰かが幸せになる。
こんな感じでストーリー作ればいいだけじゃないの?
営利企業だったら、最後んところを、売れる、儲かるに変えればいいだけ。
それを、なんか崇高なもんじゃないといけないとか、自分の人生なんかと結びつけようとするからおかしなことになる。
と、
こんなこと言ってたんじゃ、この27歳の相談相手にはなれなかったわけだ。
どうしなきゃいけないかと言うと、まず認めてあげる。
これ。
それも全面的に。
三石先生は、違ったやり方でそれをやっただけ。
「前だけ向いて真っすぐに進んで行くような女の子魅力あると思う?」
「誰にでも好かれる女の子ってさあ、魅力あると思う?」
つまり、この27歳の女がコンプレックスを抱く理想像を初っ端に否定してあげただけなの。
あとはもう聞いててお分かりのとおり三石先生にメロメロ。
否定から入るマネージャーは必聴。
「
会社が私を買ってくれているとしたらムードメーカーになれるってとこじゃないかしら?
会議でもそうだけど、その場を笑いに包むってこと。
ホントそれしか考えてないもの(笑)
そりゃミスしたときは怒りますよ。
でも最後は背中バーンと叩いて『頑張れえ!』って感じ。
」
中瀬ゆかり 新潮社出版部部長 (ニッポン放送 垣花正 あなたとハッピー )