(回答者に交代)

中川潤：
あのね？

相談者：
はい

中川潤：
ちょっとお、あの、整理したいんですけども、

相談者：
はいはい

中川潤：
あのお、要はあ、器物損壊でえ、

相談者：
はい

中川潤：
本人は、捕まってえ、調書取られて、

相談者：
はい

中川潤：
それなりの、刑事的な手続きは、ん、なにがしかの事があった。

相談者：
はい

中川潤：
それで、あとお、その民事的なあ、損害賠償ね？

相談者：
はいはい

中川潤：
の問題が、当然あってえ、で、一方的に、壊したんだから、

相談者：
はい

中川潤：
弁償する義務はありますよねえ？

相談者：
そうですね。

中川潤：
んでね？

相談者：
で、そうです、そういう事です。

中川潤：
あなたの方の被害が、１６万ぐらいでえ、で、１年掛かって、９万ぐらいは、払ってくれて、

相談者：
はい

中川潤：
残は払ってくれない。

相談者：
そうです。

中川潤：
それでね、そのおー・・１年掛かってえ、９万払って云々っていう、うー、関係で、聞くんだけど、その時に何かあのお、一応こういう風に払いますみたいな約束はちゃんとお、したわけですか？

相談者：
あの、

中川潤：
その被害者・・

相談者：
裁判所で、ですね。

中川潤：
裁判所？

相談者：
裁判所へ、わたし、あの、駆け込みまして、それで、あのお・・被告人も呼びましてね、

中川潤：
はい

相談者：
話をしたんですよ。

中川潤：
あの、少額訴訟ってやつですか？

相談者：
そう、そういう事ですね。

中川潤：
はい、それ、少額訴訟やったのね？

相談者：
ほい、やっ、やりました。

中川潤：
はい、ほで、裁判官交えて話をしたのね？

相談者：
そうですね。

中川潤：
んで、金額を決めてえ、

相談者：
はいはい

中川潤：
分割支払いの約束をじゃあ、なすったんですね？

相談者：
そう、そういう事ですね。

中川潤：
で、裁判上の、和解っていう事で、和解調書も出来てるんですね？

相談者：
出来てますね。

中川潤：
はい、で、ところが、で、和解調書で決められたあ、あ、通りの金額を、最初のうちこそ払ってたけども、

相談者：
はい

中川潤：
途中から払わなくなった、と。

相談者：
払わないすね。

中川潤：
要は、そういう事なんですね？

相談者：
そう、はい、そういう事ですね。

中川潤：
はい、それでね？

相談者：
うん、うん

中川潤：
いいですかあ？、あの・・

相談者：
はい

中川潤：
あなたの方は、だから裁判所まで行ってえ、

相談者：
うん

中川潤：
判決に代わる効力を持つ、裁判上の和解の和解調書っていうのを、お持ちになってて、

相談者：
ええ

中川潤：
で、恐らくその中にい、裁判官があ、間に入ってますからあ、

相談者：
はいはい

中川潤：
総額う、ね？、被告は原告に対し、

相談者：
うん

中川潤：
金いくらのお、損害賠償債務にある事を認める、と。

相談者：
ええ

中川潤：
で、これを、被告は原告に対し、次の通り分割して支払う、と。

相談者：
はいはい

中川潤：
ほいでえ、せ、平成何年何月から、何月までえ、毎月う、う、金いくら、あ、を、支払う、みたいな、そういうう、約束があって、

相談者：
はい、そうですね。

中川潤：
で、それと別にい、前記の、その、分割金の支払いを、２回乃至３回以上怠って、それが金いくらに達した時はあ、期限の利益を失い、残額を、即時一括して支払う。みたいな事が恐らく書かれてる、あのお、和解調書、あなた・・

相談者：
そう、その通りです。その通り。

中川潤：
そう、そうでしょ？

相談者：
そうですね。

中川潤：
はい、そいでねえ？、あのお、いいですかあ？

相談者：
はいはい

中川潤：
こういう事なんです。あなたの場合に限らずう、

相談者：
はい

中川潤：
あなたのような、そのおー・・・一方的なあ、被害に遭った損害いー、賠償、ね？

相談者：
はい

中川潤：
不法行為の損害賠償債務・・も、しかりなんだけれども、人に金を貸した、貸付だとか、

相談者：
はい

中川潤：
それからあ、あのお、物を売って、売掛だとかあ、

相談者：
ええ

中川潤：
押しなべて、そういうものについてえ、

相談者：
ええ

中川潤：
払ってくれなければあ・・ね？、和解調書っていうのは、公にね？

相談者：
ええ

中川潤：
こういう義務があるよ、と。いう事を２度と争えない。・・という意味がある。これが１つね？

相談者：
あー・・

中川潤：
いいですか？

相談者：
はあー・・

中川潤：
はい、で、もう１つは、

相談者：
あー

中川潤：
それを基にしてえ・・ね？

相談者：
うん

中川潤：
債務名、義っていう言い方するんだけど、それを基にして、強制執行、

相談者：
ああ、はい

中川潤：
はい、強制執行をする事が、許される。

相談者：
はいはいはい

中川潤：
この２つの意味があるのね？

相談者：
ええ・・

中川潤：
でね？、裁判所で、その判決乃至、あのお、その、和解調書を作る、っていうのは、そこまでのものを、くれるだけで、

相談者：
うん

中川潤：
裁判所が取り立てには、行ってくれません。

相談者：
やって、やってくれないですね。

中川潤：
ん、ね？

相談者：
はい

中川潤：
いや、当たり前です。

相談者：
ああ

中川潤：
それで、強制執行、という、のもお、

相談者：
ええ

中川潤：
裁判所が、「こいつから取り立ててくれ」っていう執行の単純な、漠然とした執行の申し立てをしても、

相談者：
うん

中川潤：
裁判所が、その、執行するう、財産を探して、抑えにかかってくれるわけでもありません。

相談者：
そうです。それは分かってます。

中川潤：
でえ、具体的にも、それはね？、あの、３人のお、弁護士が、恐らくね？、あなたにね？、延々と説明したと思うんだけども、

相談者：
うん

中川潤：
ね？、債権者、ですよね？、あなたはね？

相談者：
はいはい

中川潤：
債権者の側で、相手の財産を、めっけて、抑える物をめっけて、

相談者：
うん

中川潤：
ね？、それが不動産なのかあ、或いは預金なのかあ、ね？、それからあ、まあ、商売やってりゃ売掛なのか、

相談者：
ああ

中川潤：
そういう物を、差し押さえという強制執行の申し立てをしてえ、

相談者：
はい

中川潤：
そういう手続きを取ってえ、ほいで、お、現に、抑えられて、

相談者：
はいはい

中川潤：
ほいで、えー、裁判上の執行手続きの中で、

相談者：
うん

中川潤：
換価す・・、換価っていうのは、処分、出来る物は処分するう、

相談者：
ああ

中川潤：
そいで、売掛みたいに、あのお・・取り立てが出来るものは、は、「払え」と。

相談者：
うん、ああ

中川潤：
言うと。

相談者：
ああ

中川潤：
いう形で、取る。

相談者：
うん

中川潤：
そういう方法しか、ない、んですよね？

相談者：
ないですか？、ないですね。

中川潤：
ですから、

相談者：
うん

中川潤：
ですから、いいですか？

相談者：
はい

中川潤：
ここからが大事なんだけど・・ね？、裁判所で約束をしても、「なんとでもせい」と。居直ってしまう、人間。

相談者：
はい

中川潤：
それから、財産を持ってない人間。

相談者：
あー・・

中川潤：
からは、いくら取ろうと思っても、自発的に本人があ、何とか工面してくれない限りは、取れません。

相談者：
なー、なるほどね？、うん

中川潤：
ああ、あのどんな債権もそうなんです。

相談者：
うん

中川潤：
売掛だって、貸した金だってそうなんです。

相談者：
うーんうーん

中川潤：
ハッキリ言って、取れない奴から、取れないです。

相談者：
そういう事ですか。

中川潤：
うーん、そういう事なんですよ。

相談者：
・・まあ、相手は、あの、もう、居座っちゃってって、言うかね。

中川潤：
うーん

相談者：
払える能力が、もう、ゼロに近いっていう事は、わたし、大体分かってるには分かってるんですよ。

中川潤：
あー、元々支払い能力のない人なんですか？

相談者：
んな、ないですね。

中川潤：
うーん

相談者：
ええ・・

中川潤：
だったら、どうしようもないよ。

相談者：
どうしようもないですか？

中川潤：
そうです。

相談者：
うーん

中川潤：
んで・・

相談者：
ま、先生・・

中川潤：
ちょっとね？、参考までに、聞くんだけども、

相談者：
はい

中川潤：
あなたの方は、

相談者：
はい

中川潤：
あの、一応、でも、保険ではあ、カバー出来たん、じゃないの？

相談者：
で、ですから、車のお・・物損、そのものは、５万６千円ぐらいで終わっちゃってるんですよ。

中川潤：
あ、で、それは保険でカバーできたの？

相談者：
いえ、だから、保険もわたし入ってませんから。

中川潤：
あ、保険入ってないの？

相談者：
そ、入ってないです。

中川潤：
ああ・・そうしますとねえ？

相談者：
はい

中川潤：
その、修理代、物損そのものの、ホントの実損ね？

相談者：
はい

中川潤：
実損の修理代としてはあ、

相談者：
うーん

中川潤：
カバーは出来て、

相談者：
はい

中川潤：
あとは、何か、慰謝料か何かあ・・

相談者：
そういう事です。

中川潤：
の、約束をしたわけ？

相談者：
そういう事です。それで向こうも・・

中川潤：
あ、その部分があ、回収できないの？

相談者：
そういう事ですね。１０万円、あのお、請求したんですよ。

中川潤：
うーん・・・あのねえ、

相談者：
はい

中川潤：
ご主人ねえ、ただねえ？、あのお、ま、幸いにして、実損分は、むしろ取り立ては出来たわけじゃないですか？

相談者：
はい、そう、そうですね。

中川潤：
ね？、で、あと、あのお、不届きな事をしたあ、慰謝料・・等については、踏み倒されてるっていうのは、今の状態だわね？

相談者：
そうですね。

中川潤：
ね？、だけど、そこまで、でもお、やれたんならねえ？、お父さん、ん、あのお、ものの考え方なんだけど、

相談者：
はいはい

中川潤：
今のお話聞いてるとね？

相談者：
ええ

中川潤：
そんな男に腹立ててえ、悔しいのなんのって思ってるう・・・

相談者：
ははは（笑）

中川潤：
事自体が、

相談者：
はい

中川潤：
前向きじゃないというか、お父さん、おんなじレベルにさあ、

相談者：
うーん

中川潤：
なんか、その辺のチンピラとねえ？

相談者：
うん

中川潤：
ん、まともに相手してさあ、おんなじレベルにい、でえ、なんか、あのお、タイマン張ってるようなねえ？

相談者：
ええ

中川潤：
感じがあ、わたしはあ、するからさあ、

相談者：
ええ

中川潤：
ね？、そんな男は、も、所詮、そんなもんやと。

相談者：
んー、ま、そう思ってるですけどね。

中川潤：
ねえ？

相談者：
うん、ま、それで、

中川潤：
割り切っちゃう方が、いいっすよ。

相談者：
ええ

中川潤：
いつまでも、「悔しい悔しい」って思ってるような相手じゃないっすよ。

相談者：
はは（笑）

中川潤：
うん、相手にするような相手じゃないもん。

相談者：
そうですね。

中川潤：
うーん

相談者：
うーん

中川潤：
と、思うべきですう。

相談者：
うん

中川潤：
勿体無いよ、そんな事でさあ、

相談者：
そうそうそう、そりゃそうですよね。

中川潤：
あた、うーん、頭使ってるのが。

相談者：
ええ

中川潤：
あー、もう、そこは割り切りましょ。

相談者：
そうですね。

中川潤：
はい。今日こうやって口ん中から吐き出したんだから。

相談者：
はい、そうですね。

中川潤：
はい

相談者：
はい

中川潤：
よろしいですか？

相談者：
はいはい、どうも、すいません。

（再びパーソナリティ）