無い奴と無視する奴に判決は無力。パチンコの八つ当たりにされた車の少額訴訟
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
いいですかあ?
相談者:
はい
加藤諦三:
あのお、もうねえ、ん、中川先生がおっしゃるように、
相談者:
うん
加藤諦三:
これからの、人生え、もっともっと色んなこういう人に会いますよ?
相談者:
会いますね?
加藤諦三:
悔しくてね?
相談者:
うん
加藤諦三:
生きている人生の時の方が、
相談者:
うーん
加藤諦三:
6万の物損、だ、10万の、慰謝料だより大きいですよ。失われるものは。
・・だから、大切に生きて下さい。
相談者:
はいはい
加藤諦三:
はい、どうも失礼しますう。
相談者:
はい、ありがとうございました。
(内容ここまで)
フム。
不条理ではある。
売掛債権なら売り手責任、貸金なら貸し手責任ってもんがあるんだが、爺さんの場合、何の責任もない降って湧いた災難だ。
そうであっても、あんまり諦めが悪いと、逆に軽蔑されてしまうという例。
もちろん被害の大きさに応じてだけどね。
これ、民事における貧乏最強説だ。
逃げ得は許せんけど、失うものがない奴、プライドや見栄や恥を捨てた奴には敵わないっていう。
3人の弁護士か。
たいていどこでも、役所が開催してる無料法律相談があるからね。
少額訴訟もそこで知ったんだろう。
よう頑張ったと思うよ。
少額訴訟
少し前まで、揉め事を裁判で決着しようとする場合、最も簡便なやり方は、簡易裁判所への提訴だった。
さらに単純なトラブルを迅速に解決するための制度として1998年に導入されたのが少額訴訟。
少額訴訟における請求は60万円以下。
審理は1日で、すぐに判決が出る。
その代わり、控訴することはできない。
少額訴訟を引き受ける弁護士なんて、まずいないから、全員が本人訴訟だ。
訴状は簡易裁判所のWEBサイトからダウンロードして記入するだけ。
さらに、補佐人(サポート役)が幅広く認められていて、弁護士である必要はなく、裁判所が認めれば誰でもなることができる。
(通常の訴訟では弁護士でなければ代理人にはなれないし、同席すら難しい)
証人を呼ぶことだってできる。
裁判官と相手方の目の前で、素人が証人尋問できたりするわけだ。