1年半前の相談のその後。不安に負けて不満を選んだ女。内縁関係40年の結末
(回答者に交代)
坂井眞:
よろしくお願いします。
相談者:
あ、よろしくお願いいたします。はい
坂井眞:
あの、最初におっしゃっていた、
相談者:
はい
坂井眞:
そのお、癌宣告を受けて、
相談者:
はい
坂井眞:
ターミナルケアで、
相談者:
はい
坂井眞:
ご自宅で、半年面倒見られた、と。
相談者:
はい、はい
坂井眞:
そしたら、そん時に、荷物う、見てたら、
相談者:
はい
坂井眞:
見たくもないもの、
相談者:
はい
坂井眞:
見てしまった。
相談者:
はい
坂井眞:
って、こういう話ですよね?
相談者:
はい、はい
坂井眞:
それで、優しくしてやりたいんだけど、
相談者:
はい
坂井眞:
なかなかできなかった。っていうのが、
相談者:
はい
坂井眞:
今、凄く、心に、
相談者:
はい
坂井眞:
ね?、引っかかっておられるっていうのは、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお・・色々深く感じて、聞いてましたけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、ホントに・・おっしゃる気持ちは、分かるけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、そういう後悔の話とか、でも、目の前に突き付けられた、その、ご主人が、長い事、浮気してた、とかね?
相談者:
はい
坂井眞:
いう事お、が、あれば、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、そういう気持ちが起きるのは、それ当然ですよ。
それで、だけど、あなた、やる事やったんでしょ?
相談者:
はい、やりました。みんなが褒めてくれました。看護師さんも子どもも。
坂井眞:
我慢して、
相談者:
はい
坂井眞:
色んな思いを、飲み込んで、やる事、きっちりやれたって言うんだから、
相談者:
はい、はい(泣)
坂井眞:
そこはちゃんと、バランス取って、やっておられるから、
相談者:
はい(泣)
坂井眞:
そんなに気に病まないことだと思いますよ。
相談者:
そうです・・
坂井眞:
ま、そんな事言われてね、すぐ、すっきりする、とは、僕は思わないけども、
相談者:
はい
坂井眞:
客観的に見たら、
相談者:
はい
坂井眞:
自分も抑えて、やる事やってらっしゃるんだから、
相談者:
はい
坂井眞:
それは立派ですよ。
相談者:
そうですか、
坂井眞:
うん
相談者:
ありがとうございます。
坂井眞:
できない人は、いくらでもいますよ。
相談者:
ありがとうございます。
坂井眞:
だ、それは、自分で、自分を認めてあげなきゃダメだと思いますよ?
相談者:
はい(泣)ありがとうございます。
坂井眞:
だって、色んな事感じたでしょ?、それやってる時に。
相談者:
はい(泣)
坂井眞:
それでも、だって、止めなかったんでしょ?
相談者:
はい、頑張りました(泣)
坂井眞:
それで良いじゃないですか?
相談者:
そうですか?(泣)
坂井眞:
だって、そういう気持ちで、出て当たり前だもん。
相談者:
はい
坂井眞:
それでも、やれた自分を褒めてあげてくださいよ。
相談者:
そうですか?(泣)
坂井眞:
うん
相談者:
ありがとうございます(泣)
坂井眞:
それでえ、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、ま、こういう問題だけで、解決できるかどうかは、別にして。
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、15年間、浮気をされちゃっていて、
相談者:
はい
坂井眞:
相手の人も、ど、誰か分かってるって、こういう事ですよね?
相談者:
あ、はい、分かりました。分かってます。はい
坂井眞:
で、慰謝料を、請求、したい気持ちもあるんだけど、
相談者:
はい
坂井眞:
どんなもんだろうか?、と。
相談者:
はい
坂井眞:
こういうご相談ですよね?
相談者:
そうです。(鼻をすする)
坂井眞:
で、あの、慰謝料っていうのは、
相談者:
はい
坂井眞:
法律的に、どう説明されてるかっていうと。
相談者:
はい
坂井眞:
あの、心の、痛み苦しみを、
相談者:
はい
坂井眞:
お金で、
相談者:
はい
坂井眞:
償う。
相談者:
はい
坂井眞:
慰謝するっていう事なんですよね。
相談者:
はい、はい
坂井眞:
償う。
相談者:
はい
坂井眞:
そういうものなんですね。
相談者:
はい
坂井眞:
だから、あのお、あなたとしては、心の苦しみを与えられたら、
相談者:
はい
坂井眞:
請求したいというのは、理屈は通ってるんです。
相談者:
はい
坂井眞:
ま、一番、頭に来るというか、腹が立つのは、騙してた、夫の方であってね?
相談者:
そうですね、一番悪いのは、主人です。
坂井眞:
あなた
相談者:
はい
坂井眞:
として、腹が立つのは、そっちだと思うんですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
で、もちろん、相手の女性にも、同じように腹が立っていいし、
相談者:
はい
坂井眞:
請求、うー、の、は、できると思うんだけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
それで、認められる金額っていうのが、
相談者:
はい
坂井眞:
あなたの心の苦しみ、い、に、見合うものかどうかっていうと、
相談者:
はい
坂井眞:
思ったほどの金額は出ないと思うんです。
相談者:
はーい
坂井眞:
だからあ、あのお、そこは、それで気持ちが落ち着くかどうかは、人、考え方による、その人その人の。
相談者:
あー、はい
坂井眞:
と思います。だから、そこはわたしが、「こうです」と、なかなか言いづらいところなんですね?
相談者:
あー、はい
坂井眞:
で、人によって、そういう事をして、
相談者:
はい
坂井眞:
金額に関わらず、決着をつける事で、心の整理をつける人もいます。
相談者:
はい
坂井眞:
だけど、頑張って嫌な思いして、訴訟までやって、訴訟をやるって事は、思い出したくない事も、しっかり思い出さなきゃいけないわけだし、
相談者:
あー、そうですね。
訴訟をやらないと、こやって、慰謝料ってのは、取れない?
坂井眞:
それは、相手によりますね。
相談者:
ああ、そうですか。
坂井眞:
相手が認めてくれれば、別に、訴訟をやる必要もないし、
相談者:
あー・・はいはい
坂井眞:
うん
だけど、あのお、あなたの場合は、さっきお聞きしてると、もうちょっと複雑な事情があるんでね?
相談者:
はい、はい
坂井眞:
要するに、籍の入った、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、法律的に、
相談者:
はい
坂井眞:
いー、夫婦と言われる
相談者:
はい
坂井眞:
人、が、
相談者:
はい
坂井眞:
その、浮気相手、の、
相談者:
はい
坂井眞:
一方に、請求するっていうのは、
相談者:
ふふん
坂井眞:
事実が確定すれば、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、金額は争いがあるだろうけど、
相談者:
はい
坂井眞:
おー、そういう事実が、も、証拠ではっきりしてれば、
相談者:
はい
坂井眞:
争っても無駄なので、
相談者:
はい
坂井眞:
話し合いで収まるケースは、たくさんあると思います。
相談者:
あー、はい
坂井眞:
わたしもそういうケースを扱った事は、払う側でも、
相談者:
はい
坂井眞:
お、もらう側でもありますので。
相談者:
はい
坂井眞:
そういう事はありますけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
あなたのケースは、法律上の夫婦では、
相談者:
はい
坂井眞:
なかったっていう事ですよね?
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
40年前から、
相談者:
はい
坂井眞:
同居しているけれども、
相談者:
はい、はい
坂井眞:
で、お子さんも、お二人っておっしゃいましたよね?
相談者:
はい、はい
坂井眞:
立派に成人をされて、
相談者:
はい
坂井眞:
世間的に見て、夫婦と認められて生活して来た、と。
相談者:
はい、はい
坂井眞:
ただ、法律上の妻が、別に、居たっていう事ですよね?
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
そういうのは、まあ、あの、内縁関係というんですけど、
相談者:
はい
坂井眞:
法律的にも、内縁関係っていうんですけども、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、法律上の夫婦でなくても、
相談者:
はい
坂井眞:
社会的に、もう、夫婦と認められる、
相談者:
はい
坂井眞:
実態があるならば、
相談者:
はい
坂井眞:
それは、あの、法律上の夫婦とは、若干それはレベルは違うけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
今、言ったような実態がちゃんと証明できるならば、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、慰謝料請求が、認められるケースはあります。
相談者:
ああ、そうですか。
坂井眞:
たくさんはないけどね。
相談者:
はい
坂井眞:
でも、わたしは、そういう事例を知っています。
相談者:
ああ、そうですか、はい
坂井眞:
だから、慰謝料については、大体さっきご説明したように、
相談者:
はい
坂井眞:
複雑だけど、
相談者:
はい
坂井眞:
実態が証明できれば、
相談者:
はい
坂井眞:
そして、相手が分かっていて、こういう関係になったって事が証明できれば、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、成り立たない、事にはならない、あの、成り立つって可能性は・・
相談者:
だけど、
坂井眞:
あります。
相談者:
はい
坂井眞:
それで、慰謝料請求するので、一つ注意しておく事は、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、ふ、民法上の不法行為、
相談者:
はい
坂井眞:
なんですけど、
相談者:
はい
坂井眞:
民法709条っていうのは、
相談者:
はい
坂井眞:
これはあの、時効の期間が、短いんです。
相談者:
ああ、そうですか。
坂井眞:
不法行為があった時から、
相談者:
はい
坂井眞:
ま、それと、誰が不法行為をしたかの、を、知ってから、3年なんです。
相談者:
ああ、そうですか。
坂井眞:
で、2ヶ月前に亡くなって、
相談者:
はい
坂井眞:
6ヶ月間、ターミナルケアっておっしゃってたから、
相談者:
はい
坂井眞:
まだ、そういう話を知ってから、1年も経ってないわけですよね?
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
数ヶ月でしょ?
相談者:
はい
坂井眞:
だから、大丈夫だと思うんですが、
相談者:
はい
坂井眞:
で、どちらにしても、そういう問題もあるので、
相談者:
はい
坂井眞:
一度、ちゃんと、弁護士に相談をして、
相談者:
はい
坂井眞:
あと、最初の、ご質問だった、やった方が良いのかどうか、っていうのは、じっくり考えてもらって、
相談者:
そうですね。はい
坂井眞:
あのお、やる事によって、あなたが疲れてしまう可能性もあると思うから。
相談者:
ありますね。多分・・
坂井眞:
よく考えられた方が良いと思う。
相談者:
はい、疲れるような気がします。分かりました。ありがとうございます、ご親切に。
(再びパーソナリティ)
前回『だんまり戦術』と内縁の夫のことを
言ったかたですよね。
なんかその『だんまり戦術』が耳について
やけに覚えていますw
結局不安か不満をどちらを選ぶかと加藤先生に
言われたのに結果別れずにやはり
不満を選んで内縁の夫がなくなる間際にも
やはり他の女性の存在を見つけて
また傷つくという負のスパイラルにハマって
しまったパターン。
結局内縁の夫と別れ切らず最期まで面倒をみたが
良い思いはできなかった。
何というか哀れな相談者。