余命わずかな夫とのコミュニケーションのあり方
テレフォン人生相談 2016年9月27日 火曜日
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 坂井眞(弁護士)
相談者: 女64歳 夫67歳は余命を宣告されている 独立している2人の娘42歳と39歳
今井通子:
もしもしい?テレフォン人生相談です。
相談者:
お世話になります。
今井通子:
はい。今日はどういったご相談ですかあ?
相談者:
あのお、主人ん、の、事なんですけどもお。
今井通子:
はい
相談者:
えー
今井通子:
あなたはおいくつ?
相談者:
えーっとお、64です。
今井通子:
64歳。
相談者:
はい
今井通子:
ご主人はおいくつですか?
相談者:
67歳です。
今井通子:
67歳、はい
相談者:
はい
今井通子:
ご主人どうなさったんですか?
相談者:
3年前にね、
今井通子:
はい
相談者:
ちょっと病気でえ、手術、しまして。
今井通子:
はい
相談者:
それが、再発っていう事で、
今井通子:
あの、じゃ、癌だった?、うんうんうん
相談者:
はい、最初のやつも癌ですけど、今度のやつもまあ、それが再発したっていう事で、
今井通子:
う、どこの癌ですか?
相談者:
え、最初はね、胃なんですよ。
今井通子:
あ、胃癌だったのが、
相談者:
胃が、スキルス癌で、
今井通子:
あら。はい
相談者:
でえー、今回の手術は、腸閉塞でえ、
今井通子:
前回、3年前?
相談者:
はい
今井通子:
3年前は胃癌で、
相談者:
はい
今井通子:
手術して、胃を全部取られちゃった?
相談者:
いや、3分の2です。
今井通子:
3分の2取った?はい
相談者:
はい
今井通子:
そして、えー、今回はあ、
相談者:
はい
今井通子:
腸に転移しちゃったわけ?
相談者:
そうですねえ。
今井通子:
はい
相談者:
腸閉塞になりまして、
今井通子:
はい
相談者:
バイパスの手術をやって頂いたんですね。
今井通子:
うーん
相談者:
ま、退院して来て、まあ、ま、仕事もやってたんですけども、
今井通子:
はい
相談者:
仕事も、2人共辞めて、今家にいる・・
今井通子:
あのお、お、お仕事は、
相談者:
はい
今井通子:
自営でらっしゃるの?、そうすると・・
相談者:
はい、自営だったんです。
今井通子:
あ、自営ですね。
相談者:
はい、でえ、仕事を辞めて、まあ、家にいる状態なんですけども、
今井通子:
はい
相談者:
ずうっと、家にいるとなると、やっぱり、言葉の上げ足じゃないですけども、どうしてもこう・・い、イライラして来たりとかなんかで、えー、主人が言った事があ、同じ事をお、おー、言葉、話す時に、「もうちょっと考えてものを言えよ」って事になったんですね。
でー、で、「どういう意味?、それは」って言って、言ったら、
「あんた、何回も同じ事を繰り返して言う」って言って、
今井通子:
はい
相談者:
言われた事が、もう、根に残っちゃって。
今井通子:
はい
相談者:
あと少しだから、と思って、わたしも、まあ、お互いに、2人しかいないあれだからと思って、ん、我慢するとこは我慢してえ、あと残りのわずかな生活を・・先生の、病院の先生も、あの、「食べたい物食べさして、好きなようにやらして下さい」って言われてるんで、
今井通子:
はい
相談者:
そういうふに思ってえ、生活う、ま、この、何ヵ月間やって来たつもりなんですけども、
今井通子:
はい
相談者:
んー、なんか、それが、凄く悲しくって、
今井通子:
はい
相談者:
このあと、どうふうにして、やってったらいいかあ、っていうのが、自分でも自信が無くなって来たんですね。話す事も怖いし、
今井通子:
なるほど。
お2人でお、生活してらっしゃるっておっしゃいましたね?
相談者:
はい
今井通子:
お子さんはいらっしゃらないの?
相談者:
あの、娘が2人い、居るんですけど、
今井通子:
はい
相談者:
もう、嫁いじゃって、独立しちゃってるんで、
今井通子:
お嬢さん、おいくつと、おいくつぐらい?
相談者:
今年が、42と、30・・9になります。
今井通子:
遊びにいらっしゃるなんていう事はないの?
相談者:
あ、あの、ちょこちょこ、上の子はよく来てくれますね。
今井通子:
うーん
相談者:
やっぱりい、主人が、お父さんがそうなっ・・た・・
今井通子:
うん
相談者:
っていうのもあるんですけども。
今井通子:
うん
相談者:
まあ、上の子は、よく、心配して、色々、の時に来てくれますね。
今井通子:
そうすると、何か、家族団らんも、あるんでしょ?
相談者:
そうですね。
今井通子:
そういう時でも、なかなか話がしにくい?
相談者:
いや、そういう時はやっぱり、娘が入ってくれるんで、
今井通子:
ええ
相談者:
あのお、娘に話し掛けたりとか、娘にはちょっとやっぱり、わたしと・・あの、話の内容が違うんで、孫の話とかしてくれるんで・・え、娘にはやっぱ普通に、あの、親子の話ってんですかね?
今井通子:
うん
相談者:
それはしてくれますね。
今井通子:
あの、生活は、普通にしてらっしゃるの?
相談者:
そうですね。
今井通子:
じゃあ、身の回りの事はご自身で、
相談者:
はい
今井通子:
ご主人がなされるわけね?
相談者:
はい、はいはい
今井通子:
で、あなた自身は、じゃ、あ、朝から、夜まで、3食、ご飯作って差し上げるぐらい?
相談者:
そうです。
今井通子:
あと洗濯とか、
相談者:
そうですね。
今井通子:
ま、所謂家事をされてる?
相談者:
そうですね。
今井通子:
うーん、で・・
相談者:
だから、食べ物は欲しいものを聞いて、「何が食べたい?」って聞くと、「こういうのが食べたい」って言うんで、それを、一緒に買い物行って作ったりとか。
今井通子:
あ、じゃ、外にも・・一緒に歩いて、出てらっしゃるわけね?
相談者:
そうですね、何とかあ、ま・・努力してるんですね。
今井通子:
うーん、で・・
相談者:
ゴルフの練習に行ったりとか、ゴルフに行ったりとか。
今井通子:
なるほど。
相談者:
それがまだ、出来る範囲なんです。
今井通子:
なるほど。
相談者:
うーん
今井通子:
で、あの、「好きな物食べさせてあげて下さい」って言われた、たっていうのは、
相談者:
はい
今井通子:
なんか、余命を、もう、宣告されてる?
相談者:
そうです。
今井通子:
う、何ヵ月ぐらい、とか、何年ぐらいとか。
相談者:
でえ、えっと、去年に、「1年2ヵ月」って言われました。
今井通子:
みた、あ、あと、1年2ヵ月?
相談者:
はい、あのお、「先生、どうなんですかね?」って言ったら、あの、「伸びる事はないです、縮む事はあっても」って言われたんで。
今井通子:
あーそうなんですか。
相談者:
うーん、なぜ、もうちょっと、その時は物凄い焦ってもう、どうしようか、分からないぐらい、も、ホント、真っ白になりました。
今井通子:
うーん、で、今日のご質問はそうしますと?
相談者:
はい。今、どうふに・・今から、寿命も言われてるのに、ま、今のところは、ま、何とか、普通に、頑張りながら、動けるんですけどもお、
今井通子:
はい
相談者:
どうふに接してけば、いいのかなあ、っていうのが、
今井通子:
すと、うん
相談者:
相談ですね。
今井通子:
じゃ、ご主人に対する、接し方ね?
相談者:
そうです。
今井通子:
あな、あなたの悲しさをどうしようじゃなくって、ご主人に、対する接し方を・・うん、あのお、お聞きになりたいっていう事ですね。
相談者:
はーい、そうですね。
今井通子:
はい、今日はですね、
相談者:
はい
今井通子:
弁護士の坂井眞先生がいらしてますので、
相談者:
はい
今井通子:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はーい、おねが・・
今井通子:
先生、よろしくお願い致します。
相談者:
お願い致します。
(回答者に交代)
何だか切ないですね
相談者さんの不器用な性格を
旦那さん、イラつきながらも
理解して受け止めているのでしょうね
お互いを思いやりあってる感じがします
愛し合ってるんですね