余命わずかな夫とのコミュニケーションのあり方
(回答者に交代)
坂井眞:
よろしくお願いします。
相談者:
お願い致します。
坂井眞:
あのお、先程、「自信が無くなって来た」って、
相談者:
はい
坂井眞:
おっしゃってましたよね?
相談者:
はい
坂井眞:
えー、ま、色んな事言われて、
相談者:
はい
坂井眞:
え、自信が無くなって来たと、悲しくなって。
相談者:
はい
坂井眞:
で、自信が無くなって来たっていうのは、もう少し、具体的に言うと、どういう事ですかね?、どういう自信が無くなって来たんですかね。
相談者:
うん、もう、ちょっと余命も言われて・・宣告されて、でえ、とにかく、イライラさせないようにと思って・・そう思ってるんですけどもお、
坂井眞:
はい
相談者:
なんかあ、わたしも、一言、二言お・・多いとこがあるかも分からないですし、
坂井眞:
うん
相談者:
うーん、なんか、そういうので、ちょっと、悩んじゃいますね。
坂井眞:
そうするとお、そのお、おー、ご主人が・・何ていうのかなあ、イライラしないようにしたいんだけど、そういう風にできないな、という、そういう意味ですかね?
相談者:
そうですね。「イライラはしてない」って言うんですけども、
坂井眞:
うん
相談者:
もう、言葉に・・険(けん)があるっていうんですかね?
坂井眞:
うん
相談者:
もう、今日の朝でも、こう、ちょっとしたあ、家の事で、ま、築何十年も経ってる家なんで、
坂井眞:
はい
相談者:
んで、ちょっとした事、「これ、ど・・こうした方が良いんじゃないかね?」って言ってえ、
坂井眞:
はい
相談者:
話ししたんで、したんですけどもお、
坂井眞:
はい
相談者:
もう、「ほんなもん、どうでもいいわ、直らんわ、ほんなもんなんか!」って、こうふに・・い、言われると、もう、次が、言葉が出て来ない?
坂井眞:
うーん
相談者:
でも、そやって、い、わたしが言うとお、「ほいじゃあ」、しばらく経つと、「ほいじゃあ、近くのあれに、見てもらおうかな」って言って、
坂井眞:
うん
相談者:
ま、話は・・成り立って行くんですけどもお、
坂井眞:
ちょっと反省するんだね?、それはきっと。
相談者:
そうですね。
坂井眞:
あはは(笑)そうだよね。
相談者:
あはい。
坂井眞:
で、そういう意味ではあ、あの、ご主人も、あ、ちょっとまた言っちゃったなあ、って気持ちが、
相談者:
はーい
坂井眞:
あ、ある感じですよね?、今の・・
相談者:
そう、そうですね。
坂井眞:
話し聞くと。
相談者:
はーい、はい、はい
坂井眞:
なんか、そんなに完全に、すれ違いになってないような、気も、するんですが、
相談者:
はい
坂井眞:
ちょっと、全然違う話なんですけども、
相談者:
はい
坂井眞:
その・・さ、あの、「余命、1年2ヵ月というふうに、言われた」というんですけども、
相談者:
はい
坂井眞:
もう、あとこれ、半分くらいになっちゃってるわけでしょ?
相談者:
はい
坂井眞:
のこ、残りは。
相談者:
そうですね。
坂井眞:
うん、それで、そういう話は、ご主人は、知ってるの?知らないの?
相談者:
知ってます。
坂井眞:
も、それ全部知ったうえでの話なんですよね?
相談者:
そうなんです、そうなんです。
坂井眞:
だから、別にあなたがそれ、隠しとかなきゃいけないって話じゃないですよね?
相談者:
そうですね。
坂井眞:
だから、そのお、しんどさ、辛さ、は、あのお、前提として、話が出来るわけだから、
相談者:
はい
坂井眞:
の、そういう意味では、ちょっとそのお、こっちがしょわなきゃいけないってこじゃないから、
相談者:
はい
坂井眞:
やりようがあるような気がするんですよね。
相談者:
はい
坂井眞:
で、結局、あなたが、その、残りの時間、ご主人と、どういう風に過ごしたいのか?、っていうのを、よく考えて、
相談者:
はい
坂井眞:
あのお、そのために、何が、何が自分にできるか?
相談者:
はい
坂井眞:
出来ない事を考えないで、っていう事のような気がするのね。
相談者:
はい
坂井眞:
で、あなたがそういう風に、ご主人に、「もう、その宣告されちゃって、時間もないんだから・・こうしたい」ってちゃんと言ったら、聞く耳は持ってくれそう、ですよね?
相談者:
そうですね。
坂井眞:
どうなんですか?、そういう風に言ったら、何て言ってたんですか?、ご主人は。
相談者:
うーん、聞いたら、しばらく考えて、
坂井眞:
うん
相談者:
その、「特別に、俺の事を特別にしなくっても良い」と。
坂井眞:
うん
相談者:
でえ、「痛い時は痛いで」
坂井眞:
うん
相談者:
あの、「病院に連れてくれ」とか。
坂井眞:
うん
相談者:
「ちゃんと言うから」
坂井眞:
うん
相談者:
「今のところは、も、我慢できないぐらい痛いじゃないから」
坂井眞:
うん
相談者:
「痛くなったら、ちゃんとはっきり言うから」
坂井眞:
うん
相談者:
あのお、「何回も何回もお、そんなくどく、その痛い?痛い?って、聞いてくれるな」って言って、
坂井眞:
うん
相談者:
言うんですね。
坂井眞:
うん
相談者:
だから、「あ、そうだね」って言って、
坂井眞:
うん
相談者:
「じゃ、その時はそういうふに言ってね」って言って・・
坂井眞:
うん
相談者:
で、ま、それはそういうふに、終わったんですけども、
坂井眞:
うん、そうすっと、それではダメですかね?、何か、それはそれで、1つの答えのような気がするんだけど。
相談者:
はい
坂井眞:
#$%◆
相談者:
そう思ってるんですけど。
坂井眞:
ポイントは、残された何ヵ月間っていうまあ、話だとしたらね?
相談者:
はい
坂井眞:
で今あ、幸いにして、あのお、手術をして、
相談者:
はい
坂井眞:
腸閉塞も、バイパスの手術をして、
相談者:
はい
坂井眞:
一応、自分の身の回りの生活は出来て、外出もできるっていう・・
相談者:
はい
坂井眞:
時間もあるわけじゃないですか?
相談者:
はーい
坂井眞:
そこであんまりそのお、悩んで、ぶつかるよりは、
相談者:
はい
坂井眞:
あなたが、もし、その、立ててあげようって思うんだったら、
相談者:
はい
坂井眞:
楽しく過ごさしてあげよう、と。
相談者:
はい
坂井眞:
で、もし、病気が進んだら、なかなかその外出もできなくなるんだから、
相談者:
はい
坂井眞:
今の時間を凄く大切にしようっていう風に思った方がね、
相談者:
はい
坂井眞:
いいような気がするんだけどね。
相談者:
はーい
坂井眞:
どうだろうか?
相談者:
そうですね。そう思ってるんですけど、
坂井眞:
うん
相談者:
・・・
坂井眞:
何か特別な事をしようとしちゃって、かえって、自分を追い詰めてるような気がするんですけどね。
相談者:
そうです、そうかも分かりません。
坂井眞:
うーん
相談者:
はい
坂井眞:
何か、もうちょっとあなたが、こう、何ていうのかな、ゆとりを持って、接すると、
相談者:
はい
坂井眞:
ぶつかる回数減るんじゃないかなって気もするんですけどね。
相談者:
はい、そ・・
坂井眞:
なんか、お話伺ってると、会話が全然成立してない関係ではないような気がするから、
相談者:
ああ、そうですか。
坂井眞:
うん、自分で自分を何かね、あんまり追い詰め過ぎない方が、
相談者:
あー、はい
坂井眞:
いいかなって気がする、
相談者:
分かり・・
坂井眞:
ちょっとゆとりを持って、
相談者:
はい
坂井眞:
ま、この人大変なんだから、
相談者:
はい
坂井眞:
やりたいようにさせてあげよう、と。
相談者:
はい
坂井眞:
もちょっと、気楽に構えた方が、
相談者:
そうですね。
坂井眞:
いいような気がするんですけどね。
相談者:
はい
坂井眞:
どう、どうですかね?
相談者:
そうですね。そう思ってます。そう、思ってるんですけど・・
坂井眞:
うん
相談者:
なかなか・・ん、ちょっとでも・・
坂井眞:
できないんだよね?
相談者:
あのお、長生きして欲しいと思うもんですから。
坂井眞:
あーん
相談者:
どうしても・・#$%◆
坂井眞:
うん、でも、長生きして欲しいと思って、結果だってえ、あの、お医者さんの予測が外れて、長生きすれば良いんだけど、
相談者:
はい
坂井眞:
それ、考えてもどうしようもない事は、考えない事ですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
どうしようもないじゃない?
相談者:
はい
坂井眞:
でえ、あと半年と思ってても、1年生きるかもしれないし。
相談者:
・・はい
坂井眞:
それ心配するだけ無駄だから、
相談者:
はい
坂井眞:
今を、出来るだけ、元気なうちに楽しく過ごそうっていう風に、
相談者:
はい
坂井眞:
発想を切り替えた方が良いと思いますよ。
相談者:
はい、分かりました。
坂井眞:
うーん
相談者:
ありがとうございます。
(再びパーソナリティ)
何だか切ないですね
相談者さんの不器用な性格を
旦那さん、イラつきながらも
理解して受け止めているのでしょうね
お互いを思いやりあってる感じがします
愛し合ってるんですね