母子家庭で育った自殺願望の息子。実は母も同じ気持ちだった
テレフォン人生相談 2016年10月11日 火曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 女49歳 家庭を持っている長女24歳 自殺願望のある長男21歳と二人暮らし
今日の一言: 自分に対して情動を開いている人は他人を理解できます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい
加藤諦三:
最初に、年齢を教えてください。
相談者:
49歳です。
加藤諦三:
49歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
えーと、結婚はしておりませんが、
加藤諦三:
はい
相談者:
子供が2人おります。
加藤諦三:
あの、お子さん何歳ですか?
相談者:
とお、24歳と、
加藤諦三:
はい
相談者:
21歳です。
加藤諦三:
男の子、女の子は?
相談者:
えーと、上が女で、下が、男の子です。
加藤諦三:
はい。離婚をされたんですか?
相談者:
いいえ、離婚ではなくって・・
加藤諦三:
離婚ではなくて、
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
結婚しなかったということですね?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、今そうすと3人で暮らしてんの?
相談者:
いいえ。娘の方はもう嫁いでおりまして、
加藤諦三:
あ、ん、
相談者:
今は、はい、長男と2人で、
加藤諦三:
け、結婚したんですか、はい。
相談者:
暮らしております。
加藤諦三:
あ、そうなんですか。はい分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どんな相談ですか?
相談者:
えーと息子お、がですね、
加藤諦三:
うん
相談者:
えーともう、数年前から、
加藤諦三:
うん
相談者:
まあ、人生に希望持てなくて、
加藤諦三:
うん
相談者:
自殺願望が、
加藤諦三:
うん
相談者:
あってですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
なかなか、その、突破口がなくて、
加藤諦三:
うん
相談者:
私の方がどういう風に、接していいのか?分からないので。
加藤諦三:
うん
相談者:
はい
加藤諦三:
はい。このお、まあ、お子さんの人生、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたがこう、言える範囲のは、ことでちょっと、言ってくれます?
相談者:
はい。旦那がですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、いなくなったと言いますか、あの、急に、あの、失踪しまして。
加藤諦三:
行方不明ということですか?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
はい
相談者:
それが、あの、息子が1歳4ヶ月の、時で、
加藤諦三:
はい
相談者:
えーと、その時あの、実家の方に、戻りまして、えーと・・
加藤諦三:
あなたの実家ですね?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
はい
相談者:
に戻りまして。で、ずっと、母1人で、2人を、育ててきたんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、息子の方は、あの、小学校の頃から、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、スポーツを、しておりまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
えーとそのスポーツが、物凄く自分の中で、こう、大好きなものだったので、
加藤諦三:
うん
相談者:
そのために、あの、私の方も、それを一番優先して、一生懸命こう、やってきて、
加藤諦三:
うん
相談者:
で、まあ、子供の、まあ夢も、ま、将来プロ選手になるということで、
加藤諦三:
うん
相談者:
高校の方も、あの、一応、それなりに強い高校へという・・
加藤諦三:
そのスポーツの?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
そのスポーツは何ですか?
相談者:
えーとバスケットボールです。
加藤諦三:
も、バスケ?はい
相談者:
はい、はい。で、あのお、やってきたんですが、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、高校1年生の時に、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、先生との、顧問の先生との折り合いが悪くて、
加藤諦三:
うん
相談者:
えーと、一度、「辞める」という風に、ま、本人が私の方に言ってきたんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
私の方としては、まあ、ほんに、今までほんとに何も、してこなかったっていうか、他に何も、集中、して何もやってこなかったので、遊びとかも含めて。
加藤諦三:
うん
相談者:
なので本人から、その、スポーツを取ってしまったら、
加藤諦三:
うん
相談者:
何も残らないんじゃないか?と思って、
加藤諦三:
うん
相談者:
まあ私の方は辞めないように、まあ、何とかこう、先生方と、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、保護者の方とかと話し合って、何とかこう辞めないようにと、思って、いろいろこう、やってきたんですが、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、突然やはりあの、息子の方が、学校に行かなくなりまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、結果的には、あのお、学校を、まあ、辞めるというか、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、これ以上、この学校にいてもということで、
加藤諦三:
うん
相談者:
学校を転学、することに・・
加藤諦三:
うん
相談者:
したんです。で、
加藤諦三:
はい
相談者:
転学も、やはり、本人が、希望をしたのではなくて、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、私の方が、やはりどうしても、高校だけは卒業してほしいと、
加藤諦三:
うん
相談者:
思い、ま、転学どう、薦め、いろいろとこう探しながら、で、本人も、やはり、あの、スポーツは続けた、バスケは続けたいということで、何らか関わりのある学校選んで、
加藤諦三:
うん
相談者:
本人、は、多分希望ではなかったんですが、
加藤諦三:
うん
相談者:
一応そこへ、行くことになって。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、あのお、それでもやはり、また、私、の、思いとして、ま、卒業だけはして、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、まあ、やっぱり自分の、あの今まで、頑張ってきたことを生かした、職業に就いて、ほしいと、
加藤諦三:
ええ
相談者:
思って、まあそういうこう、専門学校に、入学を、推薦で、いただきました。
加藤諦三:
そうすと、
相談者:
で・・
加藤諦三:
その高等学校は卒業したんですね?新しい高校・・
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
そして専門学校に行った?
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、
相談者:
それから、はい
加藤諦三:
先程言った自殺願望、
相談者:
はい
加藤諦三:
が強くっていうのは、あの、自殺願望があるということを、
相談者:
ええ、はいはい
加藤諦三:
どこであなたが分かったわけですか?
相談者:
やはりあの、「自分は、ま、父親が、いないせいで、」
加藤諦三:
うん
相談者:
「ま、小さい頃、凄くこう、寂しい思いをしたし、」
加藤諦三:
うん
相談者:
「で、そういう風にしたのは、要するに、まあ、お前等のせいだ」と。「俺は、生まれたくて生まれた、わけじゃないし、」
加藤諦三:
じゃないと、うん
相談者:
「勝手にお前が、生んだんだから、」
加藤諦三:
うん
相談者:
「責任を取れ」と。
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、そういう風にまあ、言われて、
加藤諦三:
そうすと・・
相談者:
まあ、死のうとはしたけれども、
加藤諦三:
うん
相談者:
やっぱり、死ぬ勇気もないんだということで、
加藤諦三:
うん
相談者:
最終的に私の方に、あの、言葉で伝えてくるんですが、
加藤諦三:
ええ
相談者:
その時に、あの、私なりに、こうした方が良いんじゃないか?という風に本人には伝えるんですが、
加藤諦三:
うん
相談者:
全く本人は、こう、聞き入れて、いないようなので、
加藤諦三:
うん
相談者:
このような場合、親として、どういう風に、アドバイスをしてあげたらいいのか?
加藤諦三:
あの、もう一つね?
相談者:
はい
加藤諦三:
ずうっとバスケが、一貫してあるわけですよね?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
あなた、このバスケ、彼が好きだと思ってました?
相談者:
私は好きだと、思ってました。小学校の時に、本当に、嬉しそうに、毎日こう、もう、家から、靴を履いて準備してるぐらい、
加藤諦三:
うん、うん
相談者:
もう、待って待って、
加藤諦三:
うん
相談者:
で、夜、そうですね、10時ぐらいまで、
加藤諦三:
うん
相談者:
練習して、
加藤諦三:
うん
相談者:
帰っても、
加藤諦三:
うん
相談者:
全然こう、苦にならなくて。
加藤諦三:
うん
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どうも、だからそうすると、小さい頃から、
相談者:
はい
加藤諦三:
実は本当の自分では生きてこられていないっていう、
相談者:
はい、うーん・・はい
加藤諦三:
可能性があって、
相談者:
はい
加藤諦三:
それが、自分に対する絶望という形で出てきてんじゃないか?という風に、
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
思ったんですけれどもねえ。
相談者:
はい
加藤諦三:
ま、とりあえずあなたとしては、こんな自殺願望を持った息子。だけどその息子は、自分に頼ってきていると?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
で、それをどうしたらいいか?っていうことですね?
相談者:
そうです、はい。
加藤諦三:
はい。今日はあの、心についてのエッセイストとしてお馴染みの、マドモアゼル愛先生が、
相談者:
はい
加藤諦三:
いらしてるので、伺ってみたいと思います。
相談者:
はい、はい
(回答者に交代)