夜のバイトにうつつを抜かす専門学校に通う奨学生の孫
(再びパーソナリティ)
今井通子:
お分かりいただけましたか?
相談者:
はい、分かりました
今井通子:
それと、あと・・あのお、こ、こんな状態だったらあ、
相談者:
ええ
今井通子:
学校は辞めて、夜の世界の方に専念すればいい、ぐらいのことおっしゃいましたよね?
相談者:
ええ
今井通子:
あのお、お子さん、じゃないや、お孫さんがやってるのは、
相談者:
うん
今井通子:
あくまでバイトなの
相談者:
うん
今井通子:
お金のためだけにい、やっているの。
相談者:
うん
今井通子:
自分が本業としてやろうと思うことは、たぶん違うと思う。
相談者:
あー
今井通子:
だから学生のときにい、やってたことっていうのは、なんか、社会勉強の一つかもしれないので、
相談者:
うん
今井通子:
固い言い方すればね?
相談者:
ウンウン
今井通子:
で、それとは全く違うことをしようと思っている可能性もあるからあ、
相談者:
ええ
今井通子:
あのお、昔とは違うし、
相談者:
うん
今井通子:
あなたの考え方で、お孫さんの将来を、
相談者:
うん
今井通子:
壊しちゃダメ。
三石由起子:
そうだ
相談者:
ああ、そうですか
三石由起子:
はい
今井通子:
うん
相談者:
分かりましたあ
今井通子:
はい、よろしく
相談者:
ありがとうございますう
今井通子:
はあい、失礼しまあす
相談者:
はい、お世話さまでしたあ
(内容ここまで)
孫の相談で、放っておけってのは鉄板なんだけど、どうも回答がしっくりこないのは、奨学金に対する認識。
婆さん 「奨学金で学校に行ってる」
フム・・
三石 「奨学金って、要するに授業料の免除ってことでしょ?」
今井 「奨学金でやってるから、月謝とか高くなってないはず」
いやいやいや。
そら、学校が募集する授業料の一部、あるいは全額免除もないわけじゃないよ。
だけど、ハードル高過ぎて、極々少数。
そらそう。
授業料で成り立ってる営利企業なんだから。
孫が受けているのは、(独)日本学生支援機構(旧育英会)のやつだ。
つまり、借金。
一つ面白いデータがあって、日本学生支援機構が、奨学金を返済中の社会人に、「返済義務があることをいつ知ったか?」を質問している。
一番多いのが「奨学金を申し込むとき」で90.6%。
1割の学生が返済義務を知らずに多額の借金をすることに驚くけど、まだ早い。
実はこれは返済が滞っていない人の割合。
3ヶ月以上滞納している人の場合、「申込み時に知っていた」と答えたのは50.7%。
なんと半数が返済義務を知らずに散財してたわけだ。
はぁ・・
で、さらに、その返済義務を知ったタイミングが面白くて、貸与終了時。(笑)
延滞督促状で初めて知ったっていう猛者も延滞者の1割近くいる。
<奨学金の延滞者に関する属性調査 平成24年 (独)日本学生支援機構>
バカ面晒してまでデモ行進するのはこんな連中だ。
仕組みにも少々問題があって、使い途は自由。
授業料はだいたいが半期分前納なのに対して、奨学金は月々。
結局、授業料はまとめて親が支払い、月々の奨学金が学生本人の口座に振り込まれるという構図が出来上がる。
カネのリテラシーのかけらもない、夜の世界を覚えた19歳が、どんなふうに遣っているかは想像がつくでしょ?
両女史ともに、客引き19歳を買いかぶり過ぎなんだってば。
もちろん、生活指導は親の役目と言えばそのとおり。
それはいいんだけど、この婆さんに振り回さなくていいの。
大きな誤解があるわけよ。
今日に限らず、両女史に限らず、番組全体に言えることなんだけど。
この手の相談で、相談者が孫に苛まれて、どうしようもなくて、解決を迫られて相談して来ているわけではないってこと。
お婆さん、一人暮らしでしょ?
離れて暮らす娘の悩みっていうか、愚痴を聞かされただけなのよ。
で、ほんじゃテレフォン人生相談に聞いてみよう、ってぐらいのことなの。
だからさ、娘一家の心配ぐらいさせてやれよ。
今井さんの最初のインタビューの最後のところなんか、ホント、イジワル。