突然死した未婚52歳のアパートの保証金9万円の行方
(回答者に交代)
大迫恵美子:
もしもし?
相談者:
はい
大迫恵美子:
はい、こんにちは
相談者:
よろしくお願いします。はい
大迫恵美子:
はい・・えーとですね・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのお、先程、その、「腹違いの、兄弟がいる」っておっしゃいましたよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
えー、ご両親が亡くなっていて、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、しかもこの人には、生涯配偶者がいなかったという事ですよね?
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
そうすると、ま、お子さんが、いるかいないかについては・・分かりますか?
相談者:
あ、本人にはいないです。
大迫恵美子:
うん
相談者:
それは・・はい
大迫恵美子:
あのそうすると今、分かっている相続人はその、腹違いの、兄弟っていう事だと思います。
相談者:
あーはい
大迫恵美子:
で、その人がね、相続人なんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そうするとその人が・・大家さんに請求できる立場なんですね。
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
法的にはそういう事なんです。
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、大家さんとしては、ま、相続人に払わなくちゃいけないのでね、その腹違いの従兄弟の人が請求した時に払いますよっていうね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
えーそれは、一応あり得る考え方なんです。
相談者:
・・はあ
大迫恵美子:
まず、これが、あの、押さえておくべきところなんですね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、まあ、議論の出発点としてはそういう事になると思います。
相談者:
はい
大迫恵美子:
で・・その亡くなった従兄にとっては・・あの親族っていうのはその人だけなんですよ。いくら、その・・もちろんね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの・・いろいろ複雑な感、あの感情とかがあるようなご関係だったとしても、
相談者:
はい
大迫恵美子:
血は繋がってたわけですからね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
そうすると・・その・・そちらの方が強い権利を持ってる事になっちゃうので、
相談者:
あー
大迫恵美子:
ん・・あなた方は、あー、あの相続人ではない立場で、亡くなった人のためにいろいろやってあげてるんですけど、それはあくまでも、ま・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
善意で・・えーやって、くれたっていう事なんだから、あの、掛かった分、全部払えとかね、それから、あの・・損害、が、発生したから、は、弁償してくれとかって、なかなか言い辛い・・
相談者:
(苦笑)
大迫恵美子:
立場でやっちゃってるって事なんですよね。
相談者:
ええ
(パーソナリティも加わる)
柴田理恵:
あの、ちょっとお聞きしてもいいですか?
大迫恵美子:
はい
相談者:
はい
柴田理恵:
あのお、葬儀い、代っていうか・・
大迫恵美子:
ええ
柴田理恵:
そういうのっていくらくらい掛かったんですかね?
相談者:
・・ええ、ま、あのお・・一応その、なんですか、告別式とかはやってないんですけれども、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
えー葬儀屋さんー・・の方で、ま、遺体の引き取りとかそういう事いろいろしていただいて、
柴田理恵:
うん
相談者:
ま、約30万円ぐらいは・・
柴田理恵:
うーん
大迫恵美子:
うーん
柴田理恵:
これってあの、先生、保証人やってらっしゃるお母さんは・・そういう敷金とかそういうのって、ん・・もらえないもんなんですか?
大迫恵美子:
あの、お母さんがね、保証人として、
相談者:
はい
大迫恵美子:
何か、そのお・・うーん、ま保証、債務としてね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
えー滞納家賃を払ってあげたとか、
相談者:
はい
大迫恵美子:
何かそういう事ってありました?
相談者:
は(わ)ないと思います。
大迫恵美子:
うーん、そういうのがあればね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
お母さんは、直接、その亡くなった人に対して・・
「わたしが保証人としてやってあげたのを返してよ」っていう権利があるのでね、
相談者:
・・あーはい、はい
大迫恵美子:
うーん、ま、あの本当はだから、連、絡が付くところにあるのであればね、その人から・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
大家さんに、あのお・・
「ま、そちらに払ってやってくれ」と、いう風に言ってもらうのが一番いんですけど、
柴田理恵:
うん
相談者:
ああ
大迫恵美子:
大家さんとしてはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、二重払いの危険があるので、
柴田理恵:
うん
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのお・・ま、「事情は分かったからこっちに払う」って事はなかなか言えないわけなんですよ。
相談者:
あ・・
大迫恵美子:
後からそのお、人が現れて
「相続人だからうちに返せ」って言うとね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
断れなくなってしまうので、
相談者:
あーはい
柴田理恵:
うーん
大迫恵美子:
ま、いろいろ事情から見てね、そのお・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
腹違いの・・従兄弟の人が、請求して来るっていう事は考え難いという事情がある時に・・例えば、その、あなたの方、か、からね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
その大家さんに対して。えーま
「こういう事情で、うちが、もらうけど、なんか紛争があった時は、わたし達の間で解決しますから・・あの」っていう事を一筆書いてね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
差し入れて、で、大家さんが、ま、それなら大丈夫かな?っていう事でね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
大家さんが(含み笑い)が、リスクを取って・・
相談者:
あーはい、はい
大迫恵美子:
納得してくれれば・・払ってくれるでしょうけど、
相談者:
あー・・
大迫恵美子:
ただ・・大家さんの立場としてはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
このままうやむやになっていると・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、払わずに済むかもしれないなあっていう状況があるので(苦笑)
柴田理恵:
うーん
大迫恵美子:
うーん
相談者:
そうですよね、やっぱり。
大迫恵美子:
うん
相談者:
ああ
大迫恵美子:
そうすると、あんまりそんなにね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
積極的に協力してくれないっていう方が・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
普通の行動ですよね?
相談者:
うん、その腹違いの、兄弟であれば、請求する権利は一応、あるって事なんですね?
柴田理恵:
うん
大迫恵美子:
うん、その人は相続人ですからね。
相談者:
じゃあ、その、兄弟、えー、義理の、義理の兄弟っていうかま、腹違いの兄弟から・・まあ、連絡がついて・・してもらえるんであれば、それでしてもらうのが一番いいっていう・・ことなんですね。
柴田理恵:
うん
大迫恵美子:
あ、もうそれはね、大丈夫なんです。で、ただその時ね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
その兄弟って何人いますか?
相談者:
・・一応、4人います(苦笑)。
大迫恵美子:
あはは(苦笑)
柴田理恵:
4人いるんだ!?、あらあ・・
大迫恵美子:
そうするとね・・その人たちはね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
4分の、1ずつ、権利を持ってる事になっちゃうんですよ。
9万円の4分の1ずつ。
相談者:
・・あー
大迫恵美子:
もうホントにめんどくさいですね。
相談者:
・・はい
大迫恵美子:
あのね、うん、ま、それホントに、言うと例えばね、戸籍謄本全部取って、
相談者:
はい
大迫恵美子:
この人たちの相続関係を明らかにして、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そして、えー実印でね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
それから印鑑証明付けて、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、「わたし達・・は、それ下さい」と言ってもらって、
相談者:
はい
大迫恵美子:
でそれを、あの、全部集めてね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
よ、4人の人の、が全員、全部で9万円をもらって、こっちにくれるっていう風に、円満に行くといいんですけど、
柴田理恵:
うーん
大迫恵美子:
も、考えただけでも大変ですよね。
相談者:
あー、そうですね(苦笑)
大迫恵美子:
んふふふ(苦笑)
相談者:
(苦笑)
柴田理恵:
ホントに・・ふふふ(苦笑)
大迫恵美子:
ふふ(苦笑)
相談者:
9万円のために・・
大迫恵美子:
ホントにね、あの、き、わたしも、言いながらお気の毒だなと思っちゃいますけど(苦笑)
相談者:
ああー
大迫恵美子:
ま、あのお、ほ、相続が起きるとそういう事なんですよねえ・・
相談者:
あ・・
柴田理恵:
うーん、でも、なんかあ・・親切でえ・・お葬式まで出してあげた人たちの・・
大迫恵美子:
そうなんですよねえ。
柴田理恵:
こと考えるとね。
大迫恵美子:
うん(苦笑)
相談者:
(苦笑)
柴田理恵:
なんだかなあ、法律って、って思いますね。
相談者:
ま、そうですね。
大迫恵美子:
え、ま、そうなんですよ。
相談者:
(苦笑)
柴田理恵:
うーん
大迫恵美子:
ただ、やっぱり、そのリスクを取らなきゃいけないのは大家さんて事になっちゃうのでね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
大家さんは、二重払いの危険に常にさらされちゃうので、
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
で、まあ、あなたもねえ、その4人の全員が、いやあ、こういうせ、人柄で、こういう性格で、こういう生活してるから、こう、これは大丈夫なんてね・・こ、具体的に、凄く、言える、状況でもないでしょ?
相談者:
そうですね。はい
大迫恵美子:
うん、そうすると(含み笑い)なんだかまあ、
「多分大丈夫じゃないですか」みたいな事でね(笑)
相談者:
あは(苦笑)
柴田理恵:
うーん
大迫恵美子:
大家さんはなかなかリスクは取れないと思うんですよ。
相談者:
ええ
柴田理恵:
でもダメ元で言ってみた方がいいんじゃないかな、と思いますけども(苦笑)
相談者:
(苦笑)
大迫恵美子:
いや、だからどうなんでしょう。
柴田理恵:
(苦笑)
大迫恵美子:
だからそれをね、あの、言われるのが大家さんなのかどうか、どうなのか?ってのも微妙な感じで、
柴田理恵:
うーん
相談者:
あー
大迫恵美子:
あのお、そっちの・・4人のうちのどなたかに言えるのであればね、
柴田理恵:
うん、そうね・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
うん。それと、その人と連絡を取って。それで、まあ、事情言ってね、
「わたし達も、凄くお金を立て替えてるんで、もらっていいですか」って言って、
相談者:
はい
大迫恵美子:
例えばその、うちの一人がね、
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ、
「よく分かんないけど、いいんじゃないですか」って、とかって、そのぐらいまで、なんか言って(笑)、行けば・・
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
はい
大迫恵美子:
それを大家さんが納得してくれるかもしれないですけど、
柴田理恵:
うーん
相談者:
あー、はいはい、はい
大迫恵美子:
うん・・で、
「それで、結局最後に・・二重払いの話が出て来た時は、こっちで処理します」って約束しないといけないですけどね。
柴田理恵:
うん
相談者:
はーい、はい
大迫恵美子:
うん。でもま・・それで、大家さんがま、これなら大丈夫かな、と思・・ってっていう、もホントに全部お願い・・ベースとか(苦笑)
相談者:
ああ
大迫恵美子:
あのお、は、判断の、ベースでね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
法的な、処理とは言い難いんですけど、
相談者:
あー
大迫恵美子:
まあ、常識の範囲内で納まるかなあ、というような話なんですよね。
相談者:
ああ
大迫恵美子:
ま、あなたにとっても、そんな・・9万円をね・・あのお・・
相談者:
はい(苦笑)
大迫恵美子:
取るために、いひひ(苦笑)
柴田理恵:
うん
大迫恵美子:
大変な事ですけど。
柴田理恵:
うーん
相談者:
はい(苦笑)
大迫恵美子:
逆に言うと、4人の人たちは、その4分の1を取るために、頑張らなきゃいけないっていう事なので、
相談者:
そういう事ですね。はい、はい
大迫恵美子:
ええ、だから、それは、ある意味、向こうもそんな事しないんじゃないかなっていう事は・・
相談者:
はい
柴田理恵:
うーん、うーん
大迫恵美子:
あり得ますので。
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、そこが少し、希望、があるところかな。
相談者:
はは(苦笑)
柴田理恵:
うーん
大迫恵美子:
って感じですね。
相談者:
はい、ありがとうございます(苦笑)
大迫恵美子:
いえいえ、えっへ(苦笑)
相談者:
はい
大迫恵美子:
でもね、ホントに・・
柴田理恵:
うーん
大迫恵美子:
あのね、亡くなった、可哀想な従兄のお、方のために一生懸命・・
柴田理恵:
うーん
大迫恵美子:
やって・・ね・・
柴田理恵:
ねえ
大迫恵美子:
下さ・・ったのにね。
相談者:
あは(苦笑)
柴田理恵:
ねえー
大迫恵美子:
ホントそれはあのお、まあ、今時、そういう風にならずに、もう、引き取り手もないっていうような事件もたくさんありますので、
柴田理恵:
うん、うーん
相談者:
はい
大迫恵美子:
それを考えると、ホントに従兄の方はね、幸せだったと思いますよ。
柴田理恵:
うーん、そうですね。
大迫恵美子:
ねえ
柴田理恵:
この、情けは人のためならず・・
大迫恵美子:
(笑)そうですね。
相談者:
あはは(笑)
柴田理恵:
って言うじゃないですか。
大迫恵美子:
そうですね。
柴田理恵:
あの、人の、
相談者:
(笑)
柴田理恵:
人にさしてあげた事は、自分に必ず返って来るという・・
大迫恵美子:
うん
柴田理恵:
思いで・・
大迫恵美子:
あはは(笑)
柴田理恵:
頑張って下さい。
相談者:
(笑)そうですね
大迫恵美子:
(笑)
柴田理恵:
でも、やられた事はホントに素晴らしい事だと・・
大迫恵美子:
うん、ホントに、ね、あの・・
柴田理恵:
この世知辛い世の中でねえ。
大迫恵美子:
ねえー
相談者:
はい(笑)分かりました。
柴田理恵:
じゃあ・・
大迫恵美子:
すいません(苦笑)
柴田理恵:
やれるだけやってみて下さい。
大迫恵美子:
そうですね。
相談者:
そうですね、はい、ありがとうございます。
大迫恵美子:
あの、上手く行く事をお祈りしてます。
相談者:
はい、ありがとうございます。
柴田理恵:
はい失礼しますう。
相談者:
はい、お世話になりました。
柴田理恵:
はーい
相談者:
ありがとうございます。
柴田理恵:
はい、ごめん下さーい。
相談者:
失礼しますう。
(内容ここまで)
一筆書いて、受け取りなよ。
そして見送った人達で分けなよ。
亡くなった人のためだよ。
こんな、宙に浮いたお金、大家さんもさっさと片付けたいんじゃないの? エエッ?法律を盾に、そこにタカる?
ヤな世の中だねえ・・