突然死した未婚52歳のアパートの保証金9万円の行方

(内容ここまで)

相続とは、言うなれば私有財産の処分のし方で、ほとんどのことは故人や遺族の自由意志による。

なので、民法の規定も任意のものが大半。
遺言書がなかったり、遺族が揉めたときに初めて威力を発揮する。

そういう中で、誰が相続人か?については、数少ない強制ルールの一つだ。

だから、腹違いの兄弟たちがノホホンとしていられるのは、亡くなった従兄弟に債務がなかったからで、もし借金でもしていようものなら、4人の兄弟は有無も言わさず自動的に全員が債務者になる。

で、その強制ルールである相続人になるのは、故人の配偶者に加えて、下、上、横。
以上。

下というのは、子や孫、
上は、親や祖父母、
横は、兄弟。

これ以外の叔父や叔母、さらに従兄弟は相続人ではない。
友人なんかも当然。

相談者のこの従兄弟だって、もし腹違いの兄弟がいなければ、相続人が一人もいないところだった。

もっとも、もしそうであったなら、二重支払いのリスクが無い分、大家は9万円の支払いに応じ易かったという皮肉。

保証金とは、すなわち預かり金のことで、亡くなった従兄弟の財産であり、遺産。
そう考えると、今日の相談は至ってシンプルな話ではある。

 

でも、良かったねえ。
何がって、明日の約束がある人で。
これでアンタも大家も皆んなが救われてる。

貯金がまったくないとかってところが派遣社員っぽいし、一歩間違えば異臭で発見されているところだ。

特殊清掃でも入った日には、9万円なんて吹っ飛んで、逆に相当な額を請求される。
保証人の母親にね。

以前、実際にそういう回があってだな。

やっぱり風呂場で突然死。

で、身内である相談者に連絡が来て、ユニットバスから何から交換するから負担しろって不動産屋に言われてて、払わないといけないのか?という相談。

コレ、夏だったんだよ。
で、相当な日数が経ってから発見されたらしく。

清掃代ぐらいなら払ってもいいみたいなことを言う相談者に対して、弁護士の回答は玉虫色。

それに対して医師でもある今井さんが、リフォーム前ということもあって、ハッキリとは言わないんだけど、

「実際に見に行って五官で確認したら?」

(笑)
3、4年ぐらい前だと思うけど、誰か音源持ってないかなぁ。

 

突然死した未婚52歳のアパートの保証金9万円の行方」への1件のフィードバック

  1. 一筆書いて、受け取りなよ。
    そして見送った人達で分けなよ。
    亡くなった人のためだよ。
    こんな、宙に浮いたお金、大家さんもさっさと片付けたいんじゃないの?  エエッ?法律を盾に、そこにタカる?
    ヤな世の中だねえ・・

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