17年前に希望の長男を亡くし夫が倒れて半身不随。暗い老後になりそうな65歳
(回答者に交代)
高橋龍太郎:
あ、初めまして、高橋です。
相談者:
あ、こんにちは
高橋龍太郎:
大体ね、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
60代い、の半ばくらいから・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
やっぱりね・・えー、身体も心も、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
その、将来に備えてえ・・あんまり無理しなくなるようになるんです。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それは自然にね、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
あのお・・そういう、最小のエネルギーで、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
最小の、えー、労働に従事するっていうようにして、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
残りの寿命を細く長くしようとする・・そういう・・時期なんですね。
相談者:
あ、そうなんですか。
高橋龍太郎:
うんー、だから・・その前の価値観で、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あれができない、これができないと思う・・
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
のは、気持ちとしてはよく分かるけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
やっぱり縮小して、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
少し下り坂をゆっくりゆっくり歩いてこうっていう時には・・
相談者:
あー
高橋龍太郎:
上り坂を元気で歩くっていう時とは違う価値観に・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
切り替えて行かないと。
相談者:
あー
高橋龍太郎:
昔と比較して駄目だ、駄目だと思うばっかりで、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
気持ちが却って辛くなっちゃう。
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
うん、そうすると、下り坂は下り坂なりの、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
楽しさみたいな事を・・自分の中に意識して・・要するに、例えば・・山なんかは、上り坂あ・・でえ、上がってる時は、周りの風景なんかは全然見えないでしょう?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
でも下り坂になると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・周りの風景しか見えないじゃないですか。
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
そうすると・・
相談者:
#$%◆、はい
高橋龍太郎:
周りのく、あのお、例えば、落葉が見えたり、朝日が見えたり、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
或いは周りの・・上りの時は上る事だけで精一杯だったのが、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
足元が軽くなる分だけ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
自分が周りに気を、取られるような、綺麗な風景もいっぱい見えたりするじゃないですか。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そういう事だと思うんですよ。
相談者:
あー
高橋龍太郎:
年を取るって事は。
相談者:
ああ
高橋龍太郎:
だから・・あんまり、その、前と比べて、これができなくなった、あれができなくなったっていう比較よりも、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
むしろ、えー、新しい心境に今自分はなりつつあるんだっていう風に、気持ちを切り替えてった方がいいね。
相談者:
あ、そうですかね。
高橋龍太郎:
うん・・で・・えー、普通、他の人に比べるとお・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・期待のご長男は亡くなられたにしても・・
相談者:
ええ、そうなんですよ。
高橋龍太郎:
残りのお子さま達は皆さんお元気な上にい、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
多分もう、3番目4番目のお子さん達はお孫さんいらっしゃるんでしょ?
相談者:
はい、孫は4人おります。
高橋龍太郎:
お孫さん4人いてえ・・そいで「辛い辛い」って言ってると・・
相談者:
あ(苦笑)
高橋龍太郎:
ホホホ(苦笑)世の中からは・・うーん・・
「えー?、そんな幸せなお家で、何言ってんですか」って言われちゃいそうな気がする。
相談者:
そうですかね。
高橋龍太郎:
うーん・・あのお、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・これからは別に新しい事をしなくてもいいんだけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
今まで作り上げた事の、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
中に・・むしろ新しい喜びを見出すっていう、視点を切り替える生き方が大事だと思いますよ。
相談者:
はい、分かりました。
高橋龍太郎:
うんー・・
相談者:
ただその、主人がね。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
わたしを責める時があるんですよ。
高橋龍太郎:
あ、どんなふうに?
相談者:
あのお、長男が亡くなったのは、わたしのせいだと言うし。
高橋龍太郎:
え?・・いやだって(苦笑)大学へ出掛けて行って・・
相談者:
ええ、え、なんか・・
高橋龍太郎:
あれだったんでしょ?突然、突然死みたいな・・だったんでしょ?
相談者:
そうです。母お、
「母親として」
高橋龍太郎:
うん
相談者:
「支えてやれなかった」とかね。
高橋龍太郎:
・・えー?え?え?
相談者:
それ、言うんです。
高橋龍太郎:
それ・・
相談者:
今、
高橋龍太郎:
じゃ・・
相談者:
倒れてからも。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
そいで、自分が倒れたのも・・わたしのせいだって言うんですよ。
高橋龍太郎:
あー
いやいや、まず、じゃ、問題点を二つね?
相談者:
(苦笑)
高橋龍太郎:
ご長男はどんーな形で、亡く、ご、ふ、ちょっと・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
辛い話で申し訳ないけど・・
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
どんな形で亡くなられたんです?
相談者:
えっと・・遠くの大学にいたんですけれど、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
家へ帰って来ると、明るくて、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
わたしの、料理も喜んで食べてくれたし・・
高橋龍太郎:
うんうん
相談者:
ずっと問題なかったんですけど、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
・・えー、か、大学に帰ると何か問題があ・・ったようで。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
それであの寮で、ある日突然友だちに発見されて亡くなってたんです。
高橋龍太郎:
・・ごめんなさい、じ、自殺って事?
相談者:
じゃないですね。
高橋龍太郎:
・・突然死?
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
えー?・・なんだ、持病でもあったの?
相談者:
いいえ、あのお・・ま、本人も、悩んで、は(わ)いたんですけれどね。
高橋龍太郎:
ええ、ええ
相談者:
精神的に。
高橋龍太郎:
ええ
相談者:
そいで、あの、病院なんかに掛かってはいたんですけれど、
高橋龍太郎:
それ精神的に?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
病んでた?
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
うん、それで?
相談者:
その、原因はわたしにも分からないんですけれどね。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
・・通院してました。
高橋龍太郎:
で、突然亡くなった?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・ふーん・・びょ、病名は鬱、みたいな事ですか?
相談者:
・・えーとね・・心筋梗塞ってなってましたけど。
高橋龍太郎:
あー、あ、ま、要するに亡くなった原因は心筋梗塞。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そしたらこれは止めようがないじゃないですか。
相談者:
んま、わたしも、まあ、ねため、何回かSOSみたいな発してた事は・・感じてたんですけれど、何もできなかったって事で、凄く#$%◆・・
高橋龍太郎:
うん、いやいや、それは、鬱で、SOSって事は分かるけれど、
相談者:
ええ、ええ
高橋龍太郎:
鬱と、心筋梗塞は、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
直接な結び付きはないので。
相談者:
そうですかね。
高橋龍太郎:
うん・・だから、心筋梗塞っていう事は・・そんな・・例えば鬱だったらば、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・えー、こう、家(うち)に帰って来た時にちょっと辛そうにしてたよとか。
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
なんか、えー、ちょっと、顔つきがどうだったねっていう事は・・あるかもしれないけど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
心筋梗塞はホントに突然の病だから。
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
前兆も全くなしに。
相談者:
あーそうですね。
高橋龍太郎:
だから、お母さんの、そのお、責任はもう全くないですよ。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だから、それは、お・・お父さんの誤解。
相談者:
はい(苦笑)
高橋龍太郎:
(苦笑)だから、あ、あなたのご主人ん、は、それから、なんで、その・・し、何?、脳卒中になったのは・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あなたの責任だって話になるの?
相談者:
やっぱし、わたしが管理が悪かったって事ですよね。
高橋龍太郎:
え?、え?
相談者:
ハハハ(苦笑)
高橋龍太郎:
「管理が悪い」って、どういう管理が悪かったの?
相談者:
まあ、お酒もタバコも、自分で吸って、ね?、あ、や・・吸ったり飲んだりしてたんですけど。
高橋龍太郎:
その度が過ぎてたの?
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
あー
相談者:
で、わたしの注意が、一切聞かないんですよ。
高橋龍太郎:
・・うーん
相談者:
そういう人だったから。
高橋龍太郎:
あ、そう・・いやいや、そりゃ酒もタバコも、度が、度が過ぎてるのは・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
もちろん本人の・・自覚の無さだし、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だってえ、それはあ、あなたが・・
「少し量が多いわよ」とか。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
「少し控えたら?」っていう言葉、当然発してるわけでしょ?
相談者:
はい、してますね。
高橋龍太郎:
何度も何度も。
相談者:
はい、聞かないですけど。
高橋龍太郎:
そしたらあ・・どう見たってあなたのせいじゃないじゃないですか。
相談者:
まあ、そうですけど、ほん、言われるとちょっと辛いですよね。
高橋龍太郎:
うん、ま、もちろんそうだけれど、ま・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それはもう全然気にしないで、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
さっき言ったように、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー・・ま、下り坂っていうと、直接的い、な表現になっちゃうかもしれないけど、ま、実際ね?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
僕なんかも70で、完全人生下り坂で・・でも下り坂を楽しんでますよ。
相談者:
そうですか(苦笑)
高橋龍太郎:
うん、そう・・
相談者:
楽しみたいです・・
高橋龍太郎:
別の楽しみ方を・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
見出すのが大事だと思うな。
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
うーん
(再びパーソナリティ)
でも腹は減る・・でしょ?