飲み込もうとする母親から懸命に逃げる娘を追いかける女52歳
(回答者に交代)
高橋龍太郎:
ん、はじめまして、高橋です。
相談者:
あ、よろしくお願いいたしますう。
高橋龍太郎:
・・その、大学の時に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・何が、心配で、そんなに・・次々に・・そんな言葉を掛けて行ったのかしら?
相談者:
ただなんかその、話をしてる時に何となく目を・・合わさない・・かったりとか・・心ここに在らずみたいな様子で・・いたので、
なんでそんななってんのかな?っていう(苦笑)・・ことが、もう凄く疑問・・だったので・・
高橋龍太郎:
・・基本的にね?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・子どもは、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
おっきくなる時に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
父親とは、要するに、えー、まあ、言ってみれば・・最初から・・一人の人間として、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
関わりを・・ある程度、距離感を取れるんだけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
母親は・・母親次第で、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
なかなか距離感が取れないお母さんていうのが存在するの。
相談者:
あー、そうかもしれません。
高橋龍太郎:
で、そのお母さんは・・子どもを飲み込んじゃうお母さんなの。
だから・・子どもの、やることなすことを、全部理解して、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
自分の・・理解できる存在として置いときたいって事は・・お母さんが、子ども、もう、十分飲み込めちゃう存在にいつも置いときたいっていうように・・するお母さんが・・
相談者:
うん・・
高橋龍太郎:
子どもが・・小学校、中学校ぐらいまでは・・
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
何となく、従ってるけれど、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
自我意識が強くなって来ると、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
その飲み込まれる不安に、懸命に戦って大人になるんですよ。
相談者:
あー・・
高橋龍太郎:
で、一番、戦ってる時期に(含み笑い)
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あなたは(苦笑)
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
一番飲み込もうとしたもんだから、
相談者:
はあー
高橋龍太郎:
これはもう、決定的な、深刻な対立になったんだと思う。
相談者:
うんー・・
高橋龍太郎:
それはあ、もう・・全部が全部・・自分の・・それこそ、支配下に、
相談者:
うん
高橋龍太郎:
置いときたいと思えば、子どもはもう・・それはもう、あー、こっから逃れられなくなっちゃうんだと思えば、
相談者:
うんー・・
高橋龍太郎:
懸命に逃げようとするし。
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
で、逃げようとしたって、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
今までの、刻印があるから・・
相談者:
うんー
高橋龍太郎:
そんな遠くになんか行かないですよ。
相談者:
うんー
高橋龍太郎:
ただお母さんとちょっと距離を取って、
相談者:
うん
高橋龍太郎:
自分を・・ゆっくりと、だから成熟させて行きたいの。
相談者:
うんうん
高橋龍太郎:
もう・・今、お母さんに何かアドバイスをもらっても、自分の成熟とはもう関係ない年齢になってるから、
相談者:
はあー・・なるほど。
高橋龍太郎:
うーん、自分の力で成熟して行くしかない。
相談者:
うーん
高橋龍太郎:
だから、まあ、1年ぐらいは、全然会えなくても・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
別に・・ほんな、心配した事にならないし、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
ま、1年ぐらい経てば、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
普通の気持ちで会って、くれるようになります。
そんな2年も3年も会わないなんて事は有り得ないから。
相談者:
うん
高橋龍太郎:
まあ、まあ、いずれお父さんと、兄妹と・・それから4人で一度・・「食事でもしようよ」って言えば、
相談者:
うん
高橋龍太郎:
1年ぐらい経てば、彼女も喜んで・・もちろん望んで来るだろうし、
相談者:
うんー
高橋龍太郎:
そん時にい、今あなたが・・考えていた・・自分がさっきから「白黒つけようと思って」・・
相談者:
うん
高橋龍太郎:
「ついつい」・・「聞きまくった」っていうような事・・
相談者:
フフ(苦笑)
高橋龍太郎:
「ほんとに」・・「もう、大人のあなたに対して・・」
相談者:
うん
高橋龍太郎:
「ちょっとあなたを、辛い目に遭わせてしまって申し訳なかった」っていうお詫びの言葉を1つ言えば、
相談者:
うん
高橋龍太郎:
それはもう親子だもの、そんなわだかまりもなく・・仲直りができて行けると思うよ。
ただ・・これが4ヵ月経ったからもうジリジリしてもう待てない、待てないっていうのは・・
相談者:
ハハハ(苦笑)
高橋龍太郎:
ダメ。1年ぐらいかかるよ・・
相談者:
あ、そうですか。
高橋龍太郎:
どう見たって。
相談者:
あ・・
高橋龍太郎:
それぐらいお子さんは・・あなたのその支配下から、懸命に逃れようとしたって事です。
相談者:
うん
高橋龍太郎
飲み込まれないようにね。
相談者:
あー
高橋龍太郎
うん
相談者:
そうだったんですね。
高橋龍太郎
だから、逆に言うと・・
相談者:
ええ
高橋龍太郎
もうあなたが自分に熱中できる何か持ってるの?
相談者:
そうですね、あの、あの仕事お、がありますので、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あの、好きな事が仕事に今なって・・
高橋龍太郎:
ええ?、好きな事が仕事なの?(笑)
相談者:
あ、そうですね。あの・・
高橋龍太郎:
あ、そうなの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
え、じゃ仕事がなくなっちゃったらどうするの?
相談者:
本が好きなので、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あーの、そういう時間?、自分で本読んだり、映画観たりっていう・・
高橋龍太郎:
うん
相談者:
時間が好きなので。
高橋龍太郎:
じゃ、そういう時間を、大切にしなさい。
相談者:
分かりました。
高橋龍太郎:
そうすると映画なんかは・・も、似たようなテーマの映画なんかいくらもあるから、
相談者:
そうなんです・・
高橋龍太郎:
得るところがおっきいと思うよ。カウンセリングも、そうだけど。
相談者:
あのだからそれ、身につまされてしまうんです。
高橋龍太郎:
(笑)そうだよね。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だから、それを、いちいち、自分の中に・・
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
翻案して、娘にじゃ・・どういう風に語り掛けると、自分が感じてた気持ちが分かってもらえるかとか、
相談者:
うん
高橋龍太郎:
少し・・自分の内側に・・
相談者:
あー
高橋龍太郎:
感心を向けてごらん?
相談者:
分かりました。
(再びパーソナリティ)