老いた親に関心を示さない息子たち。不安な人は決めこんで自閉の世界へと進む
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
うん、いや・・
あのお、も、中川先生のご意見、もう、ホント僕も賛成です。
あなたね?
相談者:
はい
加藤諦三:
今、不安なんですよ。
相談者:
・・そうですね。
加藤諦三:
だから、不安だから何かを決め込んでんの。
相談者:
・・ええ
加藤諦三:
不安な人っての、とにかく決め込むんです。
相談者:
うん
加藤諦三:
長男は相談できないって・・
相談者:
うん
加藤諦三:
これも決め込みです。
相談者:
うん
加藤諦三:
そうやってどんどん決め込む事がなんか安心してくんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、そうするとね?
現実と接する事がどんどん無くなってきて、想像の世界に入ってっちゃうの。
相談者:
ああ、ああ、ああ、ああ
加藤諦三:
ほとんど今あなた想像の世界に入っちゃってると思います。
中川先生おっしゃったように、接してみて、あ、長男はこうだじゃなくて、
相談者:
うん
加藤諦三:
接する前に、長男はこうだ、次男はこうだ・・わたしはこうだ・・っていう風に全部決め込んでんの。
相談者:
あー、そうだ・・
加藤諦三:
それで何故決め込むか?っていうと、不安だからなんですよ。
相談者:
うんー
加藤諦三:
そうすっと、どんどん、どんどん・・自分の世界を狭くして行って、
相談者:
はい
加藤諦三:
・・脅す訳じゃないけど、最後は自閉的な世界に入っちゃうんです。
相談者:
そうだと思うんですよね。
加藤諦三:
ええ、だから・・
相談者:
普通はね、
加藤諦三:
だから、中川先生の言ったアドバイスってのは極めて重要で、
相談者:
はい
加藤諦三:
決め込まない事。
相談者:
ああ、ああ、ああ
加藤諦三:
「長男は」っいう事で決め込まない。
相談者:
はい
加藤諦三:
「次男は」、決め込まない。
相談者:
はい
加藤諦三:
「長男の嫁さんは」って・・決め込まない。
相談者:
うん
加藤諦三:
現実と接するって事は一番大切な事なんです。
相談者:
・・分かりました。
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
はい、どうもありがとうございました。
加藤諦三:
現実と違う想像の世界に入ってしまうと、さらに迷路は深まります。